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現実世界
(制作視点での記事)
スタートレック宇宙の当該記事はアイザック・アシモフ(作家)を参照

 アイザック・アシモフ(Isaac Asimov, 1920年1月2日-1992年4月6日)は SF作家、生化学者、科学解説者である。スン博士が発明したデータローアB-4などのロボットに使用されている陽電子頭脳は、アシモフのSF小説中に登場したアイデアである。


経歴[]

  • 1920年 ロシアのペトロビッチで誕生
  • 1928年 アメリカに帰化
  • 1938年 『アスタウンディング』に掲載された『真空漂流』によりデビュー
  • 1942年 結婚
  • 1948年 博士号取得
  • 1973年 離婚後再婚
  • 1979年 TMP の特別科学顧問を務めた
  • 1992年 逝去

スタートレックとの関係[]

陽電子頭脳とロボット工学三原則[]

 アシモフの小説中では、ロボットの行動は陽電子頭脳に組み込まれた「ロボット工学三原則」に従うように造られているとされる。この三原則は初期のロボットものの小説中には漠然と現れるだけだったが、アシモフと打ち合わせ中の編集者ジョン・W・キャンベルが、ロボットの行動規則を明文化して示す事を提案した。

  • 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
  • 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
  • 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
(日本語訳は『われはロボット』小尾芙佐訳 昭和58年 早川書房 P5 より引用)

 アシモフの作品世界ではこの三原則は陽電子頭脳設計の根幹である。三原則を基礎としない理論の構築には多大なコストを必要とするため、ロボット開発の最初期である20世紀から、人類が50もの恒星系に植民するようになる時期まで、三原則を元にした陽電子頭脳の基礎に変更がない。

心理歴史学[]

 心理歴史学は、アシモフがファウンデーションシリーズに登場させた架空の学問である。 人類が銀河帝国を築いている時代、数学者のハリ・セルダンが創始した数学の分野で、原子や分子を統計的に扱うのと同様、個々人を粒子と考え人類社会全体を確率的に処理することで未来を予測するというものである。

 アシモフ作品では過去から未来に至る人類社会の推移を示す膨大な数式をプライム・レイディアントという装置で壁面に投影してみせるという描写があり、これは『VOY: 時空侵略戦争・前編』においてクレニム艦内でタイムラインを表示する場面やENTダニエルズジョナサン・アーチャーに歴史の流れを示す場面に影響していると考えられる。

 DS9の『封じられた最終戦略』ではドミニオンとの戦いの結果を統計的手法で予測し、更にはその結果を変更しようと議論する場面があり、これはハリ・セルダンが心理歴史学によって未来を予測し変更するという「ファウンデーション」シリーズのストーリーと類似している。

 また、ウィリアム・シャトナー著のオリジナル小説『栄光のカーク艦長』には「セルダン心理歴史学」が登場している。

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