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鏡像宇宙の当該項目については、オドー(鏡像宇宙)を参照。
「法はそれを創った者によって存在意義を変えます。かつてはカーデシア、その次は連邦。しかし正義は正義です。」
– オドー 2369年宇宙ステーション殺人事件

 オドー(Odo)は可変種。かつてはテロック・ノールであった宇宙ステーションディープ・スペース・9保安チーフを務めた。

生い立ち[]

 オドーは創設者が知識の収集・探査を目的として同胞を銀河系中に派遣した「100人の可変種」の一人で、27世紀の後期になってから母星に帰還する計画であった。(DS9: ドミニオンの野望・後編仮面の下の孤独

 オドーは自然なゼラチン状の形態でベイジョー星系デノリアス・ベルトを漂流しているところを発見され、ベイジョー科学協会モーラ・ポール博士のもとに持ち込まれて研究対象となった。最初はオドーを知的生命体と見なしていなかったので、モーラは長期にわたる実験のために真空チャンバータンパク質デコンパイラーにかけ、さらに電気刺激を与えた。耐えかねたオドーは触手をつくってモーラが見当違いの扱いを意図せずに行なっていることに抗議した。(DS9: 聖なる神殿の謎幼き命
 その後、オドーは研究室のテーブルにあるビーカーの形をとって自分は知的生命体であることをモーラに知らしめた。(DS9: 流動体生物の秘密

 オドーのことに気づいたモーラは、ウェルド・ラム博士と協力してカーデシアの占領時代の間オドーに対する研究と教育を続けた。オドーはヒューマノイドの形を取る時にはモーラのヘアースタイルをまねるようになった。また、カーデシア首芸を練習してカーデシアン士官を大いに楽しませた。こうした処遇に腹を立てたオドーは、モーラのオドーを知的生命体と思わないふるまいを批判して、仲たがいしたまま研究所を立ち去った。(DS9: 殺しの密告者

 オドーという名はカーデシア語の「無」を意味するオドーイタル(Odo'ital)が元となっており、「未知のサンプル」を簡単に訳した語として彼が入れられていた実験室のフラスコに貼ってあるラベルに書かれていたものだった。(DS9: 可変種の定め
 オドーはそれを短縮して単に「オドー」と名乗ることにした。(DS9: 機械じかけの命
 人生の初期、オドーは彼のことをオドーと呼ぶのを、それは「無」を意味することを聞いていた。彼は友人も過去も形も持たない自分がそう呼ばれることをなるほど仕方がないと思ったが、DS9でキラ・ネリス達と知り合ってひとりの人格として尊重されるようになってからは語の意味にとらわれずに単なる名前だと思うようになった。(DS9: 可変種の定め

カーデシア占領下の時代[]

Odo, 2366

カーデシア時代のオドー

 カーデシアによる占領時代のある時点で、オドーはテロック・ノールに住むようになった。彼はカーデシアとベイジョーのどちらにも属さない第三者と見做されて、よくベイジョラン労働者の揉め事を解決していた。
 2365年、中立の立場を評されていたオドーはガルデュカットに見込まれてベイジョラン協力者殺人事件の捜査に加わることになった。その時、第一容疑者であったのがキラ・ネリスだった。オドーは彼女がベイジョー・レジスタンスの戦士であることを知ったが、デュカットには報告しなかった。2370年になってから、キラが実際に犯人であることを知った。彼らの出会いの際にキラは皮肉を込めてオドーを「コンスタブル」と呼んだが、その言葉を親しみの表現として使うようになり、非公式ながら彼に対する呼称となった。(DS9: 殺しの密告者

 こうしてオドーはカーデシアのもとで働くようになり、ついにはステーションの保安主任を任されるようになった。

 2366年、オドーはデュカット暗殺爆殺)未遂事件を捜査した。三人のベイジョラン労働者の関与が浮上し、オドーは法の支配の徹底を考慮しすぎるあまり、彼らの有罪確定を急ぎ処刑にまで持ち込んだ。もしオドーが状況証拠だけに依拠せずにあらゆる捜査を実施していれば、三人の男性が明らかに無罪であると分かるはずであった。しかしその時の彼には秩序と正義の区別がついていなかった。
 その3日後に同一の手口でデュカット爆殺未遂事件が起こったことで、オドーは三人は無実であり、杜撰な捜査手法が深刻な正義の履き違えを招いたと痛感することになった。この事件があってからオドーは、法律の文言に無くても真の正義の追及にこだわるようになった。オドーの「罪」が白日の下にさらされたのは事件から7年後プラズマ嵐の中を航行した際に同行していたベンジャミン・シスコたちと精神リンクが形成され、当時の容疑者たちの身になって事件を追体験する幻覚に見舞われた時であった。(DS9: 秘められた過去

 その年の後半、オドーはカーデシアの法廷で証言するために裁判所の職員に任命された。(DS9: 疑惑の法廷

 カーデシア当局はオドーのことを完全に信用していたわけではなかった。DS9に組み込まれていた暴動鎮圧プログラムには、暴動が勃発した際に反乱者側に味方する可能性を想定してオドーのオフィスをフォース・フィールドで封鎖するコードが仕組まれていた。(DS9: 暴徒制圧モード始動

 全体主義的な体制のカーデシアにおいて捜査を遂行するため、オドーはカーデシア政府への公式な接触に加えて政府高官に便宜を図るなどの方法で築いた政府内部への内密の人脈を持っており、必要に応じてその力を活用した。その過程で、オドーは諜報暗殺等の後ろ暗い仕事に必要な毒物爆発物・信号スクランブルといった技術についての広範な知識を得た。(DS9: 姿なき連合艦隊・前編

ディープ・スペース・9時代[]

保安チーフとして[]

Odo smiling

勤務中に微笑むオドー

 2369年にカーデシアによる占領時代が終わってテロック・ノールからカーデシア軍が撤退し、惑星連邦の管理下に入ったディープ・スペース・9においても、オドーは保安チーフの地位にそのままとどまることになった。その初期、オドーと新たにステーションの指揮官として着任した宇宙艦隊ベンジャミン・シスコ中佐の間では、ステーションのセキュリティ維持方針を巡って意見の相違があったが、事件の解決にあたっていくうちに協同するようになった。(DS9: 聖なる神殿の謎姿なき連合艦隊・前編眠らぬ殺意) 
 オドーに彼がその数年前に逮捕したベイジョランを殺害した容疑がかかった時、シスコはオドーの無実を信じて擁護に回った。その結果イブダンが自分のクローンを殺害して死を偽装し、自分を逮捕したオドーに罪を擦り付けて復讐しようとしたことが明らかとなった。(DS9: 宇宙ステーション殺人事件

 デノリアス・ベルトベイジョー・ワームホールが発見されたことで、オドーに出自を探る機会が訪れた。クローデンがオドーの種族に関する情報を知らせてきたが、実は自らの娘を救出する協力をしてもらうための偽情報であった。クローデンはオドーの希求を利用したことを謝罪したが、かつて彼の母星に自分と同じような種族がいたことは事実だったという。(DS9: エイリアン殺人事件

Odo's morphing face

サルタナのエネルギードームがオドーに影響を与えようとしている様子

 反乱を実行しようとしたキラ・ネリスと彼女を反逆罪で逮捕させようとしたベンジャミン・シスコの間に起きた事件をオドーは解決した。これはサルタナ・エネルギードームの古代の反逆事件記録に両者及びクルーが精神への影響を受けたために騒動が再現されたものだが、オドーは一般のヒューマノイドとは異なる生理の種族であるためにその影響を受けずに済み、影響を脱したドクター・ジュリアン・ベシアと協力してクルー全員から精神エネルギーを取り除き、貨物ベイにエネルギードームを遠ざけて騒動を収めた。(DS9: 反逆のテレパス・エネルギー

 戦争犯罪者のダーヒールというカーデシアンを調査した結果、オドーはダーヒールを名乗る人物が実はエイミン・マリッツァという元部下の記録保管係であり、カーデシアの戦争犯罪を同胞に知らしめる目的を持っていたことを突き止めた。(DS9: 謎のカーデシア星人

 2370年包括的統一のための同盟、通称サークルというベイジョランの過激派は、裏でジャロ・エッサ大臣に率いられヴェデクウィン・アダミが糸を引いていたが、全ての非ベイジョランに対しDS9及びベイジョーからの撤退を要求する騒動を起こした。内戦の危機が高まる中、クワークはオドーに、惑星連邦を排除させベイジョーを再征服する目論見のカーデシアからサークルが金銭的援助を受けているとの情報を与えた。その陰謀の一環としてクレサリの貿易業者を通じて武器がサークルに密輸されている事実を、オドーは姿を変える能力を使ってカーデシアのガルの指紋認証をパスし、乗員名簿を「借りる」ことで明らかにした。(DS9: 帰って来た英雄・パート1帰って来た英雄・パート2帰って来た英雄・パート3

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付録[]

注釈[]

  1. 「コンスタブル」は日本語吹き替え版では訳出されておらず、場合によっては「保安チーフ」とされている。

外部リンク[]

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