
オミクロン・コロニー
オミクロン・コロニー(Omicron colony)は惑星連邦加盟惑星オミクロン・セティ3号星に存在する連邦の農業コロニーで、エリアス・サンドヴァルが率いていた。
コロニーの入植者は2263年に地球を出発した150名の老若男女で、入植後の哲学は複雑でない自然な生活への回帰だった。入植者はその後故障した亜空間ラジオを含む僅かな機器だけ持って来て、兵器と動力付き乗り物も持ち込まなかった。コロニーでは、もし1つのグループが病気に襲われても他のグループは生存するチャンスがあるように、3つの居住地に分かれ主な居住地には45人の住人が生活していた。
2264年、入植者はオミクロン・セティ3号星に到着した。これは惑星にコロニーを建設する最初の試みではなく、それ以前の入植する努力は未知の理由により失敗し、後に発見される致命的なバーソルド放射線が原因で失敗に終わっていた。この放射線は入植者がオミクロン・セティ3号星に到着した当時の科学では知られていなかった、しかし幸運にもコロニーの植物学者レイラ・カロミが発見したオミクロン・ポッド・プラントとその植物が放出するオミクロン胞子は、バーソルド放射線から入植者を防護するだけでなく、心理面に完全な健康と平和を齎した。
入植者は動物を育てる為と食物目的で惑星に持って来たが、バーソルド放射線に晒されて死滅した。入植者は惑星の豊かな土壌で自分達が食する分だけの穀物、芋と豆を育てた。
宇宙暦3417.3、2267年、新しくバーソルド放射線が発見された後USSエンタープライズ(NCC-1701)は入植者の正確な安否を確認する為にオミクロン・コロニーに来た。この時入植者は船のクルーの大部分に胞子を感染させた為にクルーは皆命令に反抗して転送装置を使って惑星地表に降りた。エンタープライズの指揮官ジェイムズ・T・カークは唯一、強い感情が胞子の影響を受けない事を発見し、この事を利用してスポック中佐を胞子の影響から解放した。2人は感染者全員の胞子を破壊出来る亜音速送信機を作りコロニーを"解放"した。
その後コロニーは再びバーソルド放射線の脅威に晒された為に入植者は第27宇宙基地に避難した。サンドヴァルは彼と入植者達が3年間で何も達成出来なかった事に後悔を表し、もう一度新しい惑星でコロニーを作る計画に着手した。(TOS:死の楽園)