クリンゴン・バード・オブ・プレイ(Klingon Bird-of-Prey)とは、主に23世紀後半に就役したクリンゴン防衛軍のブレル級駆逐艦をベースに開発された様々なタイプの艦の総称である。可変翼と大気中の飛行能力、惑星上への軟着陸能力、遮蔽装置の搭載などが主な特徴である。
23世紀後半から24世紀にかけてクリンゴン軍で使用され続けた非常に高い能力を持つ艦種であり、さまざまなバリエーションが存在する。尚、バード・オブ・プレイという呼称はクラス名ではなく、20世紀、21世紀の戦闘機のF-15イーグルでいうイーグルに当たるコードネームに近いものである。
様々な用途に使用されており、偵察艦、駆逐艦、護衛艦、パトロール艦、軽巡洋艦などサイズや用途に合わせて様々なタイプが存在しているが、実際には何種類存在しているのかは定かではない。
歴史[]
クリンゴン軍におけるバード・オブ・プレイと呼ばれる艦種は22世紀には既に確認されている。地球連合宇宙艦隊がたびたび遭遇したバード・オブ・プレイはクラス名などは特に言及されていないため、単にバード・オブ・プレイと呼ばれていた。23世紀になると、ブレル級バード・オブ・プレイがしばしば登場する。尚、ジェイムズ・T・カーク少将が惑星ジェネシス軌道上で奪取し、ヴァルカン星から地球への帰還に使用したHMSバウンティと名付けられたバード・オブ・プレイはブレル級に当たり、数あるバード・オブ・プレイの中でも最も小さなサイズの一つである。(スタートレック3:ミスター・スポックを探せ)
チャン将軍が指揮した遮蔽状態のまま攻撃ができるタイプは、サイズはブレル級と同じだが、クラス名などは言及されておらず、エンジンから発生する廃棄ガスを探知すれば容易に位置を特定されてしまうため、その後使用された様子は見られない。(スタートレック6:未知の世界)
24世紀になると、ブレル級をそのまま大型化した様なタイプが多数登場する。代表的なものがクヴォート級と呼ばれる軽巡洋艦モデルである。たびたびヴォルチャ級攻撃巡洋艦の護衛についているのを目撃されている。(TNG: クリンゴン帝国の危機・前編他)
また、デュラス姉妹がUSSエンタープライズDの撃墜に成功したバード・オブ・プレイはD-12型と呼ばれるモデルであり、プラズマ・コイルの欠陥が発覚し退役しているモデルである。(スタートレック:ジェネレーションズ)