クリンゴン帝国(The Klingon Empire)は、惑星クロノスを起源とするクリンゴン人の国家である。帝国の起源は、約1,500年前(クリンゴン暦で約1,000年前)に忘れ得ぬ者カーレスが国家統一を成し遂げ、クリンゴン帝国を設立させたことが起源とされる。そして、その後多数の星系を征服して帝国の版図を広げていった。
政治[]
クリンゴン帝国は公式には君主制の封建制度であり、クリンゴン皇帝(伝統的に、皇帝には初代皇帝のカーレスの子孫が即位する)が最高権力を握っているが、実際はクリンゴン最高評議会が現在最高の権力を握っている。そのため、21世紀には皇帝の地位は事実上撤廃されたが、2369年に聖職者によってクローン技術を用いて復活させられたカーレスが象徴的皇帝として即位し、信仰の対象となっている。(TNG: クリンゴン神カーレスの復活)
帝国の実際の最高権力者であるクリンゴン最高評議会議長である総裁は、クリンゴン最高評議会の指導者である。クリンゴン最高評議会は名門家系出身の24名から構成されている。また、総裁の近辺には常にヤン・イスレス(剣の友愛団)と呼ばれる護衛部隊が付いている。(DS9: 可変種の脅威 第二幕・後編)
通常は最高評議会の議席を含め総裁の地位に女性が就任することは許されない。しかし、特例としてガウロン総裁は総裁就任のためのサポートをしたケーラー大使に最高評議会の椅子を与えた。(TNG: クリンゴン帝国の危機・前編、勇者の名の下に) また、2293年にゴルコン総裁の娘であるアゼドバーが特例として父の後を継いで総裁に就任したこともあったがアゼドバー以降、例は無い。(スタートレック6:未知の世界)
様々な派閥が絶えず総裁の地位を狙うため、いつしか総裁を選ぶための儀式を作り上げ、儀式を通過したものが総裁へと就任するという流れが出来上がった。ただ、総裁が臆病であるとして挑戦し殺した際にはその地位を取って代わることも伝統的に可能である。(DS9: 嵐に立つ者たち)
クリンゴン人の暴力的傾向から、内戦を防ぐために幾人かの抜け目ない長官たちは戦争の火種を作ることに躍起になっていた。2150年代には、流刑地ルラ・ペンテから脱獄したジョナサン・アーチャー船長を、デュラスに命じて再逮捕させようとした。(ENT: 帰還なき旅) また、ガウロン総裁の時代にはカーデシア連合に対して無理矢理戦争をしかけたりと、内部の問題を外部の問題に焦点を移させることで解決させようとしてきた。(DS9: クリンゴンの暴挙、可変種の脅威 第二幕・後編)
最高評議会議員の椅子はしばしば、名門と呼ばれる家系同士の反目を生んだ。反目はしばしば決闘という方法で評議会議場で決着がつけられた。しかしながら、時折一部の議員が「不名誉」な方法で敵対する家の地位を貶めるための策略を行う場合があった。ドゥゴールは2370年にコザック家の土地の評価額を下げ、過去5年間に渡って乗っ取ろうとしていたことが判明している。(DS9: クワークの結婚)
経済[]
クリンゴン帝国の通貨はダーセクであった。(TNG: クリンゴン戦士への道、ENT: 狙われた首)
軍隊[]
- クリンゴン防衛軍を参照。
文化[]
- クリンゴンを参照。
団体[]
- バトラフ勲章
- カーレスの勲章
クリンゴンの歴史[]
- クリンゴンの歴史を参照。
クリンゴンの支配領域[]
- クリンゴン帝国の支配惑星
- 連邦・クリンゴン境界線も参照
支配民族[]
- アリンセン
- クリオシアン
- ザランティン(不確か)
付録[]
背景[]
外部リンク[]
- クリンゴン帝国:非正史スタートレックWiki Memory Beta英語版
- クリンゴン帝国:Wikipedia日本語版