(複数の異なる時間軸からの情報)
クリンゴン最高評議会(Klingon High Council)は、クリンゴン帝国の最高位の立法府である。しばしば帝国司令部(Imperial Command)や、最高司令部(High Command)とも呼称される。また、略して最高評議会と呼称される場合が多い。
最高評議会の議場はクロノスの第一都市に位置しており、24名の有力な一族出身の評議員と総裁によって構成されている。最高評議会はクリンゴン帝国と市民の福祉を監督しており、各評議員は様々な部門の長を務め、市民からの各種告発を受け付けている。最高評議会は政策決定の際に招集され、各評議員はグレート・ホールに集まる。
一部の例外を除き、女性は評議員に就任することは許されていない。(TNG: 勇者の名の下に、クリンゴン帝国の危機・前編、DS9: クワークの結婚、スタートレック6:未知の世界)
最高評議会は、名門一族が帝国の主導権を巡って互いに争う政治的陰謀の歴史と共にあった。政権争いのための暗殺や決闘及び内戦は日常茶飯事であった。総裁が暗殺やその他の要因で交代する際には、継承の儀式を経て新しい総裁が任命される。総裁への就任には、名誉ある戦いの実績が必要不可欠である。また、二人以上の人物が総裁職を求める際には、誰もが納得するまで継承権を争われる。
歴史[]
2371年、ガウロン総裁と最高評議会はディープ・スペース・9に訪れているロミュランの使節団を見張るために情報部の工作員ボラクとアートゥール及びモルカを送り込んだ。(DS9: DS9破壊工作)
ウォーフがクリンゴンによるカーデシア侵攻に反対した際に、ガウロンは最高評議会からカーンを追放した。(DS9: クリンゴンの暴挙、モーグの息子たち、裁かれるウォーフ)
2373年、最高評議会はカーデシア人と戦うマキを支援するために遮蔽装置を彼らに提供することを決定した。(DS9: 最後のテロリスト)
同年、最高評議会はカーデシア国境付近で消息を絶ったIKSバモスを捜索する任務をマートクに命じた。その際に、評議会はマートクにカーデシア領域には侵入しないようにと厳命した。しかしながら、バモスを発見した場所はカーデシア領内であったため、IKSロタランはカーデシア領に侵入してバモス乗員の生存者35名を救出した。救出の際にジェムハダー戦闘機からの攻撃を受けたがロタランはそれらを撃退し無事に帰還した。最高評議会は領域侵入の命令違反を咎めなかった。(DS9: 我らクリンゴン)
ドミニオン戦争の初期、最高評議会はIKSロタランにドナテュー5号星への輸送船護衛任務を割り当てた。ドナテュー5号星への輸送船護衛任務に割り当てられる艦はその当時ロタラン以外にいなかった。(DS9: 過去を越えた絆)
2375年、第9艦隊司令長官に就任したマートク将軍はしばしば最高評議会にレポートを提出しなければならなかった。彼はこの書類仕事にうんざりしていた。(DS9: 今一度あの勇姿を) その後、ウォーフはマートクを政敵として、彼を不利な立場に追い込もうとするガウロンは総裁に相応しくないと考えたが、マートクはケサ地区の低地出身であり高貴な家柄ではないという理由から、自分は総裁として認められないであろうと考え、ガウロンに決闘を挑もうとはしなかった。しかし、ウォーフは将軍として全将兵から信頼を得ているマートクであれば皆が納得すると考え、マートクに代わりガウロンに決闘を挑みガウロンを倒した。その後、ウォーフはマートクを総裁へと推薦し、マートクが新たな総裁に就任した。(DS9: 嵐に立つ者たち)
別の時間軸[]
ベンジャミン・シスコ大佐が時間転移に陥った別の時間軸では、ウォーフはシスコの救出を試みるためにクリンゴン統制下のベイジョー星系にUSSディファイアント(NX-74205)が入る許可を要請し、最高評議会を説得することができた。(DS9: 父と子)
クリンゴン要人[]
総裁[]
- クリンゴン最高評議会総裁の項を参照。
最高評議会議員[]
- デュラス
- カーン
- クタール
アドバイザー[]
- チャン(ゴルコンの参謀長)
- ケーラー(クンペックの軍事外交アドバイザー兼駐連邦クリンゴン大使)
外交官[]
- チュポック
- ケル
- コール
- コード
参照項目[]
- クリンゴン人大使
知事[]
- トラク
- ヴァーグ
- ウォーフ
役人[]
- バイジャク(外務次官)
関連項目[]
- クリンゴン帝国
- クリンゴン情報部
- ソンチの儀式