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オリジナルの同クラスはコンスティチューション級を参照。

 コンスティチューション級改(Constitusion class Refit)は、23世紀中期以降の惑星連邦宇宙艦隊の主力艦であったコンスティチューション級の延命及び性能アップのために開発された次世代型コンスティチューション級宇宙艦であった。

歴史[]

ファイル:USS Enterprise refit, aft.jpg

コンスティチューション級改の後方

 2260年代後半から2270年代前半にかけてコンスティチューション級は大規模な改装を受けた。改装工事には18ヵ月の期間を要した。この改装では基本構造からあらゆる主要なシステムすべてのアップグレードを受けた。これにより、耐用期間が20年延長された。

 この改装では、主にワープ・コアを、それまでの水平設置型のものが、直立型アセンブリ形式の新型へと換装されたなどの内部的な改装の他、外見までもが大幅に変化した。
 このワープ・コアのアップグレードに続いて、円筒形だったエンジン・ナセルは、長方形の新型のものに換装され、パイロンは直線状から後退翼型となった。第二船体の形状はほぼオリジナルを継承したが、オリジナルよりもより大型となり、第二船体の前方部にあったディフレクター盤はそれまでのパラボラ型から、内蔵型へとアップグレードされた。
 そして、ドーサルネックには新たに魚雷ランチャーが設置され、フェイザーはエンジンより直接エネルギーを得るものへと変更された。第二船体の大型化に伴い、第一船体である円盤部も、従来よりもサイズが約20メートル拡大された。

 このように多くの改装が加えられた結果、システムは既存のものからほぼ完全に換装されたが、円盤部、ドーサルネック、推進部という基本構造は継承された。(劇場版スタートレック

技術情報[]

指揮及びコントロールシステム[]

 2270年代の大規模な改装以降、コンスティチューション級のブリッジには標準的に2基のターボリフトが設置されるようになった。いずれも艦長席の後方に位置した。
 また、ブリッジのシステムは改装によって完全に新たなシステムへとアップグレードされたが、基本的なブリッジ構成は踏襲された。(劇場版スタートレック

 また、2270年代の最初の改装後、2285年までには更に幾つかの小さな改装が加えられた。その後、2286年以降から2287年にかけてコンピュータ・インターフェースに更なる改装が加えられた。その後、2293年までにはブリッジ・モジュールは新たなものへと交換され、従来までの白色を基調とした明るい色彩の内装から、暗い色を基調としたブリッジとなった。(スタートレック2:カーンの逆襲スタートレック4:故郷への長い道スタートレック5:新たなる未知へスタートレック6:未知の世界

推進システム[]

ファイル:Constitution class refit impulsedrive.jpg

インパルス・ドライブ

 2270年代の改装時、従来の並列型ワープ・コアから垂直アセンブリ型のワープ・コアが採用され、ダイリチウムによって制御される物質/反物質反応炉が搭載された。また、パルス式ダイリチウム制御アセンブリが2290年代までにUSSエンタープライズにインストールされた。(スタートレック2:カーンの逆襲スタートレック5:新たなる未知へスタートレック6:未知の世界

 改装後のインパルス・ドライブではツインポート核融合エンジンが採用され、速度は少なくとも0.8cまで出すことが可能であった。(劇場版スタートレック

機関室[]

 コンスティチューション級の改装において最も抜本的なアップグレードが行われた部分の一つがワープ・コアであった。機関室は最初の大規模改装では、垂直アセンブリ型ワープ・コアと従来の並列式ワープ・コアが併用された。機関室のデッキはデッキ14及び15であり、デッキ14は推進部の最上デッキでもあった。機関室の艦尾側はエンジン・ナセルパイロンまで伸びており、機関コンピュータ・モニタリングルームは機関室の艦首側に設置されていた。機関室のメイン制御室はデッキ15に位置し、ワープ・コアの丁度中央部分に位置した。ここには物質・反物質混合室も設置されており、上下にワープ・コアアセンブリがシャフト状に延びていた。(劇場版スタートレック

戦術システム[]

ファイル:Constitution class refit configuration phasers.jpg

前部フェイザー・バンク

ファイル:Constitution class refit torpedo.jpg

魚雷ランチャー

 フェイザー砲座は円盤部の背面と底面にそれぞれ3基ずつ連装型フェイザー・バンクが設置された。これら砲座は前方、下方、上方、左右の射界を確保していた。また、第二船体中腹には4基の単装型フェイザー・バンクが4基、シャトルベイ上部に単装型フェイザー・バンクが2基装備されていた。

 従来の各砲座独立のバッテリーからフェイザー・エネルギーを供給する方式から、ワープ・ドライブから直接エネルギーを供給する方式へと変更されることにより出力が大幅に上がった。しかしながら、ワープ・コアがオフラインになると自動的にフェイザーも使用不能となるという欠点を有していた。この問題は2272年2283年にUSSエンタープライズで露呈した。

 また、魚雷システムもアップグレードされた。ドーサルネックの第二船体直上部に魚雷ランチャー用のユニットが増設され2基の光子魚雷を同時射撃可能であったが、前方のみの射界であった。(劇場版スタートレックスタートレック2:カーンの逆襲スタートレック4:故郷への長い道スタートレック5:新たなる未知へスタートレック6:未知の世界

転送システム[]

ファイル:Constitution class refit transporter.jpg

転送室

 改装後の転送室の基本的な構成及び構造は従来の設計を踏襲していたが、コンピュータ・インターフェイスや転送パッド等は最新の機器へとアップグレードされた。(スタートレック6:未知の世界

エアロック[]

ファイル:Constitution class refit airlock.jpg

エアロックの準備室。(2272年

 改装後には艦内へダイレクトにアクセスするためのエアロックが数多く設置された。そのうちの一つがデッキ1のブリッジの後方に設置されたものであった。また、円盤部側面や魚雷ランチャーポッドの側面、また第二船体側面にも設置されていた。(劇場版スタートレック

 デッキ1及び魚雷ランチャーポッドに設置されたエアロックは、減圧室と艦内の間に準備室が設けられていた。準備室内には4つのロッカーがあり、そこには宇宙服が並べられていた。室内には小型兵器庫があり、ハンド・フェイザーが備えられていた。その他にも通信機、トリコーダー、翻訳機、制服の上着を掛けられるキャビネットが備えられている。

 推進部の側面エアロックは、直接貨物室へと繋がっていた。また、円盤部側面のエアロックは艦内通路と直結していた。(劇場版スタートレックスタートレック2:カーンの逆襲

 その他にも円盤部には外部アクセス用のハッチが多数設けられていた。ヴィジャー事件の際にエンタープライズの乗員たちはこのハッチから艦外へ出てヴィジャー・コアへと接近した。(劇場版スタートレック

シャトルベイ及び貨物室[]

 シャトルベイは改装によって完全に新しいデザインが採用された。この基本デザインは以降の宇宙艦隊連邦艦シャトルベイの標準的なモデルへとなっていった。

 着陸ベイの左右の格納庫には6基のワーク・ビーが格納され、ここで必要な補給が行われた。また、シャトルクラフトの格納庫としても利用されていた。宇宙ドアの外縁にはフォース・フィールド・ジェネレーターが設置されており、ドアが開いている状態でも空気の流出を止めることが可能である。シャトルクラフトはこのフォースフィールドを張ったまま発着艦を行うことができるため、シャトルの発着の度に着陸ベイを減圧する必要はなかった。

 最初の大改装の際には、ハンガーベイと第二船体に設けられた大型貨物室は直結していた。ハンガーベイはデッキ18に位置し、着陸ベイから直接ワーク・ビーで貨物を搬出入を行うことができた。この貨物室は艦内でも最大規模の部屋で、室内には32か所の貨物モジュールを格納することが可能であった。また、シャトル格納庫内には4機のシャトルクラフトを駐機することが可能であった。貨物室には救命ボートも収容されており、緊急事態の際に円盤部へと避難できない乗員はここから艦外へと脱出可能であった。(劇場版スタートレック

 後に更に改装を加えられた際には、着陸ベイと貨物室は分離され以前のように直結の施設ではなくなった。(スタートレック5:新たなる未知へ

乗員福祉施設[]

医療室[]

 医療室も従来のものから大幅なアップデートが加えられた。新たに設置されたマイクロ識別票は亜細胞レベルでヒューマノイドの身体を完全に分析することが可能であり、患者の容態情報を的確に医師に提供した。また、ステーシス・ユニットが新たに導入され、適切な治療や手術方法が確立されるまでの間、ここで患者を仮死状態として置くことができた。(劇場版スタートレック)  

船室[]

ファイル:Constitution class refit officers quarters.jpg

士官用船室

 上級士官用の船室透明アルミニウムで区切られた2部屋構成であった。出入口はリビングへと直結しており、ここにはライブラリ・コンピュータ端末と業務用デスクが設置されていた。室内のレイアウトは仕様者の好みで変更可能であった。

 寝室はソファーを兼ねたベッドが設置されており、透明なドアで浴室へと繋がっていた。2290年代には艦長専用室が設けられた。士官用の部屋も従来よりも少し狭いものへと改造された。また、一般の乗員は二段ベッドの合同部屋が割り当てられていた。(劇場版スタートレックスタートレック2:カーンの逆襲スタートレック5:新たなる未知へスタートレック6:未知の世界

レクリエーション施設[]

ファイル:Constitution class refit recreation.jpg

2270年代のレクリエーション・ルーム。

 レクリエーション施設は大幅に拡張され、円盤部後方に大型のレクリエーション・ルームが設けられた。非番の乗員はここで様々なゲームやエンタテイメントを楽しんだ。室内には大型のスクリーンが設置され、様々な情報や映像を表示させることが可能である。また、その下には小型のスクリーンが5つ並べられており、様々な画像が表示されている。(劇場版スタートレック

士官用ラウンジ[]
ファイル:Constitution class refit lounge.jpg

士官専用ラウンジ。

 デッキ2の後方には士官専用ラウンジが設置されていた。ここには4枚の大型の窓があり、ここから後方のエンジン・ナセルとその奥に広がる広大な宇宙を眺めることができる艦内で最も壮観な眺望を提供する部屋であった。小型の植物園が設置されており、小さなプールには淡水熱帯魚が飼育されていた。また、プライベート領域が2か所設置されており、ここに設置されたスクリーンには艦の様々な場所を映し出すことができた。(劇場版スタートレック

同型艦[]

その他[]

付録[]

注釈[]

登場回[]

背景[]

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