(複数の異なる時間軸からの情報)
ジェリーフィッシュ(Jellyfish)は、2387年に赤色物質の輸送のためにヴァルカン科学アカデミーが使用した宇宙船である。彼らの「最も速い船」と言及され、回転するテールが特徴であった。
2387年[]
2387年、超新星爆発によってロミュラン星系は崩壊の危機に立たされた。その危機を回避するべく最新鋭のジェリーフィッシュが用意され、ヴァルカン大使のスポックがパイロットとなった。
スポックは赤色物質を超新星に注入、人工ブラックホールを作って吸収することに成功したが、ロミュラスを救うのには間に合わなかった。そしてロミュラン採鉱船ナラーダに追われ、二隻ともブラックホールに飲み込まれた。
新時間軸[]
(2233年分岐)
ジェリーフィッシュは2258年に出現し、すぐさまナラーダに拿捕された。この船はのちにスポック中佐によって取り返され、地球を攻撃するナラーダと戦った。スポックは残りの赤色物質を搭載したままのジェリーフィッシュを衝突コースに設定し、ナラーダを破壊した。
技術情報[]
ジェリーフィッシュの特徴は、赤色物質を安全に保管・輸送し、そして任務のために抽出する装置が備わっていることである。また、船には指向性エネルギー兵器が前方に2基と、ワープ・ドライブが搭載されている。
ジェリーフィッシュは人相認識と声紋認識によって乗船したスポック大使を認識する能力があった。そのため、スポック中佐は乗船を歓迎され操縦することが出来た。(スター・トレック)
付録[]
背景[]
- Jellyfishはクラゲという意味であり、映画の公式サイトで紹介されたが劇中では言及されていない。
- 『スター・トレック』のBDで見られる情報によると、全長54.25mである。
- 三角形の操縦席と円形のビュースクリーンの組み合わせがヴァルカンのIDICのシンボルになっている。
非正史[]
『スター・トレック』で描かれたネロの復讐劇の原因となった出来事は、同映画の脚本家であるアレックス・カーツマンとロベルト・オーチーによるコミック、『Star Trek: Countdown』で描かれている。
その中で、ジェリーフィッシュは超新星による滅亡の危機に陥ったロミュランを救うために、スポックがヴァルカン政府に呼びかけてヴァルカン科学アカデミーで開発された機体であるとされている。また、この船の設計及びパイロットは宇宙艦隊士官のジョーディ・ラフォージであったとされる。