(制作視点での記事)
スタートレック:ファーストコンタクト Star Trek: First Contact | ||
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公開日: 1996年11月22日 | ||
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脚本 ブラノン・ブラガ、ロナルド・D・ムーア ストーリー リック・バーマン、ブラノン・ブラガ、ロナルド・D・ムーア 監督 ジョナサン・フレイクス プロデュース リック・バーマン | ||
宇宙暦 50893.5 西暦 2373年(2063年4月4日~5日) |
- "Resistance is futile."
- 抵抗は無意味だ
人類を同化するというボーグの最初の試みが失敗してから6年。ボーグは再び人類を同化するため侵略を開始した。彼らはゼフラム・コクレーンによる人類初のワープ飛行を阻止し、人類が彼らに抵抗できる技術力を持つ前に同化を完了するために過去にタイムトラベルした。ピカード艦長と彼の乗組員は新たに建造されたUSSエンタープライズEで過去の地球へタイムトラベルし、ボーグの企みを阻止しなければならない。
概要[]
第一幕[]
24世紀[]
ジャン=リュック・ピカード大佐はボーグのアルコーブにいた。周りには無数のボーグが犇き、ボーグ艦の構造体に囲まれていた。ピカードは同化手術を受けながらうめいた。「ロキュータス」と囁く女性の声が聞こえ、ピカードはロキュータスの姿になっていた。そしてピカードは言葉を発した。「私はボーグのロキュータス。抵抗しても、無意味だ。」
ドリルがピカードの瞳に突き刺さろうとした瞬間、彼は艦長待機室の中で目を覚ました。洗面台で顔を洗い、ふと鏡で自分の顔を見ると突然、自分の頬の皮膚を突き破りボーグ・インプラントが出現し思わず叫んだ。
椅子で寝ていたピカードは通信を受信したことを知らせるコンソールのブザーで目を覚ました。それは宇宙艦隊司令部からの亜空間通信であった。通信に応じるとデスクトップ・モニターに司令部のヘイズ中将が映し出され彼はピカードにある悲報を伝えた。「ついさっき、ディープ・スペース・5から報告が入った。…今朝アイヴォール・プライムの植民地が破壊された。長距離センサーが探知したところでは…」 ピカードは提督の言葉にかぶせ続けた。「わかっています。ボーグですね。」
新造のUSSエンタープライズEの観察ラウンジには上級士官らが集まっていた。副長のウィリアム・T・ライカー中佐はピカードにボーグ艦は何隻か尋ね、ピカードは一隻のボーグ・キューブが一路地球に向かっており、一時間で連邦領域へと侵入するだろうと述べた。また、ヘイズ提督によって宇宙艦隊の迎撃部隊がタイフォン・セクターに終結していることも伝えられた。
データ少佐は現在地から最大ワープ速度で向かえば3時間25分で艦隊と合流できる旨報告するが、その言葉を遮りピカードはエンタープライズは艦隊に合流しないことを伝えた。理由が分からないクルー達がピカードに説明を求めると、彼は艦隊司令部よりこの状況にロミュランが付け込まないようにロミュラン中立地帯をパトロールするよう命じられたことを伝えた。ここ数ヶ月のロミュランの動きからは到底想定できない事態であり、現段階では重要とは思われない任務のために宇宙艦隊の最新鋭艦をボーグ迎撃に派遣しないという司令部の命令に対して異議と疑問が噴出した。ピカードも部下達同様納得はしていなかったが、命令に従わざるを得ないため中立地帯へ進路を取る様命じた。
中立地帯へ到着したエンタープライズはパトロール任務に就いていた。ピカードは艦長待機室で大音量のクラシック音楽をかけながら窓の外の宇宙を見つめていた。そこへ中立地帯の一斉スキャン結果を持ってライカーがやってきて報告を行った。何の変哲もない調査結果に対してピカードは思わず皮肉を漏らすとライカーはピカードに「何で我々がこんな無意味な任務を。」と本音をぶつけた。ピカードは彼に司令部がエンタープライズをボーグから遠ざける本当の理由についてこう述べた。「こういうことだ。司令部はエンタープライズとその乗組員には全幅の信頼をおいているが、問題は艦長だ。…私はかつてボーグに捕らえられ改造された。そんな過去をもつ私がボーグと再び相まみえる。それはまずいというのだ。…そんなことをすれば、危機的な状況に不安定要素が入ってくることになるというわけだよ。」
ライカーはボーグとの戦闘経験のあるピカードこそが最適な指揮官であるはずであると異議を唱えるが、ピカードは「提督はそうは思わないらしい」と述べるに止まった。その時、ブリッジからボーグと艦隊が交戦を始めた旨の報告が入り二人は直ちにブリッジへ向かった。
ブリッジでピカードは艦隊の交信を傍受させた。戦闘は艦隊が一方的に押されている状況が克明に伝わってきた。その最中ボーグの通信が割り込んできた。
- 「我々はボーグだ、シールドを下ろし降伏せよ。お前たちの生物的特性と科学技術を、我々のものとする。それに付け加えお前たちを我々の文化に従属させる。抵抗しても無意味だ。」
ボーグの攻勢の前に艦隊は劣勢に立たされ、援軍要請を繰り返すのを聞きブリッジの全員が不安な表情を浮かべた。ピカードは通信を切らせホーク大尉に地球へ進路を取るよう命じた。そしてピカードはブリッジの全員に向かってこう述べた。「…私はこれから艦隊の命令に逆らうつもりだ。諸君の中で異議がある者は申し出て欲しい。艦長日誌に書き留めておく。」
誰も声を上げないブリッジの中でデータが「艦長。私達の気持ちは、みんな一つにまとまっています。…命令なんかクソ食らえです。」と述べ、全員の意思を表明した。ピカードは非常警報を発令し戦闘態勢移行を指示し、エンタープライズは一路地球へ向かいワープを開始した。
セクター001ではボーグ・キューブと宇宙艦隊の迎撃部隊の激しい攻防戦が繰り広げられていた。USSディファイアントも迎撃部隊の一艦として戦線に参加していたが、ボーグの激しい攻撃により満身創痍に陥っていた。ダメージを負ったディファイアントのブリッジでは指揮を執っていたウォーフ少佐は、シールドも武器もすべて使用不能になったと報告を受け、死を覚悟しボーグ艦への体当たりを指示した。その時、操舵手が戦場にエンタープライズが接近中であることを報告し、ウォーフは体当たりを思いとどまった。エンタープライズが戦場に到着し、ボーグ・キューブからディファイアントへと注がれるビームの発射口を破壊した。ライカーがディファイアントが満身創痍であることを報告すると、ピカードは直ちにディファイアントの乗員を転送収容するよう命じた。既に提督の座乗する艦隊旗艦は破壊されていたが、艦隊の総攻撃によってボーグ艦の船体に大きなダメージが見受けられ、パワーグリッドが不安定になっている状態であった。その時ピカードにはボーグの囁く声が聞こえた。その後ライカーに命じ艦隊へ通信チャンネルを開かせ、残存艦隊に対して攻撃の指揮を執る旨通達し、ボーグ・キューブの特定の部位に対する集中砲火を指示した。データはピカードが指示した座標はボーグ艦の重要部ではないことを報告するが、ピカードはただ「私を信じろ」と返した。艦隊はピカードの指示に応じ攻撃態勢を整えた。ピカードは全艦に対して一斉攻撃の命令を出した。エンタープライズを始めとする全艦隊による集中砲火でボーグ・キューブは重大な損傷を受け爆発した。しかし、爆発・撃沈の寸前にキューブからスフィアが脱出し、一路地球軌道へと向かった。
ピカードは脱出したスフィアを見逃さず、ホークに追跡を命じた。その時再びピカードにはボーグの声が聞こえてきた。カウンセラーのディアナ・トロイはピカードの異変を察知し、大丈夫か尋ねるとピカードは彼女に「ボーグの声が聞こえる」と告げた。そこへドクター・ビバリー・クラッシャーがウォーフ少佐を連れてブリッジにやってきた。ウォーフは救助の礼を述べ、ディファイアントの安否を尋ねた。ライカーは「タフな小舟だ」と彼をからかいつつも無事であることを伝えた。ピカードはウォーフを戦術士官に迎えスフィアの追跡を続けた。
データは地球へ向かうスフィアから時刻測定粒子が放出されていることを検知し報告した。スフィアの直前に時間の歪みが発生し、スフィアはその中へと消えていった。そしてエンタープライズの歪みの渦に捉まった。するとボーグが消えた直後からそれまで青く輝いていた地球が次第に黒ずみ始めた。データは直ちに黒ずんだ地球をスキャンし報告した。「大気圏には高濃度のメタン、一酸化炭素、フッ素が存在しています。」 ピカードが生命反応を尋ねるとデータは「人口はおよそ 90億です。しかし…全員ボーグです。」と答えた。ピカードはすぐにボーグの狙いを察した。「ボーグが過去に戻って地球を征服・改造し、歴史を変えたんだ。」
時間の渦に捉えられている為、エンタープライズだけは時間軸の変化をまだ受けていなかった。ピカードは直ちに渦の中心へ向けボーグを追って過去の地球へと向かうよう命じた。「奴らの行方を突き止め、必ず元の地球に戻す。」
21世紀[]
モンタナ州ボズマンの小さな集落ではリリー・スローンとゼフラム・コクレーンがバーで酒を飲んで帰路につこうとしていた。その途中、リリーは夜空に動く光点を見つけた。するとその光点から集落に向けて激しい攻撃が始まった。リリーはECONの奇襲だと叫びフェニックスの様子を見に行くと言って攻撃を避け隠れようとするコクレーンを置いて一人駆け出した。
一方その頃、エンタープライズは時間の渦を越えて青く輝く地球の軌道に到達した。渦を抜けた衝撃で防御シールドと長距離センサーはダウンしてしまっていたが航行に支障はない状態ではあった。ピカードは直ちに現在の地球の時代を測定するようデータに命じた。データは天文測定数値から21世紀中盤と割り出し、大気圏の放射性同位体の量から第三次世界大戦から約10年後であると推定した。この時代は核戦争によって多くの都市が破壊されほぼ無政府状態に陥っており、組織的な抵抗力を失っていた時代であった。
ウォーフ少佐は地球軌道上から地表の一点に攻撃を続けるスフィアを発見した。ピカードは直ちに量子魚雷で撃墜を命じた。量子魚雷はスフィアに全弾命中しスフィアは破壊された。ボーグの攻撃目標を確認すると北アメリカ大陸のモンタナ州のミサイル工場であることが判明した。その報告を聞いたピカードは何かに気づき、データに正確な日付を算出するよう命じた。データは2063年の4月4日であることを突き止めた。日付を聞いたライカーも事態を把握し言った。「4月4日。ファースト・コンタクトの前日だ。」
ボーグの攻撃目標がゼフレム・コクレーンが人類初のワープ実験を成功させた宇宙船フェニックスを建造している工場であったことから、ボーグの狙いが人類の歴史を変えた異星人とのファースト・コンタクトを阻止することであったことが判明した。長距離センサーが故障しているため地表の被害状況が不明なため、ピカードは直ちに上陸班を編成し、被害状況の確認のために地表へ転送降下した。
ピカードらは地表へ転送降下すると直ちにコクレーンのミサイルサイロへと向かった。サイロの中では火の手が上がり、スタッフは全員死亡していた。ピカードはコクレーンの捜索を命じ、自らはワープ実験船へと向かった。ミサイルサイロ内のフェニックスは見た目では無事であった。データはトリコーダーでスキャンし、胴体の各所と内部冷却のメインシステムに多大なダメージがあることを突き止めた。ピカードはオリジナルの設計図面を元に修理させようとジョーディ・ラフォージ少佐に通信しようとした時、突然サブマシンガンの銃撃を受けた。攻撃の主であったリリーに発砲を止めるようピカードは叫んだが、彼女は聞き入れず射撃を続けた。そこでデータは自分に任せるよう言い、彼女のいるサイロの下層へと飛び降りた。リリーは数メートルの高さから飛び降りてびくともしないデータに更に銃撃を加えたが、データは平然としていた。銃が弾切れを起こし、こんにちはと言って平然と近づいてくるデータから逃げようとした時、リリーは突然気を失い倒れてしまった。データは倒れたリリーを支え、医師による治療が必要だと言った。
気を失ったままのリリーをドクター・ビバリー・クラッシャーはシータ放射線中毒であると診断し、気を失わせたまま治療を行うという条件で彼女をエンタープライズの医療室へと収容することとなった。二人が転送収容された後、ピカードは14時間後に迫るワープ実験に間に合わせるために、ラフォージに修理班を直ちに派遣するよう命じ、ライカーにはコクレーン捜索班を派遣するよう命じた。ラフォージはポール・ポーター大尉に機関室の指揮を任せ、修理班を率いて地表へと向かった。ラフォージは地表へ向かう直前、ポーターに艦内温度が不自然に上昇しているため環境制御システムをチェックするよう命じた。
一方地上では、ピカードとデータがワープ船の前でその歴史的偉業を達成したロケットを前に感傷に浸っていた。ピカードは「しかし驚きだな。この船はかつて核ミサイルだったんだ。」とデータに地球の歴史の皮肉を語った。データもそれに同意し「皮肉ですねえ。平和な新時代を開く船を造るのに、コクレーンが選んだのが集団殺戮の兵器だなんて。」と述べた。ピカードは船に手を触れ、少年時代スミソニアン博物館で何度も目にしたが実際に触れてみたいという少年時代の願望を叶えたことの喜びを語った。実際に触れることでより現実感を得ることができるという人間の感覚を理解できないデータは、手を触れることで船の欠陥をいくつか見つけ出すことしかできなかった。その時、トロイがやってきてこの工場内にはコクレーンがいないことが報告された。ピカードは「必ずいるはずだ。この船は彼の一番大事なものだ。宇宙旅行は彼の夢なんだ。」と言い、更なる調査を求めるがデータはコクレーンが攻撃で死亡した可能性を指摘するとピカードは険しい顔をして「…そうだとしたら、人類の未来はないかもしれん。」と述べた。
エンタープライズの機関室ではアイガーとポーターがラフォージに命じられた環境制御システムのチェックを行っていた。ポーターは機関室だけではなくデッキ全体の環境制御システムがおかしくなっており、EPSコンジットの故障を疑いジェフリーズ・チューブへと入っていった。チューブ内でポーターは人影を見つけ声をかけたが反応がなかった。ポーターは外にいるアイガーにこのセクションで別の誰かが修理作業をしているか尋ねるが、アイガーは誰もいないはずだと答えた。すると何者かがポーターに迫り彼は悲鳴を上げた。ポーターの悲鳴を聞いたアイガーは様子を見にチューブへと入ってきたが、ポーター同様何者かがアイガーに迫り彼女も悲鳴を上げた。
地上にいたピカードは再びボーグの囁き声を聞き嫌な予感がした。トロイはピカードの異変を察知しどうかしたか尋ねるが、ピカードは険しい表情でエンタープライズのウォーフに通信を入れ艦に何か異常はないか尋ねた。ウォーフは特に異常はないがデッキ16で環境制御システムが異常を起こしていることを報告した。ピカードが異常の詳細報告を求めるとここ一時間で湿度のレベルが73%上がり、温度も10度上昇したことが報告された。ピカードはライカーに地上の指揮を任せ、自分とデータを至急エンタープライズへ戻すよう命じた。
医療室ではクラッシャーがオガワ・アリサと共にリリーの治療を行い、様態が安定し一段落ついていたが、異常に気温を気にしていた。すると突然室内のライトが点滅し、クラッシャーはブリッジや機関室に通信をしようとしたが応答がなかった。すると突然何者かが医療室のドアを叩き始めた。
ブリッジに戻ったピカードはウォーフに報告を求めた。ウォーフはデッキ16と連絡が途絶え、通信システムも内部センサーも利かないため捜査チームを派遣するところであることを報告するが、ピカードは調査チーム派遣を止めさせ、デッキ16を閉鎖してすべての連絡地点に保安部員を配置するよう命じた。そして、通信が途絶する直前の機関室の環境状態を確認させると、気圧は正常より2キロパスカル上昇し、湿度92%、温度摂氏39.1度であったことが判明した。ピカードはそれがボーグ艦内の環境と同一であることに気づき、スフィア破壊の直前にボーグがエンタープライズに転送侵入したことを悟った。ピカードはボーグはまずこのエンタープライズを同化した後に今度は地球を狙うだろうと予想し直ちに地上班へ連絡を試みたが通信システムが動作しない。その時ホークが機関室からすべての艦のシステムが制御され始めていると報告し、ピカードはデータに直ちにコンピュータ・コアにロックをかけるよう命じた。データはすばやくフラクタル暗号で艦のコントロールをボーグから隔離することに成功した。するとボーグはデッキ16以外のすべてのエリアのメインパワーを切った。ピカードはいずれそこから出てくるだろうと述べた。
一方、医療室ではクラッシャーが昏睡状態のリリーを起こし、事態が把握できず混乱状態のリリーをなだめて何とか医療室を脱出しようとしていた。クラッシャーはオガワにEMHは使えるか尋ね、使用可能であることを告げられると不本意ながらEMHを起動させた。EMHはいつもどおり緊急事態の概要説明を求めたが、クラッシャーは20体ものボーグが押し入ろうとしているため、医療スタッフと残された患者が脱出するための時間を稼ぐように命じた。EMHは「私は医者です。ドアストッパーじゃない。」と不平を述べるが、クラッシャーは踊りでも朗読でもなんでもやって時間を稼ぐよう命じてジェフリーズ・チューブへと入りハッチを閉めた。やがて医療室のドアが破られボーグたちが入ってきたが、EMHは怪訝な顔をしながらボーグ・インプラントが皮膚にもたらす痒みに対応するための痒み止めクリームを勧めながら時間を稼いだ。
ジェフリーズ・チューブへと逃げた医療室のスタッフや患者はクラッシャーに続きチューブを進んでいたが、最後尾となったリリーは彼らの目を盗んで別の通路へと逃げ出していった。
第二幕[]
エンタープライズの武器庫ではピカードが保安チームにフェイザー・ライフルを配りながらボーグ撃退の作戦計画を話していた。ピカードはボーグが機関室でまず中心集合体を形成し、そこからドローンに指示を出すため機関室の集合体を潰す必要があると説明した。しかし、銃撃がワープ・コアに当たった場合は艦が爆発してしまう恐れがあるため、有機物を融解する作用があるプラズマ冷却剤のタンクを破壊する作戦を提案した。データは良策であると述べるが、ウォーフは完全な有機体ではないボーグに効果があるのか疑問を呈すると、ピカードはボーグは有機体の部分がないと人工生命は生きながらえないため有効であると述べた。また、ウォーフは武器が回転変調モードになっているがボーグの適応能力からおそらく12発程度撃てば武器が効かなくなると警告した。ピカードは最後に「既にボーグに同化された仲間に遭遇しても、ためらわずに撃て。それが彼らのためにもなるんだ。」と付け加え、一同は武器庫を出た。
地上ではバーでジュークボックスから大音量のロックンロールが流れる中トロイがぼんやりと座っていた。それを見つけたライカーが彼女に声を掛けるが気づかないためジュークボックスのコンセントを抜いたところ、突然ライカーに向かって酒瓶が投げつけられた。一人の男がライカーに文句を言い、トロイはライカーに彼が探していたコクレーンであることを告げ、コクレーンにはライカーを紹介した。ライカーは事情を説明しようとするが遮られ、ディアナと共に「フェニックスよ、安らかに眠れ」と乾杯した。ライカーが酔っ払ったトロイに近づくと彼女はコクレーンに本当のことを話すべきだと言う。ライカーはそれに反対しようとするが、泥酔状態のトロイは彼がコクレーンであることを確認するためにテキーラを何杯もつき合わされ、それとなく事情を話したところ相手にされなかったと言い、カウンセラーとしての経験から言えば彼は変人であると断言し、そのまま眠ってしまった。
エンタープライズではピカードに率いられてデータと多数の保安部員が通路を進んでいた。別班を指揮するウォーフも保安部員を率いて進んでいた。データは初めて体験する急き立てられるような恐怖の感情に興奮を覚えていたが、ピカードにエモーション・チップを切る様言われその通りにした。
ウォーフの班が通路を進んでいると突然隔壁のハッチが開いた。ウォーフたちは一斉にフェイザーを構えたが中から出てきたのは医療室を脱出したクラッシャー達であった。彼らを救出するとクラッシャーは21世紀の女性が行方不明になっていることをウォーフに告げた。
ピカードらが通路を進むと人影が見えてきた。それはボーグに既に同化されたクルー達だった。ボーグや同化されたクルー達はこちらに気づいたため、ピカードは武器を下ろすよう命じそのまま後を追った。通路はボーグによって既に改造され、いくつものアルコーブが備えられていた。途中ウォーフたちと合流したピカードらは機関室への扉の前に到着した。データは扉のロックを解除し手動開放を作動させて扉を開けようとするが、解除レバーが外れてしまった。するとその動きを察知したボーグらが一斉にピカードたちに向かって攻撃を始めた。激しい銃撃戦が始まるがあっという間にフェイザーはボーグに適応され効果がなくなってしまった。フェイザーが効かないため格闘戦に持ち込むも、圧倒的に不利であるためピカードはデッキ15まで撤退するように命じ、自らも撤退しようとするが機関室の扉が開きデータが中に引き込まれてしまった。助けようがなくピカードは撤退の為にその場を離れジェフリーズ・チューブへ入ろうとすると一人の保安部員がボーグに捕まり同化チューブを刺されてしまった。そのクルーはピカードに助けを求めるがナノ・プローブが既に侵攻し同化サイクルが始まってしまった彼をピカードはフェイザーで射殺し、ジェフリーズ・チューブへと避難した。
ジェフリーズ・チューブの中を一人進むピカードが二手に分かれる道にたどり着いたとき、突然後ろからリリーに羽交い絞めをされた。ピカードは持っていたフェイザー銃を落としてしまうが、それをリリーに奪われ銃を向けられた。非常に興奮している彼女はピカードに向かって自分を捕らえた理由と正体を明かすよう要求した。ピカードは彼女を刺激しないように自分が東部連合の人間ではなく敵ではないと言った。彼女は一向に信じず、自分を解放するよう要求した。ピカードは同意し自分に付いて来る様言ってチューブ内を進み始めた。
機関室では捕らわれたデータが目を覚ました。身体は拘束され複数のボーグがコンピュータ・コアの暗号を解除しようと作業しているのを見た。彼はその努力は無駄であると告げ、同時に自分のニューラル・ネットの暗号も解除できないと告げた。すると女性の声がデータに向かって「勇敢な言葉だ。そのような言葉は何千もの世界の何千もの種族から、お前が創られる以前から聞かされてきた。だが今は、みなボーグになった。お前は不完全な存在に創られた不完全な存在だ。弱点を見つけることなぞ単に、時間の問題に過ぎない。」と述べ、データの頭部にドリルで穴を開け始めた。
「つまりあんたの言ってるのはこういうことなんだな?中佐。未来の人工生命体が人類をだ、滅ぼすために過去へ来た。であんたたちはそれを止めに来たってんだな?」コクレーンはライカーの説明に対して半信半疑でこう述べた。まったく信用しようとしないコクレーンに向かってライカーは証拠があると言い、コクレーンの天体望遠鏡を調整していたラフォージに振った。ラフォージはコクレーンに望遠鏡を見るようにと促し、コクレーンは笑いながら望遠鏡を覗いた。するとそこには軌道を航行するエンタープライズの姿が見えていた。それを見たコクレーンはトリックだと思い込むが、その望遠鏡は自分自身の物であることから事実を受け入れた。コクレーンはライカーらに自分は何をすればいいのか尋ねた。ライカーらは予定通りフェニックスを打ち上げるようにと頼んだ。午前11時に異星人の船が太陽系を通過するため、それに間に合わせないとファースト・コンタクトが起こらないと説明した。そのファースト・コンタクトで人類の未来は大きく変わり、宇宙に他の生命体がいることを知った人類は争いをやめ、人類としての一体感をもつようになり、貧困や疫病や戦争は次の50年間で消えるが、予定通りフライトを行わないとその未来すべてが消えてしまうと。
これを聞いたコクレーンは「やってやるさ」と言い、予定通りのフライトを約束した。
エンタープライズではボーグとの攻防が続いていたが、クルー達はボーグの攻勢に圧倒され次々と同化されてしまっていた。ブリッジで指揮を執るウォーフにダニエルス大尉はボーグがデッキ11まで侵攻しそこからピタッと侵攻を止めていることを報告した。ウォーフは僅か数時間で艦の半分以上を同化したのにも関わらずなぜ侵攻を止めたのか疑問に思うが、デッキ11にある水耕栽培室や星図作成部、ディフレクター制御室がボーグにとって重要な設備には思えなかった。
ジェフリーズ・チューブを進むピカードは相変わらず銃を向けたままのリリーに医療室で何があったか尋ねるが、リリーは何故攻撃してきたのか逆に聞いてきた。ピカードはあれは自分たちではなく別の勢力だと述べ、コクレーンのフライトを邪魔しようとしており、自分たちはそれを阻止する為に来た味方だと答えた。リリーは味方なら今すぐここから解放する様に要求したためピカードはアクセスハッチの扉を開き外に広がる宇宙と地球を彼女に見せた。ピカードは必ず地球へ返すからまずは信用してほしいと彼女を説得した。彼女はピカードに銃を返し、アクセスハッチにガラスがはめられていない事に驚いた。ピカードはフォース・フィールド技術であることを伝え、自分たちは未来から来たことをリリーに教えたのだった。
機関室ではデータは変わらず多くのボーグに取り囲まれたまま拘束されていた。するとそこへボーグ・クイーンが姿を現した。データはクイーンにボーグの組織の中でのヒエラルキーを尋ねるが、クイーンはリーダーではなく混乱に秩序をもたらすという謎めいた答えしか返ってこなかった。クイーンは人間に近づきたいと願うデータ同様、ボーグもより良い自分たちを求めており進化を続けていると述べた。データはボーグは進化ではなく征服と同化をするだけだと反論するが、ボーグはすべての生命の進化を目的としていると返される。そして、データの腕に人工皮膚を移植し彼の人間に近づきたいという欲求を刺激した。
通路を歩きながらピカードはリリーに24世紀の世界について説明を続けていた。惑星連邦には150以上の惑星が参加しており、その領域は約8000光年に渡ることを。通路を進みながらピカードはボーグがコンピュータ・コアの暗号を解除したかどうかを確認した。リリーはこの艦を建造する費用がどれくらいかかったのか尋ねるが、ピカードは24世紀では貨幣経済制度ではないためお金がかかっていないことを説明した。それに驚くリリーに対しピカードは「未来では富を得るために働くのが、人生の目的ではなくなってるんだ。よりよい自分になるために、人類のために働く。君やコクレーン博士だってそうしてるじゃないか。」と答えた。
通路を進んでいくとボーグに改造され、多数のドローンが犇くエリアに出た。リリーは驚くがピカードは彼女を連れてその最中を突き進んだ。するとホロデッキの扉を見つけたピカードは、近くの壁に向けてフェイザーを発射しボーグをおびき寄せリリーをつれてホロデッキに入った。
ホロデッキの扉を破ろうとするボーグがドアを激しく叩く中、ピカードはディクソンヒルのプログラムを起動させその中に紛れ込んだ。ホロデッキの中を進んでくるドローンがキャラクター人物たちを次々となぎ倒していく中、ピカードは鼻のニッキーのトンプソン・サブマシンガンを奪いボーグに向けて乱射した。ボーグはホロデッキの安全装置を外したマシンガンの射撃で倒され、ピカードはそのドローン…元リンチ少尉の遺体からボーグのニューロ・プロセッサーを見つけ出し、トリコーダーに繋いでボーグの情報を読み取った。その後ピカードは急いでブリッジに向かう必要があるとリリーを連れてブリッジへと向かった。
地球では夜が明けてエンタープライズから地表に降りた宇宙艦隊のエンジニアたちがミサイルサイロとフェニックスの修理を行っていた。エンジニアたちはコクレーンを見かけると尊敬の眼差しで挨拶をしていた。コクレーンに近づこうとするレジナルド・バークレーをコクレーンは追い払い、周りに見えないようにこっそりと懐に隠した酒瓶をあおっていた。そこへラフォージがフェニックスの混合室の図面を持って現れコクレーンに確認をお願いした。ラフォージは学校で習ったベーシック・ワープデザインを思い出して作成した図面であることをコクレーンに説明しコクレーンは驚いた。ラフォージは宇宙艦隊アカデミーのワープ理論の必修科目がコクレーンのワープデザインであり、教科書の最初の章は『ゼフラム・コクレーン』であることを教えた。コクレーンは少々うんざりしながらもラフォージの計算が合っていると伝えた。すると壊れたワープ・プラズマ・コンジットの代替品を持ってきたバークレーがコクレーンに握手を求め、嫌々ながらもコクレーンはそれに応じた。ラフォージはバークレーの反応を含め、コクレーンは24世紀の人間にとって英雄であり、ああいう反応をする気持ちは分かると言った。そして、自分自身も卒業した高校の名前が「コクレーン高校」であったと明かし、未来ではこの辺りは歴史的な史跡として保存されておりコクレーンの銅像が建っていると教えた。いい加減うんざりしたコクレーンは用を足したいとラフォージをうまく巻いてその場から立ち去った。
エンタープライズのブリッジの床のハッチが突然開き、ウォーフとクラッシャーとホークはライフルを構えた。しかし、そこから出てきたのはピカードとリリーだった。ピカードは皆に自分が既に同化されたものと思っていたのか?と尋ね、リリーをクラッシャーに引き渡した。ピカードはウォーフに現状報告を求めたところ、既に艦の半分はボーグに同化されており、ブリッジへのパワーの回復と武器システムの回復を試みたがうまくいっていないことが知らされた。ピカードは先程ドローンのニューロ・プロセッサーから得た情報で、ボーグの狙いはディフレクター盤をインタープレクシング・ビーコン改造し、21世紀のボーグと連絡を取ろうとしていることを知らせた。これを阻止するためにディフレクター盤を破壊するしかないが、シャトルベイにもディフレクター制御室にも近づけないため、ピカードはある提案をした。
その頃地上では、失踪したコクレーンをライカーやラフォージら宇宙艦隊士官たちが捜索していた。そして、森の木陰で隠れて酒をあおるコクレーンを発見し、彼らはコクレーンに近づいていった。
減圧室ではピカードとウォーフとホークの三名が環境スーツに着替えていた。彼らは船体の上を歩いてディフレクター盤へと近づこうとしていたのだった。
機関室では拘束されたデータの身体に次々に人工皮膚が移植されていた。データは彼らに様々な質問を投げかけ続けていたが、クイーンにアンドロイドであるなら原始的な音声によるコミュニケーションよりももっと高度な意思の疎通が可能であろうと指摘される。データは自分は人間になりたいので人間のやり方を踏襲すると反論するが、ボーグは人間は弱く矮小な存在であるため、人工物を有機体に取り入れることでより完全なものへとなったと強弁した。その会話の最中、データは隙を見て拘束具から自らを解放し逃げようとした。しかし、クイーンが張ったフォース・フィールドに阻まれてしまう。そして、一人のボーグがデータの皮膚移植された腕に切り付け、血を流すその腕をデータは思わずかばってしまった。
クイーンはそれを見て、ボーグに対して執拗に抵抗を見せていたデータが何故ボーグが与えた肉体をそこまでかばうのかと追い詰めた。データは人間の習慣を真似ただけだと嘘ぶるが人間になりたいという欲求に勝てず、クイーンは更にデータに肉体的快楽を与えるためデータにキスをした。データは欲求に負け自らもクイーンを求めてしまう。
ピカードとウォーフとホークの三人はディフレクター盤のそばにまで到達していた。ディフレクター盤の素粒子エミッターの上にトランスポンダー・ロッドを何本も立てていた。ホークはフェイザーでそれごと破壊してしまうことを提案するが、ディフレクターは反陽子で充填しているため、誤ってディフレクターに当たった場合艦の半分が爆発で消し飛んでしまうので却下された。
一方、地上ではラフォージらがコクレーンを追い詰めていた。コクレーンは自分は銅像なんかになりたくないと言って逃げようとしていた。ライカーはフェイザーを麻痺にセットしコクレーンを撃ち、彼を気絶させた。
エンタープライズのディフレクター盤では、ピカードが他の二人に計画を話していた。三つのマグロックを開放する必要があるため、三人はそれぞれ自分の担当のコンソールへと向かった。ホークが開放しようとコードを入力するとアクセス拒否されたため、それに気づいたボーグが一人彼に向かってきた。ホークはフェイザーをそのボーグに撃ち、ボーグは宇宙空間へと飛んでいった。一方ウォーフも開放に成功したが、ホーク同様にボーグが一人近づいてきた。ウォーフもフェイザーを撃つが既に適用されていたため、背中に隠していたメクラフで応戦しボーグの腕を切り落とした。しかし、ボーグの振り下ろした腕が彼の環境スーツに穴を開けてしまった。減圧する中ウォーフはそのボーグの首元を切りつけボーグの撃退に成功した。ピカードもロックの開放に成功したがボーグが迫ってきたため、ボーグの足元の船体をフェイザーで撃ち、そこから噴出した空気圧でボーグを宇宙空間へと吹き飛ばして攻撃をかわした。しかし、ホークがロックの解除に手間取っていると後ろからボーグが近づき、ホークは捕まりディフレクターの外へ連れ出されてしまった。ピカードは更なるボーグの攻撃をかわし、ホークが担当していたマグロックの開放に向かった。ピカードは無事にマグロックの開放に成功し、ディフレクター盤は船体から離れ始めた。そして、フェイザーでディフレクター盤を破壊しようとしたところ、ボーグに同化されたホークがピカードに襲い掛かった。成す術もなく倒されようとしたところ、ウォーフがホークをフェイザーで撃ち助け出した。ウォーフは環境スーツの穴を先程切り落としたボーグの腕のケーブルで塞いで事なきを得ていた。船体とディフレクター盤をつないでいたケーブルをピカードはフェイザーで切り離し、浮き上がって宇宙空間に漂うディフレクター盤にウォーフは最後の止めの一発を撃ち木っ端微塵に破壊した。
機関室ではそれを察知したクイーンが計画変更が必要だとデータに言った。
第三幕[]
地上ではフェニックスの発射一時間前に迫っていた。ライカーはコクレーンに今の気分を尋ねるとコクレーンは頭がガンガンするが歴史を作ってやると意気込んでいた。コックピットに座ったコクレーンとライカーとラフォージ。オペレーター席のトロイは船内のライカーに打ち上げドアを開くと連絡しコックピットの眼前にあるドアが開き、青く輝く空と月が見えた。月の眺めに感嘆するライカーらにコクレーンは24世紀には月はないのか尋ねるが、24世紀の月は5000万人もが住んでいて今とは眺めが違うと答えた。そして、その発展はすべてコクレーンのお陰だと言おうとするとコクレーンは礼を言われるのは沢山だと言い、後世に伝えられる偉大なるコクレーン博士は自分とは違い、自分がフェニックスを作ったのは人類の新時代を切り開くためでも星へ行きたかったわけでもなく、それで金儲けし南の島でのんびり暮らしたかっただけだと本音を漏らした。だから、自分はその歴史上で偉大で褒め称えられるような男じゃないと言った。ライカーはコクレーンに彼自身がこの10年後に残した言葉『英雄になろうとするな、ただの男であれ。…いずれ歴史が判断を下してくれる。』という言葉を贈った。
ブリッジではダニエルスがピカードに既にデッキ5までボーグに侵攻され、武器もすべて適応されておりこれ以上の侵攻は防げないと窮状を訴えていた。しかし、ピカードは素手で戦っても食い止めるよう命令し、ダニエルスは黙って引き下がろうとした。だがそこでウォーフはダニエルスを止め、ピカードに武器が効かなくなった以上、艦を自爆させ脱出すべきだと進言した。ピカードは駄目だと言って拒絶するが、クラッシャーも艦ごと自爆させればボーグも破壊できるとウォーフに賛同した。しかし、ピカードはそれでも最後まで留まって戦うと譲らないため、ウォーフは既にボーグにエンタープライズを奪われている以上、このままではいたずらに犠牲を増やすだけだと反論した。ピカードは決してエンタープライズをボーグに渡さないと意固地にそれを拒否するため、ウォーフはピカードがかつてロキュータスとしてボーグに同化されたことが判断を歪めているのではないかと言った。それに対してピカードはウォーフを臆病者だと罵った。怒りを覚えるウォーフだがその場は押さえて立ち去った。クラッシャーもそれに従い、ピカードの命令通りボーグへの対抗手段の検討を部下に命じた。しかし、それを聞いていたリリーは避難して艦を自爆させれば済むならばそうすればいいとクラッシャーに言うが、クラッシャーは艦長が結論を出した以上既に決断は下され、自分たちはそれに従うしかないと答えた。リリーはピカードを追って観察ラウンジへと行った。
リリーは観察ラウンジで一人フェイザーの改良をしているピカードに今の決断は自殺行為だと抗議した。しかし、ピカードは聞く耳を持たない。ピカードは自分の過去の同化の体験から、ボーグとの戦い方は自分が一番知っていると話すが、リリーはその体験がボーグへの復讐心へと変わっていると指摘する。だがピカードは未来の人間には復讐という概念は存在しないと一笑した。だが、リリーはホロデッキでドローンをマシンガンで撃ち殺したときのピカードは復讐に満足している顔をしていたと食い下がった。いくら感性が進化していても人間は他人を殺して快感を得るようにできていると言い放つとピカードは彼女に部屋を出て行くようにと怒鳴りつけた。リリーはボーグへの復讐に燃えるピカードを『白鯨』のエイハブ船長の様だと捨て台詞を残した。遂にピカードは激高し、持っていたフェイザー・ライフルを振り上げショーケースに飾られた歴代のエンタープライズの模型を破壊し心の奥にしまってきた本音を激白した。「エンタープライズを犠牲にはできない。…我々はこれまで妥協ばかりだった。安易に撤退し、奴らが侵略してくると黙って引き下がった。全世界を同化されても、やはり引き下がった。…もうやめだ。…もうこれ以上は後には引かん!これより先には行かせない!…必ず今までしたことの代償を奴らに払わせてやる!」
リリーは冷静になり、ピカードに対して「周りを見なくちゃ、エイハブ」と声をかけ出て行こうとした。すると我に返ったピカードは白鯨の一節を口にし、「エイハブは何年も自分の足を、食いちぎったクジラを探し求めた。復讐しようとしてな。しかし、結局はそれで命を失った。船もな。」と語り持っていたフェイザーをテーブルに置き、ブリッジへと戻り総員退艦命令を出した。
地上ではフェニックスの打ち上げの最終フェーズに進んでいた。サイロ内では発射に備えて防護隔壁を閉じ、発射シークエンスを開始していた。コックピットではコクレーンの指示で各種機器のチェックが行われていた。
同じ頃、エンタープライズでもピカードとクラッシャーとウォーフの三名認証で自爆シークエンスが起動され、総員退艦の準備が進められていた。ブリッジを去る直前、ピカードはウォーフを呼び止め、先程臆病者と侮辱を与えたことを謝罪した。ウォーフも謝罪を受け入れ二人は和解した。乗員は皆脱出ポッドに向かいグラヴェット島へと向かおうとする中、ピカードは最後にブリッジを見渡した。すると、データが自分を呼ぶ声が聞こえ、再びボーグの声が聞こえた。
フェニックスでは最終発射のカウントダウンが進められていたが、コクレーンは突然何か忘れたと騒ぎ始めた。ライカーとラフォージは発射を中止しようとするが、コクレーンは忘れ物をポケットの中から発見してコックピットの機械に挿入した。
発射点火と同時に、コクレーンの忘れ物・・・『Magic Carpet Ride』の音楽ディスクが再生され大音量のロックンロールと共にフェニックスは宇宙へと飛び立った。
大気圏を突破したフェニックスはコクレーンの合図で第一エンジンを切り離し、ワープ・ナセルが展開した。コクレーンは眼下に広がる青い地球を見て感嘆した。
脱出作業が続くエンタープライズでは脱出ポッドに乗ろうとするリリーをピカードは見送りながら、モンタナに残るライカーへの伝言を記したPADDを彼女に託した。リリーはピカードが一緒に脱出しないつもりであることを悟って真意を尋ねた。ピカードは「私がボーグに捕らわれた時、部下たちは命懸けで助けに来てくれた。艦にはまだ部下が一人残っている。私は彼に借りがある。」と答え、リリーを送り出した。
その後、エンタープライズからは無数の脱出ポッドが地上へ向けて飛び立っていった。
ピカードは独り機関室へと向かった。機関室に入るとドローンはピカードと距離を置いて付いて来るだけで誰も襲おうとしなかった。再びボーグの声が聞こえたが、ワープ・コアの前に着いたが誰もいない。するとクイーンがピカードの前に現れ「どうしたのロキュータス、見慣れた光景でしょ?」と語りかけた。ピカードはその時かつて自分が同化された際にクイーンがその場にいたことを思い出した。ピカードはクイーンにあの艦もクイーンもあの時破壊されたのに何故ここにいるのか尋ねるが、クイーンは「お前は三次元レベルでものを考えている。何て小さくなってしまったか。でもデータはわかってくれる。そうだろう、データ?」とアルコーブに入っているデータを見た。顔や身体の一部が皮膚に変わっているデータを見てピカードはクイーンにデータに何をしたのか尋ねた。クイーンは彼がほしがっていた血と肉を与えたと答えた。ピカードはデータの解放を要求した。そして、代わりに自分がクイーンの元に・・・再びロキュータスとして残ると申し出た。クイーンはそれを受け入れ、データのアルコーブに張っていたフォース・フィールドを解除してデータを自由にした。しかし、データはクイーンの元に留まると言い逃げようとしなかった。クイーンはピカードにもはやロキュータスを求めておらず、データという新しいパートナーができたのだと語り、データに自爆装置を解除するように命じた。止めるようにピカードはデータを静止するがデータはそれを無視して自爆装置を解除してしまった。更にクイーンはメイン・コンピュータの暗号を解除するよう命じ、データはそれに従った。データは解除が終わると一瞬ピカードを無言で見つめ、そしてクイーンの元へと去った。そしてクイーンの傍らでデータはピカードを見て「彼は良いドローンになるでしょう。」と述べ、控えていた他のドローンたちがピカードを捕まえ連行した。
一方、フェニックスは順調に飛行を続けていた。ライカーとラフォージはワープに入るすべての準備が整っていることをコクレーンに告げた。コクレーンは二人にワープ開始を命じた。徐々に速度を上げていくフェニックスのコックピットが突然暗くなり、コクレーンは窓の外を見ると丁度太陽とフェニックスの間にエンタープライズが入り込み影となっていた。コクレーンは驚いたが、ライカーはエンタープライズが見送りに着てくれたのだとコクレーンを励ました。
エンタープライズの機関室では拘束されたピカードに外部映像が見せられた。エンタープライズはフェニックスに武器の照準を合わせていた。そして、データはクイーンに量子魚雷の発射準備が完了したと告げ、クイーンは直ちにフェニックスを破壊するようデータに命じた。データはフェニックスに向けて量子魚雷を発射した。フェニックスに向かって一直線に向かう魚雷の航跡を見ながらクイーンはピカードに勝ち誇った表情で「見るがいい。未来が終わる瞬間を。」と述べた。しかし、魚雷はフェニックスをかすめただけで外れた。クイーンは驚きと怒りの表情を浮かべながらデータに声を荒げた。データはクイーンに向かって「抵抗は無意味だ。」と発し、横にあるプラズマ冷却タンクを叩き割った。噴出すプラズマ冷却剤の勢いでデータは飛ばされ、みるみる機関室中に充満した。ピカードは拘束していたボーグが油断した隙をついて逃げ出し、天井からぶら下がるパイプにしがみつき機関室上部へと上り始めた。
それを追ってクイーンはピカードの足にしがみついた。重さでピカードがしがみつくパイプが外れそうになる中、突然クイーンの足元から腕が伸びてクイーンの足をつかんでプラズマ冷却剤の海へと引きずり込もうとする。それはデータの腕だった。クイーンもピカードから離れまいと必死にしがみつくが遂にデータはクイーンを引きずりおろす事に成功し、データとクイーンは冷却剤の海の中へと落ちていった。ピカードが捕まっていたパイプがはずれピカードは落ちそうになるが何とか振り子のように揺らしてキャットウォークへと乗り移ることに成功した。クイーンは冷却剤の中で有機物の部分が解け始め叫び声をあげた。崩壊するクイーンに呼応するかのように他のドローンたちも崩壊が始まり次々にショートしていった。
ワープ速度に突入したフェニックスではコクレーンが驚きの叫び声をあげていた。ライカーはコクレーンにそろそろワープを出るよう提案し、通常空間へと戻った。するとずっと先に青く光る地球が見えコクレーンは「えらく小さいな」と述べたが、ライカーは「だけど、偉大な星になる。」と返した。
機関室ではピカードが排気装置を作動させ、室内に充満したプラズマ冷却剤の排気を行った。冷却剤がすべて排出されるとあたりには機械部分だけが残ったボーグの遺体と様々な機械が転がっていた。それを見回るピカードはまだ僅かに光を発し動いているクイーンを発見した。ピカードは脊髄部分をへし折りクイーンの息の根を止めた。すると、壁にもたれかかるデータがピカードを呼ぶ声に気づきすぐに近寄った。データはクイーンの死が少しだけ残念に思うと本音を述べた。そして、彼女のお陰でまた一つ人間に近づけ、そして一時は彼女の誘いに乗りかけたと述べた。ピカードは一時とはどれくらいだ?と尋ねると、データは0.68秒だと答えた。そして、それはアンドロイドにとっては永遠の様な時間なのだと付け加えた。そして、ピカードはデータを起こし、二人は機関室を後にした。
- 『艦長日誌、地球暦2063年4月5日。フェニックスのワープ航法は今回もまた成功した。異星人の船はワープサインを探知し、歴史とランデブーするべく地球へと針路を取った。』
夜になったモンタナでは、曇り空の隙間から強い光が見え何かの音が次第に近づいてきていた。人々はそれに気づき空を見上げていた。すると雲を抜け一隻の船が地上へ向けて下りてきた。風が強くなり一帯は明るくなった。そして、その船は遂に着陸し扉が開いた。扉の奥からは強い光がさしているが、中に明らかに人影が見えた。住民は皆唖然としてそれを眺めていた。コクレーンは共にいたエンタープライズのクルー達に「驚いたね。本当に他の星から来たのか。」と言い驚いていた。ライカーにワープ船を作った者として挨拶をと促され、船から出てきた人物へ向けて歩み進んだ。コクレーンに気づいた異星人も船を降りてきた。異星人の前にコクレーンが相対すると、異星人は被っていたフードを脱いだ。まっすぐに切りそろえられた前髪と尖った耳・・・つまりヴァルカンであった。そのヴァルカンはコクレーンにヴァルカン・サリュートをして「長寿と繁栄を。」と挨拶をした。コクレーンもそれに応えようとサリュートを真似ようとするがうまくできず、代わりに手を差し出し握手を求めた。ヴァルカンはそれを察しコクレーンの手を握り返し応えた。コクレーンは「ありがとう」と応えるとヴァルカンは頷き、コクレーンに促されるまま歩き始め、後ろで控えていた二人と周りで固唾を呑んで見守っていた人々もそれに続いた。
少し距離を置いてそれを見守っていたエンタープライズのクルー達は無事にファースト・コンタクトが成されたのを見て立ち去ろうとした。ピカードはリリーに近づいた。リリーはピカードに「あなたたちが行く世界が羨ましい。」と言うが、ピカードは「私のほうが羨ましい。新しい時代への最初の一歩を踏み出せて。」と応えた。そして、怒りに奮えボーグへの復讐しか頭になかった自分に正気を取り戻させたことへの感謝をこめて「君の事は忘れないよ。」と述べ、頬にキスをして別れた。そして、他のクルーたちと合流しピカードらはエンタープライズへと転送された。
エンタープライズに戻ったピカードはブリッジに戻り報告を求めた。ウォーフは月の引力によってワープ・サインが消えたためエンタープライズの存在をヴァルカンに気づかれずに済んだことを報告した。ラフォージはワープ・フィールドをボーグの時刻測定粒子と同期させたことを報告した。ピカードは時間の歪みを作り出すよう命じ、ライカーは全デッキに準備を命じた。ピカードが「24世紀へコースを設定しろ。きっと我々の未来が両手を広げて待っていてくれる。」と述べ発進を命じた。
地上では夜空を見上げていたリリーが、時間の歪みへと突入するエンタープライズの僅かな光の航跡を眺めていた。一方、酒場ではコクレーンがヴァルカンたちに酒を振舞いながら上機嫌に話し続け、いいものを聞かせましょうとジュークボックスを叩くと大音量で『Ooby Dooby』が流れ始めた。驚いて立ち上がったヴァルカンを見てコクレーンは大丈夫となだめながら、一緒に踊ろうと誘いコクレーンは独りで踊り始めた。大いに盛り上がりをみせながら夜は更けていくのであった。
記憶に残る言葉[]
「我々はボーグだ。シールドを下ろし降伏せよ。お前たちの生物的特性と科学技術を我々のものとする。それに付け加えお前たちを我々の文化に従属させる。抵抗は無意味だ。」
- ボーグから発せられたメッセージをエンタープライズが中立地帯で傍受
「今日が死ぬにはいい日かもしれんな。」
- 攻撃にさらされるディファイアントでウォーフが発した言葉
「艦長。私達の気持ちはみんな一つにまとまっています。…命令なんかクソ食らえです。」
- 司令部の命令に反してボーグとの戦闘に加わることを宣言したピカードが、命令違反への抗議がないかクルーに訪ねた際にデータがクルー全員を代弁して発した言葉
「宇宙艦隊の艦がやってきます。…エンタープライズです!」
- 満身創痍のディファイアントで操舵手がウォーフに報告して
「艦長? いま示された座標は重要なシステムではないようですが?」
「私を信じろ。」
- ボーグ・キューブへの攻撃ポイントの指定についてデータとピカードの会話
「フェニックスに行かなくちゃ!」
「…フェニックスなんかほっとけ」
- ボーグの奇襲を受けてリリーとコクレーンの会話
「しかし驚きだな。この船はかつて核ミサイルだったんだ。」
「皮肉ですねえ。平和な新時代を開く船を造るのに、コクレーンが選んだのが集団殺戮の兵器だなんて。」
- フェニックスを前にピカードとデータの会話
「手で触れることでフェニックスへの認識が変わるのですか?」
「ああそうだ。人間にとって手でものに触れるという行為は、現実感を強めるんだ。より深くな。」
「チタニウムの船体に欠陥があるのを認めました。…燃料マニフォルドの温度も一定していない。私には、現実感は触る前と変わりませんが?」
- フェニックスに触れるピカードに対してデータが発した質問と答え
「私たちが逃げる時間を何とか稼いでちょうだい!」
「私は医者だ。ドアのストッパーじゃないんですがね。それに、そんなことはプログラムされていない。」
- ボーグが押し寄せようとしている医療室でのクラッシャーとEMHの会話
「宇宙艦隊の医療調査によれば、ボーグのインプラントは皮膚にかゆみをもたらすそうですね。いかがです?かゆみ止めクリームとか。」
- EMHがボーグの気をそらせるために話しかけた言葉
「既にボーグに同化された仲間に遭遇しても、ためらわずに撃て。それが彼らのためにもなるんだ。」
- ボーグ迎撃に向かう前に保安部員らに対してピカードが述べた訓示
「時間が何さ! 今は時間について議論してる時じゃないでしょう?第一もう時間がないんだから!…私何て言った?」
- 泥酔したトロイがライカーに対して放った言葉
「ほんと原始的な文化。私はただ溶け込もうと努力してるのよ!」
「ああ、十分溶け込んでるよ。」
- 泥酔したトロイをなだめるライカーの言葉
「艦のカウンセラーとしてプロフェッショナルな意見を言わせていただきますとね、彼は変人よ。」
「それは僕の日誌に書き留めておこう。」
- トロイがコクレーンを評して
「艦長。今のこの感じが、不安ですね。急き立てられるような感覚で、とても胸が騒ぐ…」
「データ、それは素晴らしい体験だろうが、今はエモーション・チップのスイッチを切っといた方がいいんじゃないか。」
「それは名案ですね。」わずかに首を傾け「完了。」
「データ、時々君がうらやましくなる。」
- ボーグ迎撃に向かう艦内通路でのピカードとデータの会話
「お前は不完全な存在に創られた不完全な存在だ。弱点を見つけることなぞ単に時間の問題に過ぎない。」
- ボーグ・クイーンがデータに対して
「俺ゃあ、覗きは大好きでね。」
- エンタープライズが見える天体望遠鏡を見ようとしてコクレーンがからかいがてら発した言葉
「…じゃあんたたちは全員、宇宙飛行士。ああ…星々を探検[2]する。」
"And you people, you're all ... astronauts ... on ... some kind of star trek"
- コクレーンがライカーやラフォージたちの素性を知って述べた言葉
「難しくても何でもやってもらわないと、こいつのボタンを押してやるからね!」
- ピカードのフェイザー銃を奪って銃を向けながらリリーが放った言葉
「君、何でこんなところへ。」
「近づくな!」
「落ち着くんだ!」
- ピカードとリリーが鉢合わせした時のやり取り
「目盛りが最大になってた。これで撃ったら私は蒸発してたとこだ。」
「だって光線銃は初めてだったんだもの。」
- リリーがピカードにフェイザーを返した時の会話
「私は始まり。そして終わり。多くの者である一人。私こそがボーグ。」
- ボーグ・クイーン
「ボーグは進化するんじゃない。征服するだけだ。」
- データ
「私の内骨格構造に、有機皮膚を移植しようとしているようですね?」
「何て味も素っ気もない言い方。こんな美しい贈り物に。」
- クイーンによって人工皮膚を与えられたデータとクイーンのやり取り
「ボーグ。スウェーデン人みたい。」
- リリーがボーグと聞いて
「スウェーデン人とは大違いだわ。」
- ボーグを初めて目にしたリリーの感想
「ちょっと漏らしてくるわ。」
「漏らす? …何の漏れもないけどなあ。」
「24世紀の人間はションベンはしないのか?」
- コクレーンとラフォージのやり取り
「私が同化されたというニュースは大げさに報道されたようだな。[3]」
- 無事にブリッジへ生還したピカードが驚くクラッシャーやウォーフらにマーク・トウェインの名言を引用して述べたジョーク
「失くし物を見つけたぞ。」
- リリーを連れ帰ったピカードがクラッシャーに
「こいつも同化するがいい。」
- ウォーフがインタープレキシング・ビーコンを破壊する際に述べた言葉
「ある人の言葉です。『英雄になろうとするな、ただの男であれ。…いずれ歴史が判断を下してくれる。』」
「…ヘ、何だそのアホらしい御託は。…誰が言ったんだ。」
「あなたですよ、今から10年後にね。」
- フェニックスの中でライカーとコクレーンのやり取り
「艦長、武器が効かなくなった以上エンタープライズの自爆シークエンスを作動させ、我々は艦から退避すべきです。」
「駄目だ!」
- ウォーフとピカード
「あらそう、悪かったわ。お楽しみを邪魔する気はなかったの。エイハブ船長はクジラを捕まえに行かなきゃならないもんね。」
「…何?」
「24世紀にだって本ぐらいあるでしょうが。」
- リリーとピカード
「エンタープライズを犠牲にはできない。…我々はこれまで妥協ばかりだった。安易に撤退し…奴らが侵略してくると、黙って引き下がった。全世界を改造されても、やはり引き下がった。…もうやめだ。もうこれ以上は後には引かん!これより先には行かせない!…必ず、今までしたことの代償を奴らに払わせてやる!」
- ピカード
「じゃあね、エイハブ。[4]」
- ボーグへの復讐心をあらわにしたピカードに対して『白鯨』になぞらえリリーが述べた皮肉
「実を言うと、読んだことないの。」
- 「白鯨」の一節を述べたピカードに対してリリーが述べた言葉
「『エイハブ船長は白鯨の背のコブ目がけて、今までのありったけの怒りと憎しみとをぶつけていった。…もし彼の胸が大砲だったら、心臓を撃ち出したことだろう。』エイハブは何年も自分の足を、食いちぎったクジラを探し求めた。復讐しようとしてな。しかし、結局はそれで命を失った。船もな。」
「引き時ってのを知らなかったのね。」
- リリーの指摘を受け入れたピカードがリリーに語った『白鯨』の一節
「エンタープライズEも可愛そう。」
「短い命だったな。」
「また作ってくれるかしら?」
「そりゃEの次には、FもGもある。」
- 自爆装置をセットした後のピカードとクラッシャーの会話
「見るがいい、未来が終わる様を。」
- フェニックスに向けて量子魚雷を発射した際にクイーンがピカードに対して勝ち誇って述べた言葉
「抵抗は無意味だ!」
- クイーンに付いたと見せかけたが、最後の最後にクイーンの裏をかきフェニックスへの量子魚雷を外したデータがプラズマ冷却タンクを破壊する直前にクイーンに対して述べた言葉。
「ナセルの準備も整ってます。」
「よーし、行こう!」
「発進![5]」 "Engage."
- ワープ・バリアを破るための加速に入る際のラフォージとライカーとコクレーンのやり取り
「大丈夫か?」
「ひどい顔でしょうね、この感じじゃ。」
- ボーグ撃滅に成功した後にピカードがデータに語りかけて
「彼女のおかげで、私はまた人に近づきました。一時は、彼女の誘いに乗りかけたほどです。」
「一時ってどれくらいだ?」
「0.68秒です。[6]でも、アンドロイドにとっちゃ、永遠のような時間ですよ?」
- データとピカード
「驚いたね。ほんとに他の星から来たんだ。」
「ワープ船を造った人間として、挨拶を。」
- ヴァルカン船トゥプラナ・ハスが降り立ったのを見たコクレーンとライカーの会話
「長寿と繁栄を。[7]」
「ありがとう。」
- ヴァルカンと人類のファースト・コンタクトでの最初の言葉
「私こそうらやましい。新しい時代へ最初の一歩を踏み出せて。[8]」
"I envy you, taking these first steps into a new frontier."
- ピカードが別れ際にリリーに対して述べた言葉
「操舵、準備よし。」
「データ、24世紀へコースを設定しろ。…きっと我々の未来が両手を広げて待っていてくれる。」
「コース設定完了です。」
「発進。」
"Make it so."
- 映画の最後の台詞
背景[]
注釈[]
- ↑ 吹き替えでは航星日誌
- ↑ スタートレック史上初めて劇中で『Star Trek』という言葉が述べられた。
- ↑ マーク・トウェインの名言“The reports of my death are greatly exaggerated”(私が死んだというニュースは大げさに報道された)という言葉のdeathをassimilationと置き換えてジョークとしているが、日本では馴染みがないため単に「ボーグに同化吸収されてしまったと思ってたのか?」と訳された。
- ↑ 日本語吹き替えではこの皮肉はまったく訳出されていない。
- ↑ 日本語吹き替えでは「ワープ開始」と訳されているが、原語ではコクレーンが"Engage."と言っており、これはピカードが発進命令を出す際の命令と同じである。そのため、コクレーンの合図を聞いたライカーとラフォージは顔を見合わせて笑っている
- ↑ 日本語吹き替えでは何故か「0.6から 0.8秒です」と訳された。
- ↑ 日本語吹き替えでは何故か「友よ、永遠に栄えあれ」と吹きかえられている。その後の『ENT: 暗黒の地球帝国・前編』の冒頭の同じシーンでは正規の訳がなされている。
- ↑ スタートレック至上初となる劇中での"Star Trek"という言葉の登場と同様に、スタートレックの重要なキーワードの一つである"New Frontier"という言葉が劇中で印象的に使用された
Development[]
With the success of スタートレック:ジェネレーションズ and its worldwide gross of US$120,000,000, [1] Paramount Pictures development executives approached producer Rick Berman in テンプレート:M to ready the next installment in the Star Trek franchise. During an impromptu meeting with writers Ronald D. Moore and Brannon Braga, Berman revealed his interest in a time travel story.
- "All of the Star Trek films and episodes I have been most impressed with – スタートレック4:故郷への長い道, Yesterday's Enterprise, The City on the Edge of Forever, and I could give you half a dozen more – have all been stories that deal with time travel. In a way, Star Trek Generations dealt with time travel. Nick Meyer's wonderful movie Time After Time, dealt with time travel. The paradoxes that occur in writing, as well as in the reality of what the characters are doing and what the consequences are, have always been fascinating to me. I don't think I've ever had as much fun as being involved with "Yesterday's Enterprise," and having to tackle all the logical, paradoxical problems that we would run into and figure out ways to solve them."
The Moore/Braga writing team, however, wanted to tell a story focusing on the Borg. Moore recalled the first meeting:
- "We were standing outside on the Hart Building steps. Rick had just come back from that studio meeting, and stopped us and he said, 'I really want you guys to think about it... I want to do a time travel piece.' Brannon and I added, 'We want to do something with the Borg.' And right on the spot, we said maybe we can do both, the Borg and time travel."
Brainstorming sessions began between the writer/producers day jobs on Star Trek: Deep Space Nine and Star Trek: Voyager. Again, Moore recalled:
- "...We started talking about the places and times that had been done on screen or had not been done on screen. Certain things we just crossed off, because they would be too hokey. We could go to the Roman Empire which would be cool in a lot of ways. But Picard in a toga? You don't want to do that. Put him in a spacesuit."
Though other time periods in history including the American Civil War were bandied about, eventually the Italian Renaissance time period was seized upon. An early story draft entitled Star Trek Renaissance expanded upon this idea. According to Moore, the story would have found Picard and company searching history for a group of time-traveling Borg. Happening upon a Renaissance village, the crew would hear stories about strange creatures taking over neighboring villages:
- "We begin to realize that these horrific monsters... were the Borg. We track them down to a castle near the village where a nobleman runs a feudal society. We suspect the Borg are working in there, but no one can get in. So Data becomes our spy, impersonating an artist's apprentice... Data became friends with Leonardo da Vinci, who at the time, was working for the nobleman as a military engineer... you would have sword fights and phaser fights mixed together, in fifteenth-century Europe... it risked becoming really campy and over-the-top."
The producers realized that the time period was expensive to realize on screen, with audience knowledge of and identification with the period very low. (AOL chat, 1997)
Ultimately, a time period after modern history was selected: The birth of the Federation. According to Brannon Braga:
- "The one image that I brought to the table is the image of the Vulcans coming out of the ship. I wanted to see the birth of Star Trek. We ended up coming back to that moment. That, to me, is what made the time travel story fresh. We get to see what happened when Humans shook hands with their first aliens."
A revised storyline was constructed, this time called Star Trek Resurrection. Utilizing elements laid into place by Gene Roddenberry's original concepts for the Star Trek universe and the The Original Series episode Metamorphosis, Resurrection closely resembled the final film. In the story, the Borg attack Zefram Cochrane's Montana laboratory, severely injuring the scientist. With Doctor Crusher fighting to save Cochrane's life, Captain Picard assumes his place in history, rallying a town around reconstructing the damaged warp ship. As the action unfolded, Picard would have become romantically involved with a local photographer and X-ray technician named Ruby, who helps the captain reconstruct a key element of the ship. Aboard the Enterprise, Commander Riker would be engaged in combat with invading Borg drones. The Borg, in Resurrection would remain faceless automatons.
With a draft of Resurrection sent to studio executives, generally positive notes were returned. However, one Paramount executive pointed out the weakness of the Borg as being that they were "basically zombies." Despite the Borg's inception as a faceless swarm, the writers chose to incorporate a figurehead into the Collective. The Borg Queen was created, a logical extension of the insect-like qualities incorporated into the Borg's characterization. Having read the early script pages too, Patrick Stewart, however, was dissatisfied with the film. Stewart suggested that the Picard and Riker stories be switched. Thus, the focus of the film was transferred to the action aboard the Enterprise with a B-story on the planet's surface. Elements like Ruby the photographer and an injured Cochrane were ultimately scrapped. As was any prospect of a love affair for Picard. Ronald D. Moore described the thought process:
- "Let's get simple. Bring Cochrane into the story. Let's make him an interesting fellow, and it could say something about the birth of the Federation. The future that Gene Roddenberry envisioned is born out of this very flawed man, who is not larger than life but an ordinary flawed human being."
With that adjustment in the structure of the film, Berman suggested the addition of a holodeck sequence: The "cocktail party". In テンプレート:M an early draft of the script, still titled Resurrection, was circulated to key members of the production staff, headed by Martin Hornstein and Peter Lauritson. Using this script, the production heads would budget the film, ultimately falling into the US$45,000,000 range. [2]
Key positions were filled as preproduction began. With several members of the cast volunteering for the director's chair, Jonathan Frakes won out. According to Frakes, the film was offered to A-list directors who had little interest in the franchise; as a result he was offered the job "a month later than would have been ideal." Frakes appointed Jerry Fleck, [3] a veteran of TNG, as first assistant director and John W. Wheeler as editor. [4] Veteran costume designer Deborah Everton was assigned the task of creating all non-Starfleet clothing, plus redesigning the Borg with Michael Westmore. Everton's credits at the time included The Abyss and The X-Files TV series; she later costumed Ronald D. Moore's Battlestar Galactica miniseries. [5] Robert Blackman returned to once again redesign the Starfleet uniforms, this time to compliment Frakes' darker color palette and stand up better to big screen scrutiny.
Preproduction[]
The New Enterprise[]
Upon delivery of the script to production designer Herman Zimmerman, the art department's first task was the creation of a new Enterprise. Having been retained from his work on Generations, illustrator John Eaves operated in conjunction with Zimmerman to develop the Enterprise-E, based upon direction by Berman and the writers. According to Ronald D. Moore, "We described the new Enterprise in some detail. We said we want a sleeker look, with more of a muscular, almost warship kind of a look to it."
According to illustrator Eaves, the process began by reviewing what came before, specifically Bill George's Excelsior from スタートレック3:ミスター・スポックを探せ. Over twenty or thirty sketches, the designer honed the look of the ship into an even sleeker design, rotating the oval-shaped saucer of the USSEnterprise-D to fit the new concept.
- "I wanted to carry some of the Enterprise-D lines into the E – not with the saucer or body, but where the nacelles connected. At this point, the nacelles were almost a third longer than in the finished product. But I had the struts holding the nacelles up; they branched off the body and returned forward , making a little horseshoe, the way the D does. But instead of having them angled back, I had them angled forward."
By テンプレート:M, Eaves and Zimmerman proceeded with their design with approval from Rick Berman. Featuring the same basic shape that appears in the finished film, this version of the Enterprise-E included movable warp pylons recalling the starship USSVoyager. Showing a dorsal-view sketch to a member of the production staff, Eaves received negative feedback that compared the ship to a chicken. "...From the moment he said that, the design was cursed. Every time I looked at it, I saw not a starship, but a chicken in a pan. Sadly, Herman saw it, too, so we had to (pardon the pun) scratch that one."
Over the next several months, the ship was again refined. In sketches dated テンプレート:M, the Enterprise-E had finally been settled upon. Now distinguished by back-swept engine pylons, the ship was almost ready to be constructed. Eaves described the next steps:
- "So now it's January 1996, and we're just officially starting on the feature. Things were extremely hectic, as I was splitting my time between Deep Space Nine and the movie. Herman and I started presenting the last of the Enterprise-E drawings to Mr. Berman, and he loved all our efforts. This gave Rick [Sternbach] the time he needed to do his blueprints. Just when I thought I was finished with the E, Mr. Berman told Herman, 'You know, I love the shape we've got right now – but let's make sure. Let's do some more passes on the E, some different variations.' "
With several days of sketching alternatives behind him, Eaves returned to his original design to focus on the smaller details that allowed Sternbach to complete his plans. By the spring of 1996年, the ship's blueprints were turned over to Industrial Light & Magic's model building team under John Goodson. The ten-foot model was fabricated under extreme time constraint (about half the normal time period); with photographs of rooms and people inserted into the ship's windows. A computer-generated model was also constructed (with almost indistinguishable differences between the two). [6]
Interiors[]
Working simultaneously on the exterior Enterprise-E, Eaves and Zimmerman focused inward, generating drawings of the Enterprise bridge as early as テンプレート:M. First designing a smaller space to fit with the smaller, sleeker direction of the Enterprise, the art department eventually opened the set up, creating a space that was larger than the bridge of the Enterprise-D. Eaves described the decision:
- "We thought it would be a bad thing, because we'd decided the E's bridge should be sleeker and therefore smaller. But it wound up being a great thing; it was a beautiful set, with warmth and depth, and the colors Herman chose gave the bridge a sense of ballistic beauty and great function... we left the framework, but removed the walls, so that you could see other stations beyond those walls. The major players are in the main bridge, and off in the alcoves you have secondary crew members working, which adds a lot of scope and function to the bridge."
A collaborative process, Eaves received input from Doug Drexler regarding his new bridge:
- "Doug Drexler, who is quite the Star Trek expert, took a look at one of my sketches for the bridge and said 'Hey, you've got to have a row of blinkies – blinking running lights – under the viewscreen. It's a tradition on every Enterprise, those lights simply MUST be there.' We wound up designing a detailed area on the floor that acted like a holographic projector array – and we attached the blinking lights to that. So when the viewscreen came on, the lights on the back of the bridge would go down, and an image would appear on our new, viewscreen – with, of course, Doug's running blinkies."
The final details of the bridge were honed through early 1996, alongside other new sets including new corridors and an expanded engineering. Again designed by Eaves and Zimmerman, Enterprise-E corridor sets were constructed in a basic horseshoe shape with built-in handrails, back-lit monitors and removable panels that could be easily swapped for "Borgified" parts. Two lighting schemes were created for the corridor sets for normal and "red alert" conditions, though the former was not seen until スタートレック:叛乱. For the evacuation sequence, set decorator John Dwyer created vacuum-formed pieces molded from the hood of a Camaro, to be used as escape pod hatches. Paramount's Stages 14 and 15 housed the vast corridor complex which connected to Herman Zimmerman's and Nancy Mickleberry's main engineering. Eaves recalled the experience:
- "We... wound up designing a lot of 'ends', which are pieces that you can put at the back of a particular set, to create different areas of the ship. We could take a corridor and put a Jefferies tube end piece on it, or a hatchway. And we had a lot of corridor - two full quarter-circles of it, with a couple of T-intersections and walkways. You could walk for a good five minutes from the engine room set through Jefferies tubes without ever walking out of the set. There was also this big main door to engineering that Nancy Mickleberry had come up with. She put a second level of corridor above that, and you still had another story-and-a-half of warp core going up. The set was immense! Nancy and Herman worked together for a long time designing it (after all, it had to seem "Federation-style" and "Borgified"). The set had many neat areas, many of which never made it into the finished film."
Despite the number of new sets created for the film, the production once again reused old material, including turbolift wall sections dating back to 1979年's 劇場版スタートレック. Sections of the starship Voyager from Star Trek: Voyager were cannibalized for the film, as filming was to take place between that series' second and third seasons. Voyager's sickbay was repainted and redressed for use as Doctor Crusher's sickbay, and the Voyager cargo bay set became the Enterprise weapons locker with relatively little modification. Having been saved from the wrecking crews following the completion of Generations, the Enterprise-D observation lounge, first built in 1987年 for TNG was put into service, overhauled and expanded, then connected to the bridge set. For the first time in the Star Trek film series, the transporter room did not appear. Also omitted from the finished picture, a large, cylindrical fish tank constructed for Picard's new ready room was replaced with nondescript objet d'art before the cameras rolled.
The Borg[]
Assigned to refresh the Borg make up that had previously consisted of simple pale faces and cobbled together bodysuits, Deborah Everton and Michael Westmore cooperated with Herman Zimmerman and his team. As late as January of '96, pages of Borg designs flowed from the art department, with contributions by Alex Delgado of DS9. Working for Disney in addition to Star Trek, Delgado often worked on his time off, generating complex and sometimes grotesque images of the Borg, heavily influenced by insect life and ancient Egyptian culture. While many of Delgado's ideas (including exposed organs and obelisk-shaped vessels) were ultimately rejected, much of his work was integrated into Everton's and Westmore's final designs. According to Westmore:
- "I wanted it to look like they were Borgified from the inside out rather than the outside in, it was very difficult. We didn't want somebody to come along and say, 'Oh that looks like Alien.'"
What resulted were eight Borg body-suits that would be combined with individually molded pieces to be swapped into various configurations representing different drones.
- "Instead of having an entire helmet, now we have these individual pieces that are on the head, so you get this bald look. That way the pieces look like they're clamped into the head individually, instead of being a full cap that pulls over the top."
Electronics built into the Borg suits often included blinking lights that spelled out production members' names in Morse code. Makeup effects were achieved by airbrushing tiny "wires" that would appear to be just below the surface of the Borg drones' skin; a wide variety of humanoid and alien drones were created, including Klingons, Cardassians and Romulans, though the latter two never appeared in the theatrical cut. With days beginning as early as 2am, it took the makeup department thirty minutes to get the eight Borg actors into their costumes, another five hours to apply makeup, and ninety minutes to remove the makeup at the end of the day. According to Westmore:
- "As they bettered their prep times, they were using two tubes, and then they were using three tubes, and then they were sticking tubes in the ears and up the nose. And we were using a very gooey caramel coloring, maybe using a little bit of it, but by the time we got to the end of the movie we had the stuff dripping down the side of their faces – it looked like they were leaking oil! So, at the very end, they're more ferocious."
As the leader of the horde of eight, Alice Krige's Borg Queen costume was unique. A tight-fitting, one piece bodysuit, combined with a large headpiece and integrated lighting systems, the first of the Queen's costumes was built out of hard rubber. After the first of Krige's ten-day shoot, the actress suffered from blisters raised by the tight rubber. A second, soft foam suit was fabricated overnight. Despite the relative comfort of the new suit, Krige was still required to wear painful silver contact lenses that could be worn for only four minutes at a time. According to Jerry Fleck, the actress never complained.
Borg vessels were handled by John Eaves, based upon script pages, referring to a "tetragon", or rectangular-shaped vessel. Eaves generated drawings in January of 1996, labeled "Borg tetragon":
- "The first one I did had beveled edges and deep canyons throughout; I was trying to get away from the familiar Next Generation series cube... I did three or four passes in the rectangular shape. As time went on, Rick Berman, Ron Moore and Brannon Braga rewrote the scenes, returning to the original cube style of the Borg ship."
Unable to reuse the Borg cube built for the television series, created out of inexpensive pieces from model kits, a new cube had to be designed. Described by Eaves as "nonsensical", a distinctly new surface was designed, distinguished by interlocking shapes and angles, with a hidden hatchway for Eaves' Borg sphere. Intricate details of ILM's Borg cube model were achieved through the use of recycled paper clips.
Besides several background and stunt performers who changed into Borg, there were also a few Borg mannequins. One of these mannequins was sold off on the It's A Wrap! sale and auction on eBay. [7]
The Phoenix[]
In their original concept of Zefram Cochrane's warp ship, the Phoenix, Moore and Braga's script referred to a space shuttle-type lander, constructed on a large, outdoor platform. Difficult to realize without the aid of extensive digital effects, the production searched for more practical methods. Rick Berman ultimately seized upon the idea of utilizing a real nuclear missile, inspiring the writers to adjust the script to accommodate the "irony" of a weapon of mass destruction used to "inaugurate an era of peace."
With the cooperation of the United States military, the production gained permission to shoot within a real missile silo in Green Valley, Arizona, near Tucson. Utilizing the real, though hollowed out Titan II missile still in its silo, the team resolved to construct a new nose to sit atop the missile, acting as the cockpit of the Phoenix. John Eaves:
- "I started out by drawing a standard space capsule cone; I figured they had used whatever pre-existing technology they could find, then added to it whatever was needed... I wanted something that had a double window on the front and two side windows – bubbled, so that you could look out and around. However, construction-wise, a flat window was easiest, so that's what we did."
Completing his design for the full-size cockpit facade, Eaves next began conceptualizing the second-stage Phoenix, basing his drawings on designs appearing in Michael Okuda's Star Trek Chronology. Incorporating TOS-style warp nacelles into his drawings, Eaves refined the Phoenix from rough drawings to finalized designs over months. Turning over the plans to ILM and John Goodson's team, Eaves was stunned by the finished product:
- "...They all worked so hard; I've never seen a drawing translate so accurately into a finished model. They came up with a beautiful color scheme for it – a gold capsule with a lot of silver framework on the rocket, with silver, white and black graphics."
Though mostly invisible on screen, a logo for Cochrane's warp ship was also designed by Eaves on the fly.
- "One beautiful morning, Herman [Zimmerman] ran into my office and said, 'Stop what you're doing! We need a logo for the Phoenix, and we need it approved by eleven o'clock. This morning!' ...I'm from Phoenix [Arizona] originally, and immediately my mind was filled with images of phoenix birds. I especially remember this one beautiful large abstract sculpture of a phoenix outside the Town and Country Mall, right in the heart of the city."
Calling a number of gift shops in the area, Eaves was finally able to locate a postcard with an appropriate picture of the phoenix he remembered. Taking the postcard to a local store, the gift shop owner faxed a picture of the phoenix to the Paramount production offices where Eaves went to work. With only a single pass, the logo was approved by Rick Berman.
Production[]
In the spring of 1996, newly-recruited director Jonathan Frakes and producer Rick Berman cast their three "guest stars". Two-time Academy Award winner Tom Hanks, an admitted Trekker, was slated to play Zefram Cochrane but he was busy with his directorial debut. The role went to James Cromwell, a veteran of TNG and DS9, and recent Oscar nominee for his role in the 1995年 movie Babe. According to Jonathan Frakes: "In spite of having been nominated for an Academy Award, he actually came in and read for the part... He nailed it. He left Berman and me with our jaws in our laps." Cromwell later reprised his role as Cochrane in 2001年's Enterprise pilot, Broken Bow.
For the role of Lily, Frakes' immediate inclination after reading the script was to cast actress Alfre Woodard. Woodard, an Oscar nominee herself and multiple Emmy Award winner, was Frakes' self-proclaimed "godmother": "The first time we got through the script, I think everyone's first words were 'Alfre Woodard'." A challenge for Frakes and Berman, though, was ultimately solved in the casting of South African-born actress Alice Krige as the Borg Queen. Both Frakes and the Moore/Braga writing duo would later recall a sense of uneasy sexiness in Krige's portrayal of the Queen, aided by the application of a wet sheen to her skin by the make up department. Other guest players were added to the Resurrection call sheets as they were added to the script, including Trek vets Dwight Schultz as Barclay, Ethan Phillips as the holographic maitre'D, and Robert Picardo as the EMH of the Enterprise-E (not to be confused with The Doctor). Phillips' role went uncredited, a request made by the actor to confuse fans who may or may not recognize him from his role as Neelix.
Other cast additions included Patti Yasutake's final appearance as Nurse Alyssa Ogawa, having first appeared back in TNG's fourth season. Don Stark was cast as Nicky the Nose, most memorable in his role as Bob Pinciotti in TV's That '70s Show – he also appeared in the DS9 episode Melora as Ashrock the Yridian. Jack Shearer appears as Admiral Hayes, later reprising the role (apparently not dead) in Voyager episodes Hope and Fear and Life Line. Michael Zaslow, who was the first person ever to be pronounced "He's dead, Jim" by Doctor McCoy in The Original Series episode (The Man Trap), appears as Eddy, Zefram Cochrane's bartender. Actor Eric Steinberg portrayed Paul Porter, taken early in the film but appearing throughout as a partially assimilated Borg drone in engineering.
Brannon Braga is clearly visible as an extra in the holodeck nightclub as the Borg enter the scene, though writing partner Moore's appearance was never shot – despite sixteen hours of waiting with his then wife Ruby, an anniversary present. Rumors persist that both Nichelle Nichols and Kelsey Grammer (captain of the USSBozeman from Cause and Effect) have uncredited "voice cameos", though they are as unsubstantiated as those indicating that actor Tom Hanks was up for the role of Zefram Cochrane.
Production on Star Trek Resurrection began on 8年April月1996日, but within a month, a new title had been chosen. Mere weeks prior, 20th Century Fox had announced the title of the fourth installment in their Alien film franchise: Alien Resurrection. A number of new titles were proposed for the film including Star Trek Destinies, Star Trek: Future Generations, and Star Trek Regenerations. The titles Star Trek: Borg and Star Trek Generations II were even chosen as working titles for the film until Star Trek: First Contact was finally selected, made official in a 3年May月1996日 fourth draft script. (Star Trek: Borg went on to become the title of a video game, released not long after.)
Minor details in the script, even as shooting was under way, continued to evolve. Early drafts were vague regarding the fate of the Defiant, DS9's resident warship. Having read the script, Deep Space Nine producer Ira Steven Behr's only note was an objection to the apparent destruction of the Defiant. The writers added the clarification "adrift but salvageable" and no mention of the ship's near annihilation was made in the TV series. Minor details in the script's pages included the ill-fated Enterprise crew member Ensign Lynch, named for Internet critic Timothy W. Lynch, who reviewed every episode of TNG and DS9. Gravett Island was not a real Earth location, but a fictional one named after Jacques Gravett, Ronald D. Moore's then assistant. Rumors circulated during production, even reported by some GLBT publications, that another ill-fated Enterprise crewman, Neal McDonough's Lieutenant Hawk was gay. No reference is made in the finished film to this fact; the producers have denied the rumors. [8] Regarding the film's emotional battle played out between Picard and Lily, Brannon Braga recalled: "I'd have to say that scene was nailed and perfect only about a week before it was filmed."
Location shooting dominated the early schedule for the Star Trek: First Contact production team. First up were scenes set in Bozeman, Montana, shot in the Titan Missile Museum outside Tucson, Arizona for a duration of four days. The production then moved to the Angeles National Forest in the San Gabriel Mountains not far from Los Angeles. Two weeks of nighttime shooting followed, with a large village constructed by Herman Zimmerman's art department to represent exterior Bozeman. Minor details in the sets included the 52-star American flag referencing an early TNG episode, The Royale. A full-size section of the Vulcan lander was brought to this location for the film's finale. The film then moved to Los Angeles Union Station's art deco restaurant where the Dixon Hill holonovel sequence played out, including over 120 extras in period costumes and two Borg drones.
Production finally moved to Paramount Pictures studios in Hollywood on May 3 for a half day of shooting on the three story Enterprise-E engine room set. Cameras were then moved from Stage 14 to Stage 15 where scenes were shot on the bridge, observation lounge and ready room sets. Jonathan Frakes recalled:
- "It was as if we had gone back in time. It was the same sort of fantastic, cynical, fearless, take-no-prisoners abuse your fellow cast member that has kept us together all these long years."
The next two months were dubbed by the crew, "Borg Hell", with scenes shot on stages 14, 15 and 8 that included heavily made-up Borg extras, stunts, pyrotechnics and one large deflector dish. Likely the film's most labor intensive sequence to shoot was the battle on the Enterprise hull, on the film's largest set. The deflector dish itself, while massive, was shot at angles intended to exaggerate its size – the manual input computers were labeled "AE35", a subtle reference to 2001: A Space Odyssey. The sequence also required Patrick Stewart as Picard, Michael Dorn as Worf, and Neal McDonough as Hawk to wear restrictive environmental suits that incorporated internal lighting and cooling systems. With the addition of flying rigs and complex stunts, tempers on the set were pushed, as was Patrick Stewart's endurance; the actor suffered breathing problems in his spacesuit, halting production for an entire day. Problems also arose in the realism of the sequence, with smoke rising from the set, then quickly falling, contrary to the physics of real life zero-G. This required Frakes to shoot around the smoke, or shoot takes short enough to prevent the falling smoke to be seen. Writers Moore and Braga agreed that, had the film been produced only a few years later, the entire sequence was likely to have been less complicated if shot with computer-generated sets.
Despite the complications, Star Trek: First Contact wrapped production on 2年July月1996日 (two days over schedule), with the flashback that opened the film. Fittingly, the sequence required Patrick Stewart to don the Starfleet uniform he had worn for at least five of the seven seasons on Star Trek: The Next Generation. According to Ronald D. Moore, everyone involved with the film knew it was going to be a hit.
Post-production[]
Visual effects[]
As described by visual effects supervisor John Knoll, time allotted for post production visual effects and model building resulted in a "brutal effort". Not only did ILM's team have to construct the Enterprise-E, large models representing the Borg sphere, the new Borg cube, and the Phoenix were also required.
Even more so than the previous film, the First Contact visual effects team also utilized computer-generated imagery, lending itself to sequences that required large numbers of starships. To stand up to the Borg cube alongside the new Enterprise and the old Defiant, ILM art director Alex Jaeger designed sixteen new Starfleet vessels, four of them rendered digitally and appearing in the massive opening battle sequence. The new starships included Akira級, Saber級, Steamrunner級, and Norway級 vessels; the latter starship was lost after production due to a computer glitch, never to appear in Star Trek again. Also included in the melee were a Nebula級 starship, a Miranda級 vessel, and an Oberth級 science ship in its final use. As a joke, the Millennium Falcon CG model (created for the Star Wars Special Editions) was inserted into the Borg attack, though generally indistinguishable.
Other computer-generated vessels included the John Eaves' designed Enterprise escape pods and the Vulcan lander, constructed by the VisionArt company. At that time, First Contact included more complex visual effects shots than any Star Trek film before; low-tech methods, however, were still utilized. Close-up shots of La Forge's new ocular implants were achieved through the use of a sprocket-shaped shower handle, matted against black contact lenses.
Music[]
- See also: Star Trek: First Contact (soundtrack)
Jerry Goldsmith, who composed the music for Star Trek: The Motion Picture and スタートレック5:新たなる未知へ, returned to score First Contact and the remaining two TNG films after it. Because of his hectic schedule, Goldsmith shared much of the work with his son, Joel Goldsmith; as a result much of the music in First Contact does not appear on the commercial soundtrack.
Among the two Goldsmiths' work, a theme established in The Final Frontier, referred to as the "A Busy Man" theme, was used throughout First Contact, likely as a theme for Picard. It can be heard just after the opening fanfare at the beginning of the film. It can also be heard only briefly in Insurrection, but is used quite heavily in スタートレック:ネメシス. Also repeated in First Contact was the Klingon theme, originally introduced in The Motion Picture and used in this film to represent Worf. As with all Star Trek films scored by Goldsmith, the theme from The Motion Picture was used in the end credits, and the opening fanfare from the Theme from Star Trek was used to segué into the opening and closing themes.
The opera that Picard listens to in his ready room is Berlioz' Les Troyens – "Hylas' Song" from the beginning of Act V. (Hylas is a homesick young sailor being rocked to sleep by the sea as he dreams of the homeland he will never see again.) This is the first and only Star Trek movie to have rock and roll in the soundtrack (though スタートレック4:故郷への長い道 did feature late '80s jazz by the Yellowjackets, as well as a punk song). In their joint audio commentary on the Special Edition DVD, Ron Moore and Brannon Braga credited Peter Lauritson with the selection of Steppenwolf's original recording of "Magic Carpet Ride" (and not "some cheap cover"). They criticized, however, the choice of Roy Orbison's "Ooby Dooby" as being "too goofy".
Promotion and merchandising[]
The teaser trailer for Star Trek: First Contact premiered with Paramount movies in early summer 1996. As much of the film had yet to be shot when the advertisements were assembled, footage from Star Trek Generations and episodes from Star Trek: The Next Generation and Star Trek: Deep Space Nine was included. Inter-cut with sequences from the film, the reused footage included snippets of The Best of Both Worlds and Emissary. The trailer utilized score from "The Best of Both Worlds", Generations and スタートレック2:カーンの逆襲, most notably, however, from スタートレック6:未知の世界.
Both the teaser and theatrical trailers included footage unique only to them, with some visual effects created specifically for the trailer. Unique shots included the USS Voyager firing phasers at a differently-designed Borg cube and an alternate version of Picard's soon-to-be infamous speech, "The line must be drawn here!" in the teaser, and cut takes of various Borg drones in the theatrical. This appears to be the only evidence of cut material; no deleted scenes have surfaced or been officially released. [9]
As with the previous film and TNG, Playmates Toys released a line of action figures and accessories in conjunction with the premiere of the film. Among the toys was a model of the Enterprise-E, apparently based upon early sketches of the ship and not the finalized version - featuring several key structural differences from the finalized design. Out of scale to their previous lines, the larger First Contact action figures were made in the likenesses of the entire Enterprise-E crew, Lily, Zefram Cochrane, Picard in an environmental suit, and a Borg drone – also based on production drawings. [10] In recent years, Art Asylum has released a detailed action figure in the likeness of Captain Picard from First Contact, complete with the skull of the Borg Queen.
Marvel Comics released both a comic adaptation of the movie, and a sequel comic book that crossed the crew with the X-Men in "Second Contact". This had a later sequel novel by Michael Jan Friedman, called Planet X.
First Contact novelizations and soundtracks were also released, as were updated version of the Star Trek Chronology and Star Trek Encyclopedia.
Reaction[]
Movie trailer |
Star Trek: First Contact premiered in American cinemas on 22年November月1996日, number one at the box office. With a budget of around US$45,000,000, it opened on 2,812 screens and went on to garner around US$150,000,000 worldwide. By comparison, Star Trek Generations, with a budget of US$35,000,000, opened at US$23,100,000 and grossed US$120,000,000 worldwide. It was the second highest grossing Star Trek film ever, falling just behind 1986年's Star Trek IV: The Voyage Home, until the release of 2009's Star Trek. The film, however, was considered by most to be not only a financial success, but a critical one as well.
The film review website Rotten Tomatoes calculated a 92% critic score for First Contact, with 40 of 44 reviews giving positive remarks. [11] Giving the film "Two thumbs up!", Siskel & Ebert host Roger Ebert elaborated in his Chicago Sun Times review:
- "...The story gives us yet another intriguing test of the differences among humans, aliens and artificial intelligence. And the paradoxes of time travel are handled less murkily than sometimes in the past... STFC was directed by Frakes, who did some of the The Next Generation shows for television, and here achieves great energy and clarity. In all of the shuffling of timelines and plotlines, I always knew where we were. He also gets some genial humor out of Cromwell... There is such intriguing chemistry between Picard and the Woodard character that I hope a way is found to bring her on board in the next film. Star Trek movies in the past have occasionally gone where no movie had gone, or wanted to go, before. This one is on the right beam."
While often negative in his reviews of other Trek films, Ebert elaborated, "how I love the Star Trek jargon!" and even expressed his fondness for the Borg Queen:
- "I also admired the interiors of the Borg probe, and the peculiar makeup work creating the Borg Queen, who looks like no notion of sexy I have ever heard of, but inspires me to keep an open mind." [12]
BBC Films' Emily Carlisle, however, was less enamored:
- "While some quality dark humour comes from the dominatrix-outfitted Borg Queen's attempts to seduce android Data, other attempts at lightening the tone seem forced and stiff in comparison... Patrick Stewart believably plays Captain Picard... and he and Brent Spiner are clearly the most talented actors on display. While others try hard (Alfre Woodard in particular), their energies are dissipated in the broad storyline which switches uncomfortably between a running battle on board the Enterprise and an effort on the surface of the Earth to ensure that first contact is made on schedule. Focusing more on action sequences than characterisation, the breakneck pace gives an unsatisfying result." [13]
In his 18年November月1996日 review, Daily Variety magazine writer Joe Leydon expressed his approval:
- "Frakes makes an auspicious debut as a feature filmmaker, sustaining excitement and maintaining clarity as he dashes through a two-track storyline... Stewart once again comports himself with all the gravity and panache you would expect from a Shakespearean-trained actor. He is at his best playing opposite Woodard in a scene that has their characters arguing over the best way to battle the Borg... It is a credit to both actors that their emotion-charged conversation is genuinely compelling. Purists who recall Gene Roddenberry's original vision of a less blood-soaked Star Trek universe may be put off by the rough stuff. But mainstream audiences will be more approving of the greater emphasis on high-voltage shocks and action-movie heroics."
Leydon concluded, "If First Contact is indicative of what the next generation of Star Trek movies will be like, the franchise is certain to live long and prosper." [14]
Star Trek: First Contact was nominated for an Academy Award for Best Makeup, Michael Westmore, ultimately losing to Rick Baker's The Nutty Professor. Despite an effort by the producers, the film failed to receive a nomination for the Data/Borg Queen kiss at the 1996 MTV Movie Awards. The film, however, received numerous other nominations including Best Dramatic Presentation, Hugo Awards; Best Science Fiction Film, Saturn Awards; and Outstanding Supporting Actress in a Motion Picture, Alfre Woodard, Image Awards.
Wins included a BMI Film Music Award for Jerry Goldsmith at the BMI Film & TV Awards; and Best Costumes for Deborah Everton, Best Supporting Actor for Brent Spiner, and Best Supporting Actress for Alice Krige at the 1996 Saturn Awards. [15]
Notes[]
- This film opened on the same day that Mark Lenard, the actor best known for portraying the character of Sarek, died at the age of 72.
- Despite the use of the television series uniforms in the previous film, スタートレック:ジェネレーションズ, this is the only movie starring The Next Generation cast where the television series combadge is seen, as visible on Picard's uniform in the "Best of Both Worlds" flashback in the opening of the film.
- The reference that Data makes about using his "fully functional" sexual organs seemingly references the time he used them with Tasha in TNG: The Naked Now, eight years before the Borg invasion. This would seem to indicate Data and his fourth-season "girlfriend" Jenna D'Sora were never sexually intimate during the course of their relationship.
- The bar in Bozeman featured bar signs based on mission patches for NASA vessels, including the Molly Brown.
- First Contact references and even explicitly quotes Moby Dick. Despite the story parallels, the producers hesitated using it, as スタートレック2:カーンの逆襲 was also heavy in Moby Dick references. Two years after First Contact premiered, Patrick Stewart played Captain Ahab in a 1998 TV mini-series.
- However, Picard slightly misquotes the "Moby Dick" passage. The actual passage is: He piled upon the whale's white hump the sum of all the general rage and hate felt by his whole race from Adam down; and then, as if his chest had been a mortar, he burst his hot heart's shell upon it.
- Early in the movie, Zefram Cochrane points out the constellation Leo, the constellation in which Wolf 359 is located.
- First Contact marked the first time the phrase "star trek" was ever uttered in the franchise. In the TNG finale All Good Things..., however, Q tells Picard "It's time to put an end to your trek through the stars."
- When Picard announces to the crew his intention to break his orders and join the engagement, Data's response is "Captain, I believe I speak for everyone here sir when I say, 'To hell with our orders'." Similarly in スタートレック6:未知の世界, Spock's response to the Enterprise's orders to return to spacedock is "If I were Human, I believe my response would be, 'Go to hell'."
- The program menu in the holosuite depicts various holodeck programs from previous episodes. Specifically: Café des Artistes (TNG: We'll Always Have Paris), Charnock's Comedy Cabaret (TNG: The Outrageous Okona), The Big Goodbye (TNG: The Big Goodbye、Manhunt、Clues), Emerald Wading Pool (TNG: Conundrum) and the "Equestrian Adventure" (TNG: Pen Pals).
- During the end of the Dominion War, Quark would speak, in DS9: The Dogs of War, the same words ("The line must be drawn here! This far and no further!") as Picard does during Star Trek: First Contact.
- Riker calls the Defiant a "tough little ship." In the DS9 episode Defiant, Thomas Riker called it the same thing.
- According to the (apocryphal) Customizable Card Game by Decipher, the Vulcan who greeted Zefram Cochrane was named Solkar, the grandfather of Sarek and the great-grandfather of Spock. This was later supported by dialogue in ENT: The Catwalk.
- The events of Star Trek: First Contact were later referred to in DS9: In Purgatory's Shadow, VOY: Year of Hell, Part II, and VOY: Relativity. The Borg sphere was recovered in ENT: Regeneration, while a slightly different version of Earth's first contact with Vulcans – utilizing footage from the film – can be seen in ENT: In a Mirror, Darkly.
- According to the ENT episode Carbon Creek, though this movie records the first official contact between Earth and Vulcan, contact was actually made in 1957 in a place called Carbon Creek, Pennsylvania, nearly 110 years prior.
- Subsequent Vulcan starships seen in Star Trek: Enterprise would be based upon the T'Plana-Hath-type lander seen in this movie.
- The partial flesh in Data's face resembles the mask of the Phantom of the Opera.
- The model of the USSEnterprise (NCC-1701) that was on display in the conference room was auctioned off (albeit broken) in the It's A Wrap! sale and auction.
- Lily says that "Borg" sounds Swedish. In Swedish, "borg" actually means "castle", although it would be pronounced as "borj". "Borg" is also a Swedish surname. In addition, the word is spelled and means the same in Norwegian and Danish, and in these cases is pronounced very similar to the English word. The most well-known "Borg" is the internationally-known Swedish tennis player Björn Borg.
- Besides making references to Moby Dick, this film is also similar to The Wrath of Khan in that they're both sequels to classic episodes of their respective series; TWOK follows Space Seed while FC follows "The Best of Both Worlds" parts I and II.
- Among the items seen in this film which were sold off on the It's A Wrap! sale and auction on eBay are the Phoenix Launch Silo Missile Manual [16], a broken model of the USSEnterprise-D [17], a broken model of the USSEnterprise-C [18], a pair of boots worn by a background actor [19], a Phoenix button board [20], and an undersuit of Alice Krige. [21]
- This movie includes one of the explicit mentions of the attributes of the New World Economy. Picard tells Lily that money (as she understands it) no longer existed in the 24th century, and that people worked not for the acquisition of wealth, but for the betterment of all Humanity.
- Based on averaging the differences of the stardates from Star Trek: Deep Space Nine's Children of Time and Empok Nor, the initial events of this film should have occurred between Blaze of Glory and Empok Nor. However, Sisko's mention of "the recent Borg attack" in In Purgatory's Shadow, actually places First Contact before that episode. Furthermore, based on the stardates, the initial events of the film would have taken between the events of the Star Trek: Voyager episodes Real Life and Displaced. It is unclear whether these events take place before, after or contemporaneously with the events of Distant Origin, which was broadcast in the interim and does not feature a stardate.
- In the ending credits, Zefram Cochrane's name is misspelled as "Zefram Cochran".
- This is the only movie to feature a female antagonist, the Borg Queen.
- This film is the only appearance of the Defiant outside of Star Trek: Deep Space Nine.
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