Memory Alpha
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新時間軸
(2233年分岐)

元の時間軸の当該人物については、スポックを参照。
鏡像宇宙の当該人物については、スポック(鏡像宇宙)を参照。

 スポック(Spock)はヴァルカン人類ハーフ宇宙艦隊士官である。宇宙艦隊アカデミーコバヤシマル・シナリオをプログラムしたことでも知られており、アカデミーで指導員を務めたのち2258年からUSSエンタープライズで勤務している。(スター・トレック

宇宙艦隊入隊まで[]

 スポックはヴァルカン星の都市シカー2230年に生まれた。母は教師をしていた地球人アマンダ・グレイソン、父は科学者であり外交官であったヴァルカン人サレクである。

Spock, Jacob Kogan

スポック少年

 スポックは混血故に辛い少年時代を送った。あるとき学校で3人の生徒にからかわれ、スポックは感情制御を失って相手の一人を暴力的に殴りつけた。父サレクはヴァルカン人として感情を制御することを教えようとしたが、自分の運命は自分で選ぶのだとも語った。

ファイル:SpockCouncil.jpg

スポックは宇宙艦隊を選んだ。

 ある教育課程を終えたスポックはヴァルカン科学アカデミー宇宙艦隊アカデミーの両方に志願した。申し分ない成績でヴァルカン科学アカデミーへの入学が認められたが、地球人の血が入っていることでなおも差別的な扱いを受けていると判断したスポックはそれを断った。

宇宙艦隊[]

 スポックは宇宙艦隊アカデミーに進み、優秀な成績で卒業した。2258年までには中佐の階級に達し、アカデミーで指導員を務めていた。

2258年[]

Spock at Kirk's Hearing

スポックはカークと議論した。

 スポックは指揮官の資質を伸ばすためのシミュレーション・テスト、コバヤシマル・シナリオをプログラムした。それは死の恐怖と向き合うための、絶対に勝つことの出来ないものだったがジェイムズ・T・カーク候補生はプログラムに細工をしてテストに勝った。この不正行為に関して公聴会が開かれ、スポックはカークがテストの本質を理解していないと指摘した。
 しかしヴァルカン星からの救難信号が受信され、この公聴会は中断された。スポックは緊急出動する宇宙艦に候補生を割り当てた。

 スポックはクリストファー・パイク大佐指揮するUSSエンタープライズ副長としてヴァルカン星へ向かった。ところがワープ中に突然カークがブリッジに駆け込み、ヴァルカン星がロミュランに攻撃されていると主張した。初めはカークを追い出すよう要求していたスポックだったが、ウフーラ大尉の証言もあり主張の妥当性を認めた。結果、パイク大佐はワープ解除前から戦闘に備えるよう命じた。
 ロミュラン船ナラーダネロがパイクの投降を要求し、スポックは艦長代理を務めることになった。同時にパイクはカークを副長に昇格させたが、スポックは冗談かと勘違いをした。

Spock (Alt) on Vulcan

ヴァルカン星へ転送上陸したスポック。

Spock alt reaches for his mother

スポックは手を伸ばしたが、母親を救えなかった。

 ヴァルカン星がナラーダに破壊されようとしている中スポックは単独で地表に転送上陸し、ヴァルカン最高評議会のメンバーと両親を救出に向かった。何人かのメンバーとスポックは無事に転送収容されたが、転送中に母アマンダの足元が崩れて彼女は落下し、救われることが出来なかった。そしてヴァルカン星は60億の人口とともに消滅した。

Uhura and Spock alt

スポックをなぐさめるウフーラ

 故郷と母親を失ったスポックの苦しみを察したウフーラは彼をなぐさめようとした。スポックはエンタープライズをローレンシア星系へ向かわせて艦隊と合流しようと決断したが、カークは敵を追って止めるべきだと猛反対した。スポックはヴァルカン神経つかみでカークを黙らせ、脱出ポッドに乗せてデルタ・ヴェガに置き去りにした。

Spock attacking Kirk

カークを攻撃するスポック。

 しかし、カークはエンタープライズがワープ中にも関わらず転送で戻って来た。カークはデルタ・ヴェガで出会った未来のスポックの助言通りスポックを苛立たせ、侮辱して感情を爆発させた。スポックはブリッジで大乱闘を起こし、カークを殺しかけた。我に返ったスポックは精神の破綻を認めて指揮を降りた。カークはしたがってエンタープライズの指揮権を手に入れ、針路を地球へ向けた。

 エンタープライズは衛星タイタン大気に隠れ、そこからカークとスポックがナラーダに転送で忍び込んだ。スポックは銃撃戦で倒したロミュランクルーに精神融合を行って敵の兵器とパイク大佐の居場所を突き止めた。二人が向かった先には高度な小型宇宙船があり、乗船するとコンピュータがスポック中佐のことを「スポック大使」として認識し歓迎した。スポックはこれが未来の自分の船だと気づき、操縦出来ると判断した。作戦が失敗した場合について言おうとするスポックに、カークは「うまくいく。」と言葉をかけた。

 スポックの船はナラーダを飛び出して地球へ降り、サンフランシスコ湾上空でナラーダのドリル装置を破壊した。そしてワープでナラーダを地球から遠くへおびき出し、体当たり攻撃をした。転送でエンタープライズに戻ったスポックはカークと共にネロとの通信に臨んだ。カークは崩壊寸前のロミュラン船に対し慈悲を示し援助を申し出た。それは平和のために論理的な対応だったが、むしろスポックは考えもしないことだった。ネロは援助を拒否したため、結局エンタープライズの攻撃でナラーダは完全に破壊された。

Spocks

スポックはついに未来からの自分と対面した。

 エンタープライズは地球へ戻り、スポックはついに未来から来た自分と対面を果たした。その後ろ姿は父親に似ていた。スポックは宇宙艦隊を辞めてヴァルカン種族のために働こうと考えていたが、未来のスポックは宇宙艦隊に残れと言った。そして論理は忘れ、自分が正しいと感じることをするようにと助言した。

 USSエンタープライズの指揮は正式にカーク大佐に譲られた。スポックは副長に志願し、カークは喜んで受け入れた。(スター・トレック

2259年[]

 翌年、惑星ニビルでの任務においてスポックはカークに命を救われた。しかしそのためにカークが起こした行動は宇宙艦隊の最優先指令に反するものだったため、スポックはそれを艦隊に報告した。カークは処分としてエンタープライズの指揮権を剥奪され、恩を仇で返されたことになってしまった。副長であるスポックもUSSブラッドベリに転属になった。

 しかしカーン・ヌニエン・シンによる艦隊への攻撃があり、結局スポックはカークらとエンタープライズで共に戦うことになった。カークが船を救って死ぬ直前、カークはニビルでスポックを救った理由を伝えようとした。スポックは「友だちだからだ」と言い、カークは死んだ。スポックは怒りを爆発させてカーンを倒し、最終的にカークを蘇生させることが出来た。(スター・トレック:イントゥ・ダークネス

 

外部リンク[]

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