セレヤ(Seleya)は22世紀に運用されていたヴァルカンのディキーア型宇宙艦である。デルフィック領域で行方不明になり、クルー全員がトレリウムDの影響で発狂した。(ENT:幽霊船)
経歴[]
2140年代後期[1]、セレヤはヴォリス艦長の指揮下にあった。トゥポルは地球に赴任する直前に1年以上セレヤで副科学士官を務めていた。機関部長はソリンだった。
2152年12月、セレヤはデルフィック領域を囲むサーモバリック雲の調査に乗り出した。数日後、船のクルーはセレヤが亜空間渦にとらわれてデルフィック領域に引き込まれていると報告した。それがセレヤからの最後の通信となり、ヴァルカン艦ヴァンカーラが探しに領域へ入ったが、この船も同様に行方不明になった。
セレヤはデルフィック領域で空間異常から船を守るため、トレリウムDを一部の隔壁に使った。しかしトレリウムDはヴァルカン人の神経系に悪影響を及ぼし、クルーを発狂させた。
2153年9月、エンタープライズ(NX-01)はセレヤの自動救難信号を発見した。セレヤはトレリウムを含む小惑星帯の中で漂流していた。乗艦したエンタープライズのクルーはヴァルカン人たちに襲われ、脱出のために止むなくパワー・グリッドをオーバーロードさせてセレヤを自爆させた。トレリウムDに汚染されたヴァルカン人を救う術もなかった。(ENT:幽霊船)
2154年中頃、ヴァルカン最高司令部はアーチャーが故意にセレヤを破壊した可能性を指摘した。裏付けには、アーチャーが艦のデータ・レコーダーのダウンロードを試みようともしなかったことが挙げられた。しかし結局は無実が認められた。(ENT:ヒーローたちの帰還)
クルー情報[]
ディキーア型宇宙艦 |
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ディキーア • ミュロックの宇宙艦 • セレヤ • タルキアー • 名称不明ディキーア型 |
付録[]
注釈[]
- ↑ トゥポルが大使として地球に赴任したのは2149年である。(ENT:果てなき心の旅)