(2233年分岐)
- 同名の惑星については、デルタ・ヴェガを参照。
デルタ・ヴェガ(Delta Vega)はヴァルカン星系に存在する、氷に覆われたMクラス惑星である。その軌道はヴァルカン星の近くを通るため、地表からヴァルカン星を目視することが可能である。デルタ・ヴェガには宇宙艦隊の前哨基地がある。
また、デルタ・ヴェガにはドラクリアスとヘングロウギという捕食性の動物が生息している。
2258年、ネロはヴァルカン星の破壊を目撃させるためにスポック大使をデルタ・ヴェガに置き去りにした。そののち、偶然そこへジェイムズ・T・カークもスポック中佐によって置き去りにされ、二人は前哨基地でモンゴメリー・スコットに会った。(スター・トレック)
背景[]
『宇宙大作戦』のエピソード『TOS: 光るめだま』の舞台としてデルタ・ヴェガという名前の惑星が登場する。それはヴァルカン星系ではなくて銀河バリアの近くに位置するものだが、『スター・トレック』の作家、ロベルト・オーチーとアレックス・カーツマンはこれにちなんで名付けた。 オーチーは「惑星を我々の目的に合わせて移動させた。新しい名前をつけるよりも、なじみのある名前をイースター・エッグとして出した方がいいだろう」と語った。[1]
オーチーによると、スポックがヴァルカン星の破壊を再現した精神融合の場面は「一般観衆のための印象化」だということだ。最初に考えたスポックが望遠鏡か何かの道具を使ってヴァルカン星を見るという案は「あまり映画的ではなく」、彼はデルタ・ヴェガがヴァルカン星の軌道に近いということを思いついた。[2]
映画のデルタ・ヴェガも元々はTOSの方と同様な砂漠の惑星であり、カークはモス・アイズリーのような環境の中でスポックとスコッティを発見することになっていた。しかし台本が修正されてそれは氷の惑星になり、異星人の大勢いる市場の場面もなくなった。バーニー・バーマンが語った。(Star Trek - The Art of the Film)
元々はアイスランドでいくつかのシーンが撮影されると考えられていたため、それはデルタ・ヴェガのシーンだったのではないかと疑われている。