(複数の異なる時間軸からの情報)
トランスフェイズ魚雷(Transphasic torpedo)とは、可能性の未来の中で2380年代に開発された宇宙艦隊の兵器であった。それは、USSヴォイジャーにおいてキャスリン・ジェインウェイ艦長とそのクルーがボーグとの戦闘で使用した。
2378年、未来から時間を遡ったジェインウェイ提督は、過去の自分にボーグのトランスワープ・ハブを使用して地球へ帰還するための手助けとしてこの兵器を提供した。ヴォイジャーはトランスワープ・ハブが存在する星雲に進入した際にボーグ・キューブによる攻撃を受けたが、この魚雷の一撃でボーグ・キューブを破壊することができた。また、ヴォイジャーがトランスワープ・ハブを破壊する際にもボーグは未だにこの魚雷に適用できていなかった。[1](VOY:道は星雲の彼方へ)
付録[]
注釈[]
- ↑ この出来事の後に発生したシンゾンの政変においては、トランスフェイズ魚雷の存在には一切触れられていない。(スタートレック:ネメシス)
非正史情報[]
ポケットブックス社発行の小説『Greater than the Sum』によると、トランスフェイズ魚雷はあらゆる種類の兵器がボーグに対して無力であった際の切り札として使用するための兵器として装備されており、ボーグに適応されることを防ぐために極力この兵器を用いないのが宇宙艦隊の方針であるとされている。
トランスフェイズ魚雷の弾頭は破壊的亜空間圧縮パルスを発生させることで、ボーグのシールドの脆弱性を突く。ボーグのシールドは、特定周波数の攻撃に適応することで、相手の攻撃を無効化する独特なシールドである。トランスフェイズ魚雷は起爆と同時に多位相型の非対称重合亜空間パルスを発することで、同時に無数の攻撃周波数を発生させる。ボーグのシールドが適応できるのはただひとつの周波数だけであるため、魚雷の爆発はボーグシールドを貫通する。トランスフェイズ魚雷はボーグによる位相周波数の予測を防ぐために、不調和フィードバック効果によってランダムに位相を変化させる。