(複数の異なる時間軸からの情報)
- 他のフェニックスについては、フェニックス(曖昧さ回避)を参照。
フェニックス(Phoenix)は21世紀に使用された地球の宇宙船である。フェニックスはワープ・ドライブを用いて光速に到達した地球初の有人宇宙船で、ヴァルカンとのファースト・コンタクトのきっかけになった船として有名である。
概要[]
ワープ・ドライブの発明者であるゼフラム・コクレーン博士はこのワープ船をモンタナのボズマンにあるミサイル施設の中で建造した。これは元々米空軍の核ミサイルで、チタンの外装を用いていた。友人のリリー・スローンは4メートルのコックピットを作るためのチタンを集めるのに6ヶ月かかった。パイロットはコクレーン博士で、リリー・スローンも補助パイロットとして同乗するはずだったが、2373年から来たUSSエンタープライズEのウィリアム・ライカーとジョーディ・ラフォージが代わりにクルーとしてコクレーンに加わった。
歴史[]
ボーグによる妨害[]
打ち上げ約2日前の2063年4月4日、24世紀から来たボーグがフェニックスを破壊しようとした。フェニックスは破壊を免れたが、胴体の様々な箇所や内部冷却器のメインシステムに重大な損傷が生じた。被害を受けたスロットルの部品からは危険なレベルのシータ放射線が漏れ、燃料マニフォルドの温度は一定になっていなかった。ワープ・プラズマ・コンジットは作り直す必要があり、混合室も修理する必要があった。これらの修理作業はラフォージらのチームの手助けで打ち上げに間に合った。
打ち上げ[]
4月5日午前11時頃、フェニックスは打ち上げられた。第一段階噴射停止および分離は軌道上で行われた。ナセルが展開し、ワープ・コアとプラズマ・インジェクターが起動してナセルが準備完了した。宇宙船は数秒間加速してワープ・バリアを突破し、光速に達した。第二段階も化学エンジンを用いていた。コックピット内のコンピュータ画面ではワープ・ドライブのことを "space warp generator"(空間湾曲発生装置)と表示していた。(スタートレック:ファーストコンタクト、VOY: 時空侵略戦争・前編)
フェニックスのこの初飛行は通りかかったヴァルカン船トゥプラナ・ハスの注意をひき、ヴァルカンはファースト・コンタクトを決行した。(スタートレック:ファーストコンタクト)
伝説[]
フェニックスは初めてワープ航行を実現した宇宙船として、異星人とのファースト・コンタクトによって人類に新時代をもたらした宇宙船として、後世にも親しまれている。
ECSホライズンのトラヴィス・メイウェザーの部屋にはフェニックスの模型があった。似たような模型は地球にあるマックスウェル・フォレスト中将のオフィスにもあった。(ENT: 兄弟の地平、帰還なき旅、ヒーローたちの帰還) また、フェニックスの写真が、地球の602クラブにあった。こちらも、似たようなものがフォレストのオフィスの壁に飾られていた。(ENT: 運命の飛行、ヒーローたちの帰還)
24世紀までにフェニックスはスミソニアン博物館に展示された。ジャン=リュック・ピカードは子供のときにその展示を何回も見たが、触らせてもらえたことは一度もなかった。フェニックスの図面は、連邦の宇宙艦でも見ることが出来る。(スタートレック:ファーストコンタクト)
背景[]
『スタートレック:ファーストコンタクト』のフェニックスの場面は『スタートレック:エンタープライズ』のオープニングで再利用された。