Memory Alpha
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エンタープライズ(NX-01)のドクターである同名のデノビュラ人については、フロックスを参照。

 フロックス(Phlox)[1]は、2376年、ヒエラルキー宇宙艦で、監視員を務めていた。彼の乗務する船はTクラス星雲に隠れ、その近くを通る船の監視・偵察を任務としていた。

 フロックスは、その星雲を通りかかったUSSヴォイジャー内部のスキャンを上官から命じられたが、失敗した。そこで、彼はマイクロトンネルセンサーによる内部偵察を提案して実行したところ、偶然、そのセンサーはドクター視覚プロセッサーにリンクしたかに思われた。しかし、実際にセンサーが接続されたのはドクターの視覚プロセッサーではなく、ドクターの白昼夢プログラムであった。それを事実だと早とちりしたフロックスは、ドクターを称賛しつつも、例えば、ヴォイジャーがECHの指揮下に入っていること、ボーグ・スフィア光子砲と呼ばれる兵器で撃沈させたことなどを上官に報告してしまった。

 後に、それが事実でなかったことに気付いた彼は、自分が職を失う危機に直面した。しかし、ドクターの想像力の柔軟さに感化されたフロックスは、白昼夢プログラムを通じて自身のイメージ映像をドクターに送り、ヒエラルキーの艦隊がタイプ3ステルス攻撃でヴォイジャーを攻撃することを事前に警告した。

 フロックスの助言に従ったヴォイジャーのクルーは、ドクターをECHとして指揮官の座に据えて、裏から本来の艦長であるキャスリン・ジェインウェイ大佐が指示を出す、という方法を取った。

 しかし、フロックスの上官はヴォイジャーにボーグ・スフィアからの攻撃のダメージが見られないことを発見し、攻撃パターンをタイプ4ステルス攻撃に変更してしまう。ランダム調整されたフェイザーの攻撃を加えて、ヒエラルキーはヴォイジャーに対して降伏を要求した。

 だが、そのピンチを凌いだのも、ドクターだった。ドクターはアドリブでトゥヴォックに光子砲の発射準備を命じ、ヒエラルキーに対してこれを使う用意があることを警告した。これによって、ヒエラルキーはヴォイジャーへの攻撃をやめて撤退し、フロックスは自分の職を失わずに済んだのである。(VOY: 幻の指揮官

背景[]

注釈[]

  1. 日本語版では名前は言及されていない
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