ブライアー・パッチ(Briar Patch)は茨の草原やクリンゴン名クラック・デュケル・ブラクト(Klach D'Kel Brakt)と呼ばれる危険な空間領域で、セクター441に存在する。超新星の残存物質を含み、偽真空変動、メタフェイズ放射、バクー星を含む少なくとも2つの居住可能惑星が存在し、付近を航行する宇宙艦はインパルス・マニフォルドがオーバーヒートするのを避ける為に1/3インパルス以下で航行しなければならなかった。ブライアー・パッチの通称は惑星連邦で使われ、最初にこの名を使用したのは22世紀の犯罪者である遺伝学者エリック・スンであった。彼は、19世紀地球のジョーエル・チャンドラー・ハリスが書いた『リーマスじいやのした話』に出てくるブレア・ラビットに因んで名付けたのだという。
ブライアー・パッチ領域には恒星SNC 461206とUFC 8177が含まれ、周辺領域にはSNR 093210、UFC 9364、NGC 2812とQSR 2812がセクター441の星図に表示されていた。
2154年5月、スン博士は優生人類達と盗んだバード・オブ・プレイでブライアー・パッチに隠れ場所として逃げ込む提案をしたが、優生人類の中から選ばれたリーダーマリクは却下した。 (ENT: 野望の果て)
2271年、ブライアー・パッチ領域でクリンゴン帝国のダハール・マスターコール率いる軍がロミュラン帝国に偉大な勝利をしたクラック・デュケル・ブラクトの戦いと呼ばれる有名な戦いが起きた。約1世紀後にコールはホロスイートで戦いを再現した。(DS9: 血の誓い)
24世紀、ブライアー・パッチ領域は連邦領域となっていた。2375年、バクー人を強制移住させようとしている事が発覚した後に、この場所でブライアー・パッチの戦いと呼ばれる連邦宇宙艦USSエンタープライズEと2隻のソーナ艦との戦いが起きた。そして、この戦いにおいてウィリアム・T・ライカー中佐はライカー作戦を敢行し、ソーナ艦を撃退した。(スタートレック:叛乱)