ブリーン連合(Breen Confederacy)とはブリーン星を中心とするブリーン人の国家である。ブリーン連合は2375年後半にドミニオン戦争に参加し銀河史の表舞台に登場した。(DS9: 偽りの契り)
ブリーンはドミニオン戦争にドミニオンの同盟国として参加する上で対価としてカーデシア連合の保有するいくつかの惑星を割譲された。また、戦後にはロミュラン帝国の支配権及び地球を割譲されることも条件とされていた。しかし、女性可変種は同じ約束をヴォルタのウェイユンとも交わしていたが、ブリーンはそれを知らされていなかった。女性可変種は戦争に勝つためにあくまでブリーンを利用することが目的であったため、領土の割譲を行う気など実際はなかったのであった。(DS9: 決別の行方)
しかし、このブリーン連合とドミニオンの同盟はブリーン内部に潜入した可変種の影響が少なからずあったかもしれない。なぜなら、可変種と入れ替わった数名が捕らわれているドミニオンの第371捕虜収容所内にはブリーン人も含まれていたからである。(DS9: 敗れざる者・前編)
ブリーン軍との戦いにおける一週目にして、連邦連合軍は彼らの軍事力がきわめて強大であることを痛感させられた。彼らの保有するエネルギー抑制兵器は第二次チントカ星系の戦いにおいて連合艦隊をほぼ全滅させたのであった。また、ブリーン軍によるサンフランシスコ襲撃はボーグでさえもなしえなかった地球本土への直接攻撃を成功させた。(DS9: 変節の時)
しかし、幸いなことにカーデシア解放戦線の工作によってブリーン兵器を入手することができた連邦連合軍はエネルギー抑制兵器に対する防護策を講じることができた。しかし、ブリーン連合はドミニオン戦争の最後までドミニオン側として戦いに参加した。彼らは1,000年以上にわたってドミニオンの守りを一手に引き受けていたジェムハダーと同等の立場を要求しこれを承認された。だが、ある点ではブリーン連合とドミニオンの同盟は連邦連合軍にとって有利な結果を生み出すきっかけともなった。なぜなら、それまでドミニオンの一員として活躍をしたカーデシア連合は次第にその立場を弱められる結果となり、誇り高いカーデシア人にとってはそれは屈辱として取られた。そのため、一部のカーデシア人たちが反乱軍を組織しドミニオンに対して内部から抵抗運動を始め、ドミニオン内での分裂を生じさせたのであった。そして、ドミニオンはカーデシア・プライムの戦いにおいて連邦連合軍に敗れる結果となった。(DS9: 終わりなきはじまり)
ブリーンはクリンゴン帝国、ロミュラン帝国と並びディスラプター兵器を使用する主要な国家としても知られている。(スタートレック:ジェネレーションズ)