プジェム(P'Jem)はアンドリア近くの惑星に建てられたヴァルカンの修道院で、2151年に破壊された。建物は古く、建立は紀元前9世紀にも遡る。
十数世紀頃、プジェムの修道院でカトラの聖櫃が発見された。しかし保存されているというカトラの存在は確認されなかった。(ENT: 陰謀の嵐)
22世紀、プジェムの修道院は長距離センサー・アレイを隠していると疑うアンドリアンによって三度捜索された。その三度目が2151年に行われたときにちょうど地球船エンタープライズ(NX-01)がプジェムを訪れ、シュラン率いるアンドリア部隊に征圧されているのを発見した。アンドリアとエンタープライズの上陸班は誤解と銃撃戦ののち、修道院の地下に高度な監視施設を発見した。ジョナサン・アーチャー船長はヴァルカンのスパイ行為の証拠として、施設のスキャン結果をシュランに渡した。(ENT: 汚された聖地)
アンドリアは修行僧と施設従業員に十分警告を行った上で惑星軌道上から爆撃を行った。ヴァルカン最高司令部は、アーチャーが施設を暴くのを許したとしてトゥポル副司令官に責任を追及し、エンタープライズを降りるよう要求した。しかし、コリダン星でのトゥポルの行動を鑑みて解任は見送られた。(ENT: 戦場の絆)
プジェム事件の反響はヴァルカン星で長引いた。主席大臣は解雇され、最高司令部はまたトゥポルの母トゥレスに言いがかりをつけてヴァルカン科学アカデミーから退職させた。トゥレスに罪はなかったが、トゥポルは母親の地位を取り戻すために影響力のあるコスの家に嫁がざるを得なかった。(ENT: ヒーローたちの帰還)
2154年、アレヴはトゥポルがトゥレスの娘だと分かると、アーチャーがプジェムの修道院を破壊に導いた人物だということに気付いた。(ENT: 狙われた地球大使館)
付録[]
背景[]
- プジェムの入口として使われた大きな観音開きの扉は、『ENT: 夢への旅立ち』に登場したクリンゴン最高評議会の会議室の扉の使いまわしである。
- プジェムのある惑星が何という名前なのかは不明である。
- プジェムが建てられた紀元前9世紀からスラクの思想が登場する紀元4世紀までの12世紀間、その建物が何に使われていたのかは不明である。