ベイジョー・ワームホール(Bajoran wormhole)とはアルファ宇宙域のベイジョー星系のデノリアス・ベルトと呼ばれる宙域に存在するワームホール。24世紀現在、銀河系の中で唯一安定したワームホールとして知られており、ガンマ宇宙域のイドラン星系までの約7万光年の距離を結んでいる。
また、このワームホールはベイジョーにおいて古代から信仰されている「預言者」と呼ばれる超次元生命体の家でもある。このため、ベイジョーではこのワームホールを「聖なる神殿」もしくは「天空の神殿」と呼称している。
ベイジョーの記録によると、少なくとも一万年間は存在していることがわかっている。そして、9体の発光体がベイジョーにもたらされ、預言者とベイジョー人のつながりであるとして信仰の対象となっている。
このワームホールは24世紀においても謎のままとされていたが、過去の記録にはワームホールにまつわる事件がいくつか存在している。22世紀にカイ・タルノの船が数日間デノリアス・ベルト内で遭難した際に彼は「突然天空がパックリと口を開けて、船を飲み込んだ」と証言した。また、2337年には流動体生物が発見され、後にオドーと名づけられた。
デノリアス・ベルトは強力なプラズマ・フィールドに覆われた危険地帯とされていた為、星間航行の際には避けて通られていたため、本格的な調査がされることが無かった。そのため、2369年までワームホールは誰にも発見されることは無かった。
しかし、宇宙艦隊のベンジャミン・シスコ中佐とジャッジア・ダックス大尉がUSSリオ・グランデでデノリアス・ベルトを調査した結果、ワームホールを発見した。これが公式な発見とされる。尚、その後宇宙ステーションディープ・スペース・9がワームホール付近へ移動し、アルファ宇宙域における重要拠点とされる様になるのである。(DS9:聖なる神殿の謎)