ボリアン | |
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アードン・ブロート ボリアン男性(2378年) | |
アランドラ ボリアン女性のホログラム(2375年) |
ボリアン(Bolian)もしくはボリア人[1]とは、アルファ宇宙域のボラルス星系の惑星ボラルス9号星を母星とするヒューマノイド種族である。(TNG: 姿なき誘拐犯、VOY: 偽造された地球) 彼らは24世紀半ばまでには惑星連邦に加盟している。ボリア人は皆とても率直で求めていなくても意見を述べる事が多い。
生理学的特徴[]
ボリア人の特徴は、頭と体の表面の中心に軟骨質の隆起が通っていることで隆起は胸の中程まで続いている。また、肌の色は灰色から鮮やかな青までの範囲があり人によっては頭部が深青色をしている(例外として宇宙艦隊のリックス大佐はピンク色の肌であった)。額から後頭部にかけて青い横縞模様があるのも特徴である。ボリア人の男性は完全に頭髪が無く身長は平均的な人類の男性と同じ位である。
基本的にボリア人には髪が無い。しかし、ボリア人の男性は時にはかつらを着けている場合がある。また、ミテナ・ハロというボリア人女性は髪が生えていた(ただし、この人物はエイリアンの変装であった)。ハロの他にも、髪の生えたボリア人の女性がベタゾイドの交易会議の後、USSエンタープライズDのバー・ラウンジで目撃されている。(TNG: 姿なき誘拐犯、愛なき関係、DS9: クルゾンの秘密、二人の女神、闘う交渉人フェレンギ、VOY: 帰らざる時間)
ボリア人の舌は軟骨の内壁で保護されていることが知られている。そのため連邦の他の種族には一般的では無い。強酸性等の飲食物を食べても平気である。そのため、彼らの伝統的な料理は腐った肉を食べるという習慣も含まれている。この影響かどうかは不明であるが、ボリア人の排泄物は相当な異臭を放つことで知られている。(VOY: 伝説のミスター・カトー、DS9: ジェラシー)
ドクターはUSSヴォイジャー(NCC-74656)で毎朝の「ニーリックスと語ろう」の中で特にボリア人の消化システムと「健康生活のすすめ」の項目に興味があった。(VOY: パリスの裏切り)
ボリア人の血液は青色である。(DS9: 忍び寄る可変種の脅威) この血液の化学組成は他種族とはかなり異なり、特にヴァルカン人からボリア人へ輸血を行うとボリア人は死に至る。しかし、遺伝子組み換えを行った人工血液であれば成功例もある。(VOY: ユニット3947)
パワー不足のUSSヴォイジャー(NCC-74656)でニーリックスはキャスリン・ジェインウェイ大佐に150人が乗艦しているが特に問題なのが乗艦しているボリア人が4つのトイレに行けない事が問題だと警告した。(VOY: 侵略されたホロデッキ)
ボリア人の心臓は身体の右側にある。2375年ジム・ブロット下士官は連続殺人犯のチュラックに殺された。(DS9: 眠らぬ殺意)
また、人間とボリア人の間で性交渉を行うと、人間は副作用を起こすことが知られている。主にそれは疲労や吐き気、その他の関節の炎症等を誘発する。(VOY: ジマーマン博士の屈辱)
歴史と政治[]
22世紀中にはボリアンはフェレンギと限定的な交流があった。(ENT: 獲物たちの罠) 2366年ボリア政府はモロパと不安定な停戦状態だった。(TNG: 姿なき誘拐犯)
2375年までにボリアンは21世紀地球の人類の配管批判を書いた。(VOY: 甦るジェインウェイ家の秘密)
24世紀にはボリアンは連邦に加盟し、2360年代には宇宙艦隊に何人かの士官が勤務していた、2369年にはボリア人が連邦大使の一人として活動していた。(TNG: 恐るべき陰謀、DS9: 機械じかけの命) 24世紀後半にはボリア人は地球で何百もの異なるヒューマノイド種族の中で生活していた。(VOY: 裏切られたメッセージ)
ドミニオン戦争中、ボリアンは連邦とドミニオンの領域の間にあるために争いの温床となり、2374年にはドミニオン軍のボラルス星系とその周辺のコロニーへの侵攻を防ぐ為第6艦隊が設置された。宇宙艦隊は戦争中新しい戦略としてボリアンを前線としたボリア作戦を計画した。(DS9: レジスタンスの苦悩、善と悪の叫び、彷徨う心)
社会と文化[]
ボリア人の医療哲学では安楽死は「二重効果」原理として知られ、自殺を助けると「行動原理の第一の効果として苦痛を和らげると言う倫理上の正しい事と、第二の効果として死に至るかもしれない」という原理がある。(VOY: Q1,Q2)
ボリア人の男女の求婚儀式は互いの額を押し当てながら目を閉じ、両手で相手の首に触れ、指を置く事によって種族の人類の循環器系に類似した器官のパルスを感じ取る。(VOY: 誰かが君に恋してる) ボリア人の結婚は二組以上でそれぞれ何人かの夫、妻の配偶者が加わる。(DS9: 眠らぬ殺意) 妊娠期間中は信じられている事の一つとしてワープ・コアの近くで出産すると子供の性格が良くなるというものがある。(VOY: 母となる者の孤独)
ボリア人は大抵は気さくな性格で、様々なサービス業を仕事にしている。USSエンタープライズDには理髪師やウェイターが乗艦して働いていた。(TNG: ヒューマン・アンドロイド・データ) ジェインウェイ大佐はセブン・オブ・ナインと討論していた時、同化されたボリア人のマニキュア師の人格のセブンに出会った。(VOY: 遥かなるボーグの記憶) ディープ・スペース・9のプロムナードにはボリア人が所有しているショップやレストランが存在した。(DS9: 幻影の村、聖者の復活、ジェラシー)
ボリア人の挨拶は人類が握手するように手を伸ばし手のひらを下げながら指を曲げる。(TNG: 恐るべき陰謀)
言語[]
人類のフレドリックという名前はボリアンの言語では無礼な意味になる。(VOY: 惑星破壊ミサイル)
料理[]
ボリアンの腐らせた肉等の飲食物はボリア人以外から見ると非常に不味そうに見える。(DS9: 聖者の復活)
- ボリアンの飲食物
- ボリアン・スフレ
- ボリアン・トマト・スープ
- ボリアン・トニック・ウォーター
人物[]
- ボリアン
- 無名のボリアン
経済と貿易[]
ボリア銀行はボリアンの主要金融機関で他の多くの惑星の人々も利用している。ボリアで通貨変動が起きるとアルファ宇宙域の貿易に重大な影響を与える。
2371年、ボリア為替市場で大暴落が起きた。この時クワークはフェレンギの代表としてカレマと連邦の間で貿易の仲介をする事になった。ハノックは積み荷のカレマ羊毛にボリア為替の「予期しない」変動の為として3パーセントの関税を掛けられた事に激昂した。(DS9: ディファイアントの危機)
2370年代、ボリアンは他の多くの連邦種族と宇宙ステーションディープ・スペース・9やベイジョー・ワームホール、ベイジョー船の間で頻繁に貿易を行っており時にはマキの襲撃の犠牲になった。(DS9: 疑惑の法廷) 2371年、マキは非武装地帯の近くで2隻のボリア貨物船を襲いフォトン・ランチャーを盗んだ。(DS9: 戦争回避・前編) 2373年、マキは再び2隻のボリア貨物船を襲い数千の亜硝酸塩ロジウムとセレンを盗もうとした。(DS9: エディングトンの逆襲)
2373年ボリア政府はフェレンギ賭博協会のカジノ運営を承認した。(DS9: 愛の値段)
ボリアン結晶鋼はボリアンの商品である。(DS9: 新たなる脅威)
技術[]
- ボリア貨物船
- ボリア船
- ボリア輸送船
付録[]
登場回[]
- 新スタートレック
- スタートレック映画
- スタートレック:ディープ・スペース・ナイン
- DS9: 聖なる神殿の謎(シーズン1)
- DS9: ワーム・ホールから来たエイリアン
- DS9: 機械じかけの命
- DS9: 帰って来た英雄・パート3(シーズン2)
- DS9: 詐欺師エル・オーリアン星人
- DS9: オブライエンの孤立
- DS9: 幻影の村
- DS9: 宇宙の原型
- DS9: 戦争回避・前編
- DS9: 戦争回避・後編
- DS9: 義務と友情
- DS9: 密告者
- DS9: 疑惑の法廷
- DS9: 新たなる脅威
- DS9: ドミニオンの野望・後編(シーズン3)
- DS9: 次元移動惑星M
- DS9: DS9破壊工作
- DS9: 老化促進テレパシー
- DS9: クワークの母
- DS9: クルゾンの秘密
- DS9: 忍び寄る可変種の脅威
- DS9: クリンゴンの暴挙(シーズン4)
- DS9: 父と子
- DS9: 地球戒厳令・前編
- DS9: 地球戒厳令・後編
- DS9: ジェラシー
- DS9: ロムの反乱
- DS9: つくられた記憶
- DS9: 二人の女神
- DS9: 裏切り者は誰だ
- DS9: 可変種の脅威 第二幕・前編
- DS9: 可変種の脅威 第二幕・後編(シーズン5)
- DS9: クワークの再婚
- DS9: 戦う勇気
- DS9: 享楽の星・ライサ
- DS9: 預言者シスコ
- DS9: 敗れざる者・前編
- DS9: ジュリアンの秘密
- DS9: オドーの恋
- DS9: 武器を売る者
- DS9: 父死す
- DS9: 眠れるステーション エムポック・ノール
- DS9: プレゼント大作戦
- DS9: 花嫁の試練(シーズン6)
- DS9: モーンの遺産
- DS9: 非情の捜査線
- DS9: 決意の代償
- DS9: 再生する魂(シーズン7)
- DS9: 眠らぬ殺意
- スタートレック:ヴォイジャー
注釈[]
- ↑ Americanをアメリカン人とは言わないようにボリアン人という表記は不適当である。