- 鏡像宇宙の当該人物については、マクシミリアン・フォレストを参照。
マックスウェル・フォレスト(Maxwell Forrest)中将は、2140年代~2150年代にかけてNX計画に携わった地球人宇宙艦隊士官である。彼は、ワープ5エンジンの初テストを指揮し、人類の宇宙への進出を監督するヴァルカン人と共に任務についていた。
NX計画[]
フォレストは2143年の早期より、准将としてNXプロジェクトの責任者であった。また、その年にワープ2.5を目指すNXアルファのパイロットにアーチャーではなく、A・G・ロビンソンを選んでいる。アーチャーの父親ヘンリー・アーチャーは、NXアルファの設計者であったため、この決断はとても難しいものであった。
ロビンソンはワープ2の壁を早々に破ったが、ワープ2.2の段階で機体構造に限界がきてワープ中に脱出ポットで脱出している。その際、フォレストは実験の中止命令を出していたが、ロビンソンは命令に背いたのである。その後ヴァルカン人は計画の即時中断を求め、士官いきつけの602クラブで、プロジェクトの一時中断を知らせた。しかし、ジョナサンとロビンソンはNXベータを独断で持ち出し、ワープ2.5を記録した。このことは、確かに命令と艦隊規則違反であるが、フォレストは宇宙艦隊司令部に対して、プロジェクトの中断命令解除の要請をだした。(ENT:運命の飛行)
エンタープライズ・ミッション[]
出発[]
フォレストは中将として、ワープ5エンジンを搭載したエンタープライズのディープ・スペース・ミッションの責任者であった。クリンゴン船が、地球に不時着した際、ソヴァル大使以下ヴァルカン人はクリンゴン帝国への輸送任務を遅らせようとしたが、フォレストは宇宙艦隊の決定として、負傷したクラングのクロノスへの輸送を命令している。また、その際、エンタープライズの船長にアーチャーを任命し、この瞬間を人類は100年待った、必ず成功させるようにと言っている。(ENT:夢への旅立ち)
ミッション[]
フォレストは定期的にエンタープライズと交信し、事あるたびに様々なミッション命令を下している。
彼は、ノーシカンの攻撃を受けた地球船ECSフォーチュネイトの救出命令を下したり、エンタープライズが論理を重んじないヴァルカン人の船と合流した際に、彼の船のクルーの父親が危篤状態であることを伝えている。(ENT:復讐の連鎖、ENT: 果てなき心の旅、ENT: 暗黒からの衝撃波・前編、後編)
エンタープライズが、地球人の遺体を載せた異星人の船に遭遇したとき、コクレーン博士が謎の失踪をしたとアーチャーに報告の通信をしている。(ENT:沈黙の漂流船) また、北極で発見された機械と生物のハイブリッド生命体であるボーグ(この時点では、何者であるか分っていない)が覚醒し、調査隊や地球船を攻撃同化した事件の際も、エンタープライズに帰還命令を出し、調査と必要に応じての破壊を命じている。(ENT:覚醒する恐怖)
ズィンディ・ミッション[]
フォレストは、エンタープライズのデルフィック領域におけるズィンディ探査の許可を出している。
ズィンディの最初の攻撃と、その残骸からアーチャーが、ズィンディの偵察機は未来人のテクノロジーを用いているという報告の後、アーチャーとともに宇宙艦隊の首脳陣と面会した。その後、ヴァルカンのソヴァル大使が、ヴァンカーラでの最後の交信時の映像を見せ、ヴァルカン最高司令部はデルフィック領域でのミッションは支援することは出来ないと忠告したとき、ヴァルカンの態度に対し頭に血が上って興奮しているアーチャーに頭を冷やせと命令している。(ENT:帰還なき旅)
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非業の死[]
2154年半ばのある時期、フォレストは、ヴァルカンと宇宙艦隊の共同任務計画を実現するべく、ヴァルカン星のシカーにある地球連合大使館を訪れていた。フォレストとソヴァルは大使館内を歩きながら共同任務計画の他、ヴァルカン最高司令部がその任務の承認を渋る理由について会話していた。ソヴァルは地球人に関して、「アンドリア人の傲慢さに、テラライト人のような頑固さ、クリンゴンのように感情を剥き出しにしたかと思えば、突然論理を持ち出してきたりもする」、「全く捉えどころがない」と考えていた。フォレストはそれに対し、「どんな種族にも多用な面がある」と反論するが、それと同時に、ヴァルカン最高司令部は地球人を脅威と見做している状況にショックを受ける。そして、ソヴァルは地球人の様子から、スラクが現れる以前のヴァルカンを思い出さずにはおれない、と告げた。しかし、突然に大使館内で爆発が起きると、フォレストはソヴァルを庇うために自ら命を投げ出した。
フォレストの死は旧友でもあったアーチャーのみならず、ソヴァルですらショックを受けた様子であった。フォレストに命を救われたソヴァルは、アーチャーたちの大使館爆破事件の捜査に対して、自身の権限が及ぶ限り全面的に協力することをヴァルカン最高司令部には無断で決めた。その事件の捜査はやがて、ヴァルカンに変革をもたらすことになっていく。(ENT:狙われた地球大使館)