ライサ(Risa)は「喜びの惑星」(pleasure planet)とも呼ばれるMクラス惑星で2つの衛星が存在し、地球から約90光年の距離に位置する2連星系の周りを公転している。ライサは惑星連邦加盟種族のライサ人の母星であり連邦加盟惑星でもある。
文化と気候[]
ライサの元々の気候は雨ばかりの憂鬱で、暴力的な地震に苦しむ地質学的に不安定なジャングル惑星だった。ライサに居住するライサ人は自分達の惑星を洗練された気候制御ネットワーク技術を用いて惑星の環境を変えて絶えず望ましい天候を供給し、地震調節機関が地質学的不安定性を取り除いて旅行者に快適な環境を提供した。(TNG: 裏切りの序曲、DS9: 享楽の星・ライサ)
ライサは少なくとも22世紀までには美しい熱帯リゾートと大量の白い浜辺が知られている人気の観光地だった。
人気の名所[]
- スラヤ湾ではロールナトと呼ばれる月の祭りが催される。
- ガラーサは登っている最中に角度の変わる崖。
- お薦めのレストランの1つは、日暮れの直後に湾に毎晩入港する小型船である。
- 地下庭園の全ての植物は発光性である。
- 蒸気プールは非常にリラックス効果がある。(ENT: 楽園での出来事)
ライサには多くのナイトクラブが存在する。しかしヴァルカンのデータベースには訪問者は時折起きる犯罪に用心せよと言うアドバイスがあった。例としてチャールズ・タッカー三世中佐とマルコム・リード大尉は、2人の“素晴らしい”ライサ人女性に変装した2人の異星人の盗賊に下着姿のまま縛られた。(ENT: 楽園での出来事)
ヴァルカンのデータベースによるとライサには200人以上のヌヴィア人マッサージ師が待機していた。(ENT: 追放された者への祈り)
ライサ星の最も顕著な所はライサ人が性的にフランクで開放的な事である。ライサ人は額の眉間にある装飾的なエンブレムによって識別出来る。ライサ人は大抵の場合ホルガンと呼ばれる小像によって性的関係の欲求への提案や反応を表し、性的関係や豊かさの象徴である。ホーガンを掲示する事はライサの性的な儀式ジャマハロンに参加する意思がある事を表している。(TNG: 大いなるホリデイ)
歴史と訪問[]
2135年、トゥポルはヴァルカンの任務で逃亡者のメノスとジョセンをライサ星のジャングルで追跡し、彼女はジョセンを殺害したがメノスには逃げられた。(ENT: 封印された記憶)
ライサ星は2152年初頭にエンタープライズ(NX-01)のクルーが上陸休暇で訪問して以来宇宙艦隊士官にとってポピュラーな目的地となった。(ENT: 楽園での出来事)
2366年、USSエンタープライズ(NCC-1701-D)のウィリアム・T・ライカー中佐はライサをとても気に入っており、ジャン=リュック・ピカード大佐に上陸休暇の訪問地として薦めた。ライサで休暇している間ピカードは22世紀のライサに製造者が隠した27世紀の装置トックス・ウタットの調査をしている地球人考古学者のヴァッシュ出会った。ピカードとヴァッシュは装置の発見に成功したが、ピカードは犯罪者の手に落ちるのを防ぐ為に装置の破壊を余儀なくされた。(TNG: 大いなるホリデイ、DS9: 超生命体"Q")
2367年末、ジョーディ・ラフォージ少佐はライサで催された人工知能のセミナーに参加する予定だった。ピカードは彼に数日早くライサに行って余暇を楽しんで来いと命令した。しかしながら、到着の数時間前にロミュランによって誘拐され、セミナーには彼の替え玉が出席した。(TNG: 裏切りの序曲)
2368年、ライカーはライサを訪れ、そこで彼はクタリア人スパイのエタナ・ジョルに出会った。(TNG: エイリアン・ゲーム)
2368年、ピカード大佐は休日をコルシカで過ごすかライサ星で過ごすかの選択を仮定の1つとして提案した。(TNG: 26世紀のタイム・トラベラー)
2369年、グランド・ネーガス・ゼクは85年振りの休暇にライサかバロスニー6号星に行く事に決めた。(DS9: 宇宙商人フェレンギ星人)
2371年、ボスリック人船長はクワークに難破船の残骸を売った後ディープ・スペース・9からライサに行くフライトプランを提出した。(DS9: 捨て子の秘密)
同年末、ウィル・ライカーを装ったトーマス・ライカーはライサでの休暇からエンタープライズへ帰る途中だと主張した。(DS9: 奪われたディファイアント)
宇宙艦隊情報部によると、連邦大使クラジェンスキーは2371年にライサを訪れていた時にドミニオンに誘拐され、可変種に摩り替わったと思われていた。(DS9: 忍び寄る可変種の脅威)
ベンジャミン・シスコはキャシディ・イエイツにこれ以上マキを助けるのを止めさせる為に、ライサに休暇に行かないかと話した。(DS9: 裏切り者は誰だ)
2373年、ジャッジア・ダックス、ウォーフ、ジュリアン・ベシア、リータとクワークはライサを訪れた。彼らが滞在していた間新本質主義運動に賛同したウォーフが運動に協力し一時的に惑星の天候制御システムを支配したが、後にウォーフが示威運動の継続を拒否した時システムの制御は回復した。(DS9: 享楽の星・ライサ)
武器商人のファラクはヴェリリア人と交渉を開始する代わりにライサを訪れた。(DS9: 武器を売る者)
2373年、レイマスは幾度かライサで天候調整ネットワークを指揮する宇宙艦隊士官とオリオン・シンジケートの為にスパイをする話をした。(DS9: 非情の捜査線)
2374年、オドーはベシアに彼が出席する医療会議が開かれるのはライサ星か、もう1つの「日当たりの良いリゾート」のカスペリア・プライムか訊ねた。(DS9: 記憶なきスパイ)
ジャッジアは苦しみの無いハネムーンにしたいと言った時、ウォーフは彼女が再びライサを訪れたいと思っているか心配したが、実際にはジャッジアはカスペリア・プライムを選んだ。(DS9: 至高の絆)
2375年中頃、グランド・ネーガス・ゼクが行方不明になった時クワークは彼は恐らくライサに居るのだろうと考えた。実際にはゼクは鏡像宇宙に行っていたものの彼自身、クワークが自分がライサに居ると思うだろうと考えていた。(DS9: 平行世界に消えたゼク)
ドクター・ベシアはセレーナ・ダグラスにライサ星に行ってみたいか訊ねた。しかし実際に行く前に彼らの関係は終わった。(DS9: 愛に目覚める者)
2375年、グランド・ネーガス・ゼクとイシュカはライサで引退生活をしていた。(DS9: 自由への叫び)
カーデシアで行われるドミニオンとの大きな戦いを前に、エズリ・ダックスはシスコ大佐に「全体的に見てライサに居る方が絶対に良い」と言い、シスコは「同感」だと述べた。(DS9: 終わりなきはじまり)
詳細[]
宇宙空港局[]
- ライサ管制
観光地[]
- ガラーサ
- スラヤ湾
- テンティビ珊瑚礁
動物学[]
- ライサ鳥
- ライサ海亀
付録[]
背景[]
ライサは太陽から約88光年の距離のくじら座にある2連星イプシロン・セティの軌道を周回している。(Star Trek: Star Charts)