ロミュラン中立地帯(Romulan Neutral Zone)とは、ロミュラン戦争後に惑星連邦とロミュラン帝国との間に設けられた中立地帯であり、どちらか一方が中立地帯に侵入した場合、戦争行為とみなされる。しかし、24世紀においては、しばしば中立地帯に侵入することがあった。
ロミュラン戦争後、少なくとも8つの地球前哨基地が中立地帯に沿って設置された。2266年、4つの前哨基地がロミュラン・バード・オブ・プレイに破壊された。ハンセン中佐は、破壊された第4前哨基地で指揮していた。(TOS: 宇宙基地SOS)
2267年、USSエンタープライズは、ストッカー中佐の命令で、謎の老化現象で生命の危険にさらされたクルーを救うため、最短コースで宇宙基地に帰還するために中立地帯に侵入した。(TOS: 死の宇宙病)
2311年、トメド事件によってアルジェロン条約が締結され、ロミュラン中立地帯は再設定、補強された。ディアナ・トロイ中佐は、ウィリアム・T・ライカー中佐とペガサス事件を話し合っていた時に、この事実を思い出した。(ENT: 最後のフロンティア)
2364年、USSエンタープライズDは、惑星連邦の前哨基地が何者かの攻撃によって破壊されたため、調査のため中立地帯を調査した。のちにこれがボーグの仕業であることが判明した。(TNG: 突然の訪問者、無限の大宇宙)
2365年、ドナルド・ヴァーリー艦長指揮下のUSSヤマトは、古代のアイコニア文明調査のためロミュラン中立地帯に侵入した。これは、古代アイコニアの伝説の兵器が、ロミュランの手に渡るのを防ぐ目的であった。(TNG: 埋もれた文明)
2366年、中立地帯を越えて連邦領域のガロンドン・コアに墜落した乗組員を引き渡すため、USSエンタープライズDはディデリデクス級ウォーバードを中立地帯へ誘導した。(TNG: 宿敵! ロミュラン帝国)
同年、シエラ6号星にある連邦の前哨基地は、中立地帯に侵入したロミュラン偵察艇を発見した。この偵察艇にはアリダー・ジャロック提督が乗船しており、惑星連邦への亡命と、ネルヴァナ3号星にロミュランの連邦侵攻の前哨基地が建設されているという情報をもたらした。(TNG: 亡命者)
2373年、ボーグの第二次太陽系侵攻時、USSエンタープライズEは宇宙艦隊司令部より中立地帯のパトロールを命じられた。(スタートレック:ファーストコンタクト)
ドミニオン戦争にロミュランが参戦する前の2374年後半、ロミュランの艦隊は、中立地帯に沿って配備されていた。同年、USSカイロは、中立地帯で消息を絶った。これは、ドミニオンがロミュランとの不可侵条約を利用して、ロミュランの国境を越え、奇襲攻撃をかけていたからだと考えられていた。(DS9: 消された偽造作戦)