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 この項では、主に、24世紀の代表的な[[宇宙艦]]である[[ギャラクシー級]]を例として、'''ワープ・エンジン'''(Warp Engine)の構造について述べる。ワープ航法の一般的説明については、[[ワープ・ドライブ]]の項を参照のこと。
[[Category:ワープ技術]]
 
[[Category:宇宙艦関連技術]]
 
   
 
==構成==
この項では、主に、24世紀の代表的な[[宇宙艦]]である[[ギャラクシー級]]を例として、'''ワープ・エンジン(Warp Engine)'''の構造について述べる。ワープ航法の一般的説明については、[[ワープ・ドライブ]]の項を参照のこと。
 
 
 [[ギャラクシー級]]のワープ・エンジンは、大きく分けて以下の3つの主要なパーツから構成される。
 
*物質/反物質反応アセンブリ(Matter/Antimatter Reaction Assembly: M/ARA)、別称[[ワープ・コア]](Warp core)
 
*[[パワー・トランスファー・コンジット]](Power Transfer Conduit: PTC)
 
*[[ナセル|ワープ・ナセル]](Warp Nacelle)
   
 
 連邦の宇宙艦に搭載されるワープ・エンジンは、燃料として物質(正物質)と[[反物質]]を使用する。基本的な流れとしては、物質/反物質反応アセンブリ内部で両者を反応させ、その結果得られる膨大な[[プラズマ]]・エネルギーを、パワー・トランスファー・コンジットでワープ・ナセル内部へと導き、[[ワープ・コイル]]の中を前方から後方へと流すことで、船体を包み込む[[ワープ・フィールド]]が発生し、艦は超光速での航行が可能となる。
=構成=
 
ギャラクシー級のワープ・エンジンは、大きく分けて以下の3つの主要なパーツから構成される。
 
*物質/反物質反応アセンブリ(Matter/Antimatter Reaction Assembly:M/ARA)
 
*パワー・トランスファー・コンジット(Power Transfer Conduit:PTC)
 
*ワープ・ナセル(Warp Nacell)
 
   
連邦の宇宙艦に搭載されるワープ・エンジンは、燃料として物質(正物質)と反物質を使用する。基本的な流れとしては、物質/反物質反応アセンブリ内部で両者を反応させ、その結果得られる膨大なプラズマエネルギーを、パワー・トランスファー・コンジットでワープ・ナセル内部へと導き、ワープ・コイルの中を前方から後方へと流すことで、船体を包み込むワープ・フィールドが発生し、艦は超光速での航行が可能となる。
 
   
 
==物質/反物質反応アセンブリ==
 
==物質/反物質反応アセンブリ==
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[[File:Galaxy_class_warp_core.jpg|thumb|[[ギャラクシー級]]のワープ・コア]]
燃料である正物質(デューテリウム=二重水素)と反物質(反デューテリウム=反二重水素)を反応させ、プラズマエネルギー(ワープ・プラズマ)を取り出すのが物質/反物質反応アセンブリの役割であり、その構成パーツは以下の通りである。
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 燃料である正物質(デューテリウム=[[重水素|二重水素]])と反物質(反デューテリウム=反二重水素)を反応させ、プラズマエネルギー([[ワープ・プラズマ]])を取り出すのが物質/反物質反応アセンブリの役割である。その構成パーツは以下の通りである。
   
*デューテリウム貯蔵タンク(Primary Deuterium Tank:PDT)
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*デューテリウム貯蔵タンク(Primary Deuterium Tank: PDT)
*正物質インジェクター(Matter Reactant Injector:MRI)
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*正物質インジェクター(Matter Reactant Injector: MRI)
 
*反物質貯蔵タンク(Antimatter Storage Pod)
 
*反物質貯蔵タンク(Antimatter Storage Pod)
*反物質インジェクター(Antimatter Reactant Injector:ARI)
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*反物質インジェクター(Antimatter Reactant Injector: ARI)
 
*磁気抑制セグメント(Magnetic Constriction Segments)
 
*磁気抑制セグメント(Magnetic Constriction Segments)
 
*反応チャンバー(Reaction Chamber)
 
*反応チャンバー(Reaction Chamber)
*ダイリチウム結晶(Dilithium Crystal)
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**[[ダイリチウム]]結晶(Dilithium Crystal)
*ダイリチウム結晶支持フレーム(Dilithium Crystal Articulation Frame)
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**ダイリチウム結晶支持フレーム(Dilithium Crystal Articulation Frame)
 
*シータ・マトリクス生成装置(Theta Matrix Compositor)
 
*シータ・マトリクス生成装置(Theta Matrix Compositor)
 
*反物質ジェネレーター(Antimatter Generator)
 
*反物質ジェネレーター(Antimatter Generator)
   
 
===デューテリウム貯蔵タンク===
 
===デューテリウム貯蔵タンク===
13.8K(-259℃)に冷却されたデューテリウムを貯蔵するタンクで、損傷に備えて内部は分割されている。USSエンタープライズDの場合は、第27デッキから第29デッキにかけてのフロアを占めており、その最大容積は63,200立方メートルである。燃料をフル積載した場合、船は無補給で約3年間任務の遂行が可能である。デューテリウムの分子は、タンクの壁を通して一定の割合で漏洩するため、その分を考慮に入れた容量となっている。なお、[[インパルス・ドライブ]]用の核融合燃料も同じタンクのデューテリウムを使用する
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 13.8K(-259℃)に冷却されたデューテリウムを貯蔵するタンクで、損傷に備えて内部は分割されている。USSエンタープライズDの場合は、第27デッキから第29デッキにかけてのフロアを占めており、その最大容積は63,200立方メートルである。燃料をフル積載した場合、船は無補給で約3年間任務の遂行が可能である。デューテリウムの分子は、タンクの壁を通して一定の割合で漏洩するため、その分を考慮に入れた容量となっている。なお、[[インパルス・ドライブ]]用の核融合燃料も同じタンクのデューテリウムを使用する
   
 
===正物質インジェクター===
 
===正物質インジェクター===
上部磁気抑制セグメントの上端に位置する円錐形のパーツで、貯蔵タンクから供給されたデューテリウムを反応チャンバーへ向けて噴射する役割を持つ。インジェクターの供給システムは6系統あり、各々、インレット・マニフォールド、燃料コンディショナー、プリ・バーナー、磁気冷却ブロック、トランスファー・ダクト/ガス・コンバイナー、ノズル・ヘッドで構成される。
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 上部磁気抑制セグメントの上端に位置する円錐形のパーツで、貯蔵タンクから供給されたデューテリウムを反応チャンバーへ向けて噴射する役割を持つ。インジェクターの供給システムは6系統あり、各々、インレット・マニフォールド、燃料コンディショナー、プリ・バーナー、磁気冷却ブロック、トランスファー・ダクト/ガス・コンバイナー、ノズル・ヘッドで構成される。
   
   
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===反物質インジェクター===
 
===反物質インジェクター===
正物質インジェクターの反対側、下部磁気抑制セグメントの下端に位置するパーツで、形状は正物質インジェクターとほぼ同じである。
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[[Category:推進技術]]

2012年5月5日 (土) 15:53時点における最新版

 この項では、主に、24世紀の代表的な宇宙艦であるギャラクシー級を例として、ワープ・エンジン(Warp Engine)の構造について述べる。ワープ航法の一般的説明については、ワープ・ドライブの項を参照のこと。

構成[]

 ギャラクシー級のワープ・エンジンは、大きく分けて以下の3つの主要なパーツから構成される。

 連邦の宇宙艦に搭載されるワープ・エンジンは、燃料として物質(正物質)と反物質を使用する。基本的な流れとしては、物質/反物質反応アセンブリ内部で両者を反応させ、その結果得られる膨大なプラズマ・エネルギーを、パワー・トランスファー・コンジットでワープ・ナセル内部へと導き、ワープ・コイルの中を前方から後方へと流すことで、船体を包み込むワープ・フィールドが発生し、艦は超光速での航行が可能となる。


物質/反物質反応アセンブリ[]

Galaxy class warp core

ギャラクシー級のワープ・コア

 燃料である正物質(デューテリウム=二重水素)と反物質(反デューテリウム=反二重水素)を反応させ、プラズマ・エネルギー(ワープ・プラズマ)を取り出すのが物質/反物質反応アセンブリの役割である。その構成パーツは、以下の通りである。

  • デューテリウム貯蔵タンク(Primary Deuterium Tank: PDT)
  • 正物質インジェクター(Matter Reactant Injector: MRI)
  • 反物質貯蔵タンク(Antimatter Storage Pod)
  • 反物質インジェクター(Antimatter Reactant Injector: ARI)
  • 磁気抑制セグメント(Magnetic Constriction Segments)
  • 反応チャンバー(Reaction Chamber)
    • ダイリチウム結晶(Dilithium Crystal)
    • ダイリチウム結晶支持フレーム(Dilithium Crystal Articulation Frame)
  • シータ・マトリクス生成装置(Theta Matrix Compositor)
  • 反物質ジェネレーター(Antimatter Generator)

デューテリウム貯蔵タンク[]

 13.8K(-259℃)に冷却されたデューテリウムを貯蔵するタンクで、損傷に備えて内部は分割されている。USSエンタープライズDの場合は、第27デッキから第29デッキにかけてのフロアを占めており、その最大容積は63,200立方メートルである。燃料をフル積載した場合、船は無補給で約3年間任務の遂行が可能である。デューテリウムの分子は、タンクの壁を通して一定の割合で漏洩するため、その分を考慮に入れた容量となっている。なお、インパルス・ドライブ用の核融合燃料も同じタンクのデューテリウムを使用する。

正物質インジェクター[]

 上部磁気抑制セグメントの上端に位置する円錐形のパーツで、貯蔵タンクから供給されたデューテリウムを反応チャンバーへ向けて噴射する役割を持つ。インジェクターの供給システムは6系統あり、各々、インレット・マニフォールド、燃料コンディショナー、プリ・バーナー、磁気冷却ブロック、トランスファー・ダクト/ガス・コンバイナー、ノズル・ヘッドで構成される。


反物質貯蔵タンク[]

反物質インジェクター[]

 正物質インジェクターの反対側、下部磁気抑制セグメントの下端に位置するパーツで、形状は正物質インジェクターとほぼ同じである。

Jean-Luc Picard, 2364 この記事は書きかけだ。是非とも、この記事に加筆してみて欲しい。記事を書く際は、画面上部の「編集」をクリックするように。