ワープ・コイル(Warp coil)は、宇宙艦のワープ・ドライブを構成する重要な部位の一つである。 ワープ・エンジン・ナセルの内部に組み込まれたコイルが、ワープ・コアで生成されたプラズマを受け取ることでワープ・フィールドを作り出し、超光速での航行を可能にする。
通常、ワープ・コイルは、高密度タングステン=コバルト=マグネシウムの核と、それを包み込む、成型されたヴァーテリウム・コルテナイドより成っており、単体では、楕円状の環を横にして上下に切り離した形をしている。
- この組成は、Star Trek:The Next Generation Technical Manual内で初めて説明された。
これを上下に向かい合わせたものを1対とし、その隙間はフィールド解放ギャップと呼ばれる。
USSエンタープライズDでは、左右のワープ・ナセルにそれぞれ18対のワープ・コイルを搭載しており、その総重量は約1,230,000t、これは艦全体の重量のおよそ4分の1を占める。
2155年の鏡像世界では、トリップ・タッカー中佐がUSSディファイアントに遭遇したとき、この船のワープ・コイルの大きさなら、ワープ7を超える速度で飛ぶことが可能だ、と述べていた。(ENT:暗黒の地球帝国パートII)。
ウェスリー・クラッシャーは、「僕の最初の友達は、ワープ・コイルだった」と述懐したことがある。(TNG:エイリアン・ゲーム)。
ウィリアム・ライカーは、ワープ・コイルを過去200年間における最も重要な発明だと考えており、それ以前は「人類はたった一つのセクター内に閉じ込められていた」とのことである。(TNG:26世紀のタイム・トラベラー)。
2372年、ベイジョー星系ワームホール内で起こった亜空間反転により、USSディファイアントは損傷を受け、ワープ・コイルはフィードバック・ループ状態にロックされた。(DS9:父と子)。
2377年、USSヴォイジャーは修理のため惑星上に着陸し、シャトルを使っていくつかのワープ・コアの交換作業を行った。(VOY:偽りのナイチンゲール)。