ワープ・ファクター(Warp factor)もしくはワープ係数とは、ワープ速度の大きさを表す数である。速度を指定する際には「ワープ・ファクター・5(ファイブ)」または縮めて「ワープ5」のように言い表す。ワープ・ファクターはワープ1=光速を基点としており、ワープ・ドライブにおける因子(ファクター)とワープ速度の関連性に基づいて、因子と速度を同時に表現する。また光速に達しない亜光速速度を、ワープ0.8といった小数で示す場合もある。ワープ・ファクターはその定義が改定されることもあり、24世紀においてはワープ10は到達不能速度(無限速度)と設定されている。
なおトランスワープ速度は通常のワープ・ファクターで表現することができない。
ワープ係数と実速度[]
24世紀におけるワープ・ファクターは、船体を包むワープ・フィールド次数をワープ・ファクターとしている。すなわち、ワープ・フィールドが1枚ならワープ1、5枚ならワープ5である。ワープ9までは係数の10/3乗ずつ速度が増していく。ワープ・フィールドは第9次までしか張ることができないため、ワープ10に達することはできない。
1 1 光速と同じ 2 10 3 39 4 102 5 214 ヘカラス条約制限速度 6 392 7 656 8 1024 9 1516 9.2 1649 9.6 1909 USSエンタープライズD最大速度 9.9 3053 9.975 5754 USSヴォイジャー最大速度 9.99 7912 ボーグ・キューブ最大速度(通常ワープ) 9.9997 198696 亜空間通信速度 9.9999 199516 亜空間通信速度(ブースターリレー使用時) 10 ∞ 到達不可能
21~23世紀におけるワープ・ファクターは、係数の3乗ずつ速度が増していく。[1]
1 1 光速と同じ 1.4 2.7 22世紀地球輸送船最大速度 2 8 2.5 15.6 NXベータ到達速度 3 27 NXデルタ到達速度 4 64 4.5 91 5 125 エンタープライズNX-01最大速度 5.2 141 エンタープライズNX-01最大到達速度 6 216 7 343 22世紀ヴァルカン船最大速度 8 512 9 729 USSエンタープライズ(NCC-1701)最大速度 9.4 831 USSエクセルシオ最大速度 10 1000 11 1331 12 1728 13 2197 14 2744 14.1 2803 USSエンタープライズ(NCC-1701)最大到達速度
ワープ10[]
24世紀におけるワープ10とは無限大の速度であり、理論的に不可能である。この宇宙においてはワープ・フィールドは第9次までしか張ることはできないのである。
ただUSSヴォイジャーはデルタ宇宙域において特殊なダイリチウムを発見し、シャトルを実験艦にして強引に第10次目のワープ・フィールドを張ることに成功した。しかしながらこの実験により無限の速度を体験したトム・パリスは、生物的進化過程が急速に早まり、数日で巨大なトカゲのような姿になってしまった。(VOY:限界速度ワープ10)
ワープ10以降[]
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付録[]
関係項目[]
背景[]
『宇宙大作戦』時代のワープ・ファクター[]
『新スタートレック』時代のワープ・ファクター[]
『スタートレック:エンタープライズ』時代のワープ・ファクター[]
新時間軸でのワープ・ファクター[]
『スター・トレック』で描かれた新時間軸では、USSエンタープライズは地球からヴァルカン星までを最大ワープで航行した。背景情報[1]によると、これはワープ・ファクター8だということになる。エンタープライズが最大ワープを開始した直後、パイク大佐がチェコフ少尉にクルーへ向けて任務のアナウンスをするよう命じた。その放送の終わりに、チェコフは船が3分以内にヴァルカン星に到着すると言った。『ENT: 亜量子転送』によればヴァルカン星は地球から16光年とちょっとの距離に位置している。
注釈[]
外部リンク[]
- ワープ・ファクター:非正史スタートレックWiki Memory Beta英語版
- Warp Speed Anomalies-サイト名DITL