ワープ痕跡

　ワープ痕跡（warp trail）は宇宙船のワープ・ドライブが稼働している際に宇宙空間に残される亜空間歪曲である。痕跡はセンサーでたどることができる。（DS9: 戦争回避・後編）　また、イオン痕跡（ion trail）はワープ航法を行った宇宙船によるイオン化した残留物で、ワープ痕跡と同様に扱われる。（VOY: 正義のドクター・スピリット）

　プラズマ・インジェクターの再調整でワープ・サインを抑制した船では、ワープ痕跡を残さない。（VOY: 暴君の星）　ワープ痕跡はランダム化された電磁場で隠蔽することができる。（VOY: 惑星破壊ミサイル）　星雲内の航行によってもワープ痕跡を隠すことができる。（VOY: ボーグ暗黒フロンティア計画）　三環式プラズマ・ドライブによるワープ痕跡を発見・追跡するためには、その船が航行中であっても用いられているプラズマの崩壊率を知る必要がある。（ENT: 夢への旅立ち）　ケイゾン・ニストリムやライジェリアンの使うワープ・ドライブではワープを終了させるとワープ痕跡が消える。（VOY: ケイゾンの謀略、ENT: クリンゴンの苦境）

　イオン痕跡は時間経過とともに恒星風によって分散される。（ENT: オサーリア人の襲撃）　イオン痕跡が残された航跡から亜空間の歪みを探知できる。（VOY: 幽体離脱）　痕跡のイオンの放射するサインから、推進システム及びそれを搭載する船のタイプを特定できる。（VOY: ケイゾン戦士誕生、TNG: 無限のパラレル・ワールド）　シールドの周波を調整することによってイオン痕跡を覆い隠すことができる。（VOY: 心の傷を越えて）　また、マグネトン・パルスによってイオン航跡を消散させられる。（DS9: 戦士の宿命）

　イオン痕跡はイオン推進のようなその他の推進システムによっても残ることがある。（TOS: 盗まれたスポックの頭脳）　宇宙船やシャトルクラフトのインパルス・エンジンの駆動によってもイオン痕跡は残る。それは船を操縦したことによるイオンの分散として測定される。（TNG: エンタープライズの面影、無限のパラレル・ワールド）　惑星連邦の脱出ポッドが惑星地表に降下する際にもイオン痕跡が残る。ポッドが着地した後もその推進システムはポッドに近づくにしたがって濃度が高くなる痕跡を残し続ける。（TNG: 革命戦士イシャーラ・ヤー）

実例[]

　2151年、エンタープライズ(NX-01)はワープ痕跡をたどってスリバンの船が巨大ガス惑星の大気圏内に入るのを追った。エンタープライズにはもともとワープ痕跡を厳密に識別するセンサーを持たなかったが、トゥポル副司令官がセンサーを改造してスリバン船のプラズマ崩壊率を分離できるようにした。（ENT: 夢への旅立ち）

　2152年、トラヴィス・メイウェザー少尉はワープ痕跡をスキャンしてクリタサン宇宙艦の位置を特定できた。（ENT: 漂流生命体の叫び）

　2153年、エンタープライズ(NX-01)は遮蔽フィールド内で探知を逃れていたオサーリアンの宇宙船のイオン痕跡を検知した。（ENT: オサーリア人の襲撃）

　2154年、エンタープライズ(NX-01)のクルーはワープ痕跡をたどってクリンゴンの領域に入るエリック・スン博士とその仲間の優生人類たちを追跡した。スンはエンタープライズがバード・オブ・プレイのワープ痕跡を利用していたことに気づき、ワープ痕跡を隠した。（ENT: 野望の果て）

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ワープ痕跡

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