「いつの日か、強力なエンジンができるでしょう。それが成功すれば、現在の百倍の速度で宇宙を旅することが可能になります。」
ワープ5センター(Warp Five Complex)は、2119年に設立されたワープ技術研究施設である。
歴史[]
渚にて[]
2063年、コクレーン博士によるワープ実験の成功とそれに伴うヴァルカンとのファースト・コンタクトの後、人類は地球統一を急ぐとともに、数世紀に渡り夢見た星々の海へ急速に漕ぎ出しつつあった。
2069年までには月面にニュー・ベルリン、火星にユートピア・プラニシア、その他複数の小惑星に前哨基地を築いていたが、どれも太陽系内にとどまっていた。これは、地球と同盟関係を結んだヴァルカン政府が、星間文明としても一種族としても大いに未熟な人類の深宇宙進出を留めさせるため、保有する高度な技術の共有を拒んだためであり、特にワープ関連の技術に関してはその後1世紀近くに渡り秘匿され続けた。その結果として人類のワープ技術はワープ1を少し超える程度の性能で停滞し、ヴァルカンに対する反感意識が22世紀半ばに至るまで根強く残ることとなる。