ヴァルカンの歴史(history of the Vulcans)は、自らを滅ぼしかけた破壊的な内戦からスラクの教えによる論理を基調とする平和で銀河系で最も進歩した種族として認知されるまでの長い歴史である。
起源[]
ヴァルカン神話によると、すべての生命はシャカリーと呼ばれるエデンの園から生まれたとされている。(スタートレック5:新たなる未知へ)
2369年、その神話がある意味では事実であることが証明された。銀河系のヒューマノイド種族は、古代ヒューマノイド種族が自分たちに似た生命が発展するようにと、自分たちのDNAを様々な星に撒いた結果進化したヒューマノイドであることが判明した。従って、原始ヴァルカンから派生したロミュランの様な近縁種は、単一のDNA塩基配列から派生したものだという証拠を示唆するものでもあった。(TNG: 命のメッセージ)
2268年、サルゴンとの遭遇で別の可能性も示唆された。サルゴンは50万年前に銀河系中の多くの世界を植民地化した際に、ヴァルカンもその植民地の一つであった可能性が示唆され、スポックによると「それは、ヴァルカン先史学のある要素について説明できる可能性がある。」と述べた。(TOS: 地底160キロのエネルギー)[1]
古代の歴史[]
ヴァルカンの古の記録の多くは失われたままであった。ヴァルカンの歴史は人類のそれよりも更に古いものであったが、ヴァルカン先史学の中では未だ不明な時代が数多い。古代ヴァルカンのオベリスクは長年失われたままであったが、これが発見された時は重要な歴史的発見となった。(TOS: 単細胞物体との衝突、地底160キロのエネルギー、VOY: 電磁空間アレース4)[2]
紀元前2700年、ヴァルカンは未開状態であり自らの激しい感情に任せて自分自身を破滅に陥らせるほどの内戦状態であった。スポックはこの時代を評して「ヴァルカンもかつての地球の様に植民地化時代を経験し、地球の基準で見ても野蛮な時代であった。」と述べている。(TOS: 宇宙基地SOS、タイムマシンの危機)
紀元前3000年、幾人かのヴァルカンは感情を排するための訓練を始めた。まだその時は戦争、死および平和の神を含む多くの異教の信仰が残っていた。この時代の多くの宗教上の休日、ルーメリ等は後の時代には次第に失われていったが、結婚の儀式であるカリフィーの様な儀式は「始まりの時」の時代から変わらず残っていた。(ENT: ヒーローたちの帰還、TOS: バルカン星人の秘密、TNG: 謎のエイリアン部隊・後編、VOY: 殺人犯スーダー、心の罪を裁く星)
紀元前1000年頃、ヴァルカンは宇宙旅行の技術を有していた。マスター・ハードックは他の星にプジェム修道院を建設していたことも知られている。(ENT: 汚された聖地)
目覚めの時[]
- 詳細は目覚めの時を参照
4世紀頃、ヴァルカンは自分自身を滅ぼしかねない状況に陥っていた。感情的な対立により紛争が絶えず、ゴルの石や原子爆弾といった恐ろしい兵器が次々に開発され、戦争に投入されていった。
しかし、スラクという哲学者が出現し、「感情ではなく論理を基調とした生活」を提唱した。その教えは徐々に人々の間に広がり、その平和の教えはキルシャラに記録された。
スラクのカトラは保存されたが、彼はセレヤ山で放射線中毒で亡くなり、セレヤ山は後の時代までヴァルカンで最も崇敬を集める聖地の一つとして数えられるようになった。(TOS: 未確認惑星の岩石人間、TNG: 謎のエイリアン部隊・後編、ENT: 狙われた地球大使館、陰謀の嵐、バルカンの夜明け)
宇宙への帰還[]
19世紀頃、ヴァルカンは文明を建て直し、再び星間旅行へと繰り出した。(ENT: 狙われた地球大使館)
20~21世紀[]
1957年までにヴァルカンはドゥヴァール型をはじめとするいくつかの超高速航行宇宙船を保有していた。(ENT: スプートニクの飛んだ夜に) ワープ技術の開発に成功した後、ワープ2バリアを突破するまで数百年の歳月を要した。(ENT: 運命の飛行)[3]
20世紀前半、ヴァルカンはテラライトと遭遇した。ヴァルカンは彼らを「愛想がいいとは言えないが、一般的に信頼に足る種族」と認識していた。また、テラライトはヴァルカンの救難信号をヴァルカン最高司令部に通報することでも知られていた。(ENT: スプートニクの飛んだ夜に、謎の自律浮遊基地)
アンドリアンとの遭遇は20世紀前半であった。ヴァルカンはそのファースト・コンタクトを「彼らは感情を高ぶらせがちだが、最初は友好的でありファースト・コンタクトは順調だったが、彼らは二枚舌で自分たちの利益を損なわない協定にしか従わない。」と評した。
1950年代から約200年に渡りヴァルカンはアンドリアとの国境紛争を抱えることになった。両者はお互いにお互いの領土を奪おうとしていると疑心に駆られ続けた。
アンドリアがヴァルカンへ侵攻しなかったのは、ヴァルカン側の大量報復を脅威とみなしていたからであった。(ENT: アンドリア人の協力)
20世紀半ばまで、ヴァルカンは地球とその人類文明は原始的過ぎると見ていたので、接触は持たれなかった。(ENT: スプートニクの飛んだ夜に、スタートレック:ファーストコンタクト) しかし、1957年に打ち上げられた人工衛星スプートニクに対して、ヴァルカンは人類の宇宙開発速度の速さに着目し、それ以降は人類の発展に対して継続的な観察を決定し、高軌道上からの遠隔観察に徹し人類との直接の接触は避けられた。(ENT: スプートニクの飛んだ夜に) そのため、21世紀に第三次世界大戦が勃発してもヴァルカンは非干渉を貫いた。(ENT: テラ・プライム・後編)
2050年代、ヴァルカンはワープ技術を開発したばかりのアーコニアンと遭遇した。彼らとの関係は約1世紀続いたが、彼らは疑い深く狡猾であり関係は決してうまくはいかず、ヴァルカンの方から関係を絶った。それ以降、彼らはヴァルカンに対して深い憎しみを抱いている。(ENT: 熱き夜明け)
2063年、ヴァルカンは定期調査で太陽系を訪れた際にゼフレム・コクレーンによる人類初のワープ実験に気づき、コクレーンの船の発射基地であるボズマンへと降り立ち、人類と公式なファースト・コンタクトを行った。ヴァルカンは人類と高度なワープ技術を共有することを当初は拒み、人類が自力で宇宙探査に乗り出すことを制止していた。なぜなら、ヴァルカンは人間の怒りや暴力的性質に対して不信感を抱いていたからであった。(スタートレック:ファーストコンタクト、ENT: 兄弟の地平、第3の性)
ヴァルカンによって人類独自の宇宙探査を約1世紀に渡り抑えられていた人類側には少なからずヴァルカンに対する不信感や反感も存在したが、それでも長年続いた同盟関係はお互いの信頼関係を深める結果ともなった。(スタートレック:エンタープライズ)
人類はヴァルカンとのファースト・コンタクトから約一世紀後に初めてワープ5宇宙船エンタープライズ(NX-01)を就航させることができた。(ENT: 夢への旅立ち)
21世紀半ば、アンドリアはヴァルカン星系との国境付近に存在するDクラス小惑星をウェイターンと名付け、テラフォーミングに成功し入植を開始した。ヴァルカン最高司令部はここにアンドリアが軍事拠点を設置することを脅威とみなし、アンドリア側にコロニーの査察を申し入れるもアンドリア側はこれを拒否したため、ヴァルカンはウェイターンを併合し入植者を強制退去させた。2097年にアンドリアと条約を締結し、ウェイターンはパーン・モカーとしてヴァルカン領として公式に併合され、無人監視衛星を配備する決定が行われた。(ENT: 戦場の絆)
22世紀[]
2104年頃、ヴァルカンの科学調査船はベレンガリウス7号星を調査し、そこでドラゴンの様な全長200メートルで火を吐く爬虫類を発見した。(ENT: 誘惑の甘い罠)
22世紀中盤時点で、ヴァルカンはアルファ宇宙域の大国の一つとして知られていた。ヴァルカン最高司令部は多くの種族とは友好関係を築いていたが、隣国のアンドリア帝国他いくつかの種族とは対立状態に陥っており、度々戦争の危機に陥っていた。これら対立関係の仲裁や関係改善に地球連合が支援を行った。しかし、中にはアーコニアンの様にヴァルカンに対して憎悪を抱いている種族もあった。(ENT: 熱き夜明け)[4]
ヴァルカンはマザールやコリダン、地球連合といった国家とは友好関係を築いていた。マザライトは自国政府の中で腐敗と汚職が蔓延った際に、ヴァルカンに支援を求めたことも記録されている。その際にヴァルカン政府は著名なヴラーを駐マザール大使として派遣し、大使は政府内の腐敗の証拠を集めた。(ENT: 追放された者への祈り)
一部のコリダンは自国政府の親ヴァルカン政策に対してヴァルカンの傀儡だと批判し反政府運動を行っていたが、この運動の影にはアンドリアの支援があったことが知られている。(ENT: 恩讐を越えて) また、多くの人間は、ヴァルカンが人類の宇宙進出の可能性を意図的に阻止していると反発していたが、ヴァルカンは100年以上に渡って人類が段階的に進歩を遂げるための支援を行っていた。(ENT: 陰謀の嵐)
ヴァルカン最高司令部は隣国アンドリアとの緊張関係が続く中で、密かにアンドリア側の動向を探るために古代史跡でもあるプジェム修道院の地下に大規模な監視施設を密かに建造し、監視を続けていた。この施設はアンドリアに気付かれぬまま密かにスパイ行為を行っていたが、アンドリア側も自らの領域に近いこの修道院が何らかの監視施設ではないかと疑い、何度か強制的に修道院に押し入り捜索を繰り返したが確たる証拠は得られなかった。2151年、アンドリア帝国防衛軍のシレック・シュラン司令官が分隊を率いてプジェムを訪れこれまでと同様に監視施設の有無を捜索中、偶然訪れていた地球連合宇宙艦隊のジョナサン・アーチャー大佐らと共同して監視施設を発見し、これが原因でアンドリアと地球の信頼関係が生まれたが、逆にヴァルカンの名声は堕ちることになった。
その後、アンドリアはプジェム修道院を爆撃しこれを破壊したことにより、ヴァルカンの地球の関係にヒビが入ることになった。(ENT: 汚された聖地、恩讐を越えて、ヒーローたちの帰還)
ヴァルカンとアンドリア間の冷戦のホットスポットの一つとして、コリダン星が挙げられる。彼らのMクラス惑星からはディリシウム鉱石が豊富に採掘できることで知られていた。2150年代、コリダンは内戦状態に陥っていた。現政権に対する反政府運動はアンドリア帝国防衛軍によって密かに支援されており、政権が汚職と腐敗に満ちていると考えた反政府組織は首相及びその政権を倒そうとしていた。しかし、首相はディリシウム利権をヴァルカンと共有していたためヴァルカン最高司令部の支援を受けていた。(ENT: 恩讐を越えて)
2152年、約60年間放棄されていたウェイターンでヴァルカンとアンドリアの紛争が再燃した。アンドリアはウェイターンに軍を上陸させ再び占領下に置いた。しかし、直ちにヴァルカン軍も奪還部隊を組織してウェイターンに上陸し両軍こう着状態となった。
アンドリア側の指揮官であったシュラン司令官はプジェム事件の際に公正な仲裁を行ったとして、ヴァルカンとの停戦協議の仲裁に宇宙艦隊のジョナサン・アーチャー大佐を指名した。アーチャー大佐らの仲裁によって停戦が成立し、両国のウェイターンを巡る交渉が再開されることとなった。(ENT: 戦場の絆)
ヴァルカンの改革[]
プジェム及びパーン・モカーの危機に続き、ヴァルカン最高司令部はヴァルカン国内の民間分野も含めて多くの権力を掌握していった。ヴラス長官の指導の下、ヴァルカンは既にスラクの真の教えに従っていないと主張するシラナイト一派の迫害を開始した。
スラクの死後数世紀を経て、多くの解釈や様々な教えに対する修正が加えられた。その結果、オリジナルのスラクの教えは失われていった。
2154年、ヴラス長官はアンドリアがズィンディ超兵器の技術を入手したという偽りの証拠を元にアンドリアに対する侵攻計画を立案した。
この目的を実行するために、最高司令部は極秘裏にアンドリアの哨戒可能範囲外に位置するレグルス星系に奇襲艦隊を配置し、アンドリアに返還されたウェイターン付近に偽のワープ・サインを放出した。アンドリア軍はワープ・サイン反応からヴァルカンがウェイターン奪還を企んでいると睨み、戦力を集中した隙を突いて奇襲艦隊がアンドリア本星を侵攻する計画であった。
また、この計画に先立ちヴァルカン星の地球大使館をシラナイトのトゥパウの犯行と見せかけて爆破した。この事件をきっかけにヴラスはシラナイトをテロリストとして本格的な弾圧を開始する口実とした。
シラナイトはスラクのカトラ及び、スラクの教えの原典であるキルシャラを手に入れていた。これが公になると、それまでヴァルカン最高司令部の政策がスラクの教えに反するものであったことが露呈するため、ヴラスはシラナイトの弾圧を強化したのであった。
ヴァルカンの地球大使ソヴァルと宇宙艦隊のチャールズ・タッカー三世中佐は、ヴァルカンによるアンドリア侵攻計画をアンドリアに対して警告した。当初、アンドリア側はヴァルカン大使であるソヴァルの言葉を信じようとせずに拷問によってこの警告の真の目的を探ろうとした。しかし、アンドリア側のシレック・シュラン司令官は最終的にはソヴァルの警告を信じ、彼らの警告に従ってヴァルカン艦隊の迎撃に向かった。その際、宇宙艦隊のエンタープライズに対して支援を要請し、アンドリア艦隊とエンタープライズはヴァルカンの奇襲艦隊と対峙した。
奇襲作戦のために侵攻していたヴァルカン艦隊の前にアンドリア艦隊とエンタープライズが現れたことで奇襲は失敗となったが、ヴラス長官は強硬に攻撃を指示し両軍は砲火を交えることとなった。(詳細はアンドリアの戦いを参照)
一方、ヴァルカン星ではスラクのカトラを宿した宇宙艦隊のジョナサン・アーチャー大佐とシラナイトのトゥパウがキルシャラを持参しヴァルカン最高司令部へと赴いたことをきっかけに、最高司令部のクヴァック大臣によってヴラスは解任され、アンドリア攻撃は停止された。
その後、最高司令部は解散され、クヴァックとトゥパウが中心となって新たな暫定政権が樹立した。新政権はそれまでの地球の独自宇宙開発を抑止する政策を転換することとなり、地球は新たな宇宙開発の時代を迎えることとなった。
また、ヴァルカンでも真のスラクの教えが広まることで新たな規範が全土に広がり、ヴァルカンの新時代の幕開けとなった。(ENT: 狙われた地球大使館、陰謀の嵐、バルカンの夜明け)
惑星の連合と惑星連邦[]
- 惑星連邦の歴史も参照
2154年11月、地球連合宇宙艦隊はアンドリアとテラライト間の長年の貿易摩擦を解決するための外交会議の支援を決定した際、ロミュラン星間帝国は地球・ヴァルカン星・アンドリア・テラー・プライムら近隣国家の関係が密接になることが脅威であると感じ始めていた。
ロミュランはそれらの国家間の関係を冷え込ませる為の工作を開始した。その中でもバベル危機と呼ばれる事件では、偽装船を用いて近隣国家の船に偽装した状態で別の近隣国家の船を攻撃することで、国家間の緊張を高めた。この結果、予定されていたアンドリアとテラライトの外交会議も中止され、極度の緊張状態へと両国の関係は悪化した。
しかし、宇宙艦隊のジョナサン・アーチャー大佐らがロミュランの偽装船を発見し、それまでの偽装船による襲撃事件がすべてロミュランによる工作であることが明らかになった。そこで、地球が中心となり、ヴァルカン・アンドリア・テラライトと一時的に対ロミュラン同盟を結成しバベル危機に対峙した。この結果、ロミュランの本来の目的から全く逆の結果となった。(ENT: バベル1号星、ロミュランの陰謀、氷窟の民)
バベル危機が回避された後、ヴァルカンや地球、その周辺国はその協力体制の価値を見出し、2155年までには惑星連合の結成について具体的に協議が行われるようになった。(ENT: テラ・プライム・前編、テラ・プライム・後編) この新しい連合は、ロミュラン帝国との紛争の激化の末に勃発した2156年の地球・ロミュラン戦争には、更に強い結束で結び付けられるようになった。
2160年、シャロンの戦いにおける地球・ヴァルカン・アンドリア・テラーの連合軍とロミュラン軍の決戦におけるロミュランの屈辱的な敗北により、この戦争の終結を迎えることとなった。また、その結果連合側とロミュラン間の領域にロミュラン中立地帯が設けられることとなった。(ENT: 暗黒の地球帝国・後編、TOS: 宇宙基地SOS)
ロミュラン戦争から一年後の2161年、戦時の同盟国はヴァルカン評議会の同意を経て、地球のサンフランシスコで惑星連邦を設立した。(ENT: 最終決戦、最後のフロンティア、TNG: 両性具有ジェナイ星人)[5]
23世紀[]
23世紀、ヴァルカンは惑星連邦の中でも活動的な加盟国であった。その中でも特にサレク大使は著名な人物として知られており、テラライト大使のガヴの様な他国の大使相手に迅速な論理で切り返す高い交渉能力を有していた。
2268年、サレク大使は引退前最後の仕事としてコリダン星の惑星連邦への参加の是非を協議するバベル会議に参加し、その中でも強い影響力のある大使として知られていた。
その後もサレク大使は精力的な活動を続け、惑星連邦とクリンゴン帝国の和平条約であるキトマー条約締結時には連邦大統領のアドバイザーを勤めていた。(TOS: 惑星オリオンの侵略、スタートレック4:故郷への長い道、スタートレック6:未知の世界、TNG: 英雄症候群)[6]
ネロによって作り出された新たな時間軸では、ヴァルカン星は2258年に破壊され、ヴァルカンは絶滅の危機に瀕した種族となっていた。(スター・トレック)
2286年、連邦評議会の議場でクリンゴン大使はヴァルカンを「連邦の知的な操り人形」と評した。
また、その7年後には後のクリンゴン最高評議会総裁であるアゼトバーは惑星連邦を「ホモサピエンス専用クラブ」と評した。(スタートレック4:故郷への長い道、スタートレック6:未知の世界)
24世紀[]
24世紀においても、ヴァルカンは惑星連邦の主要な種族であった。2369年時点で、ヴァルカンの諺である「我々は仕えるためにいる」という言葉はヴァルカン以外の連邦内でもよく知られた言葉であった。(DS9: ワーム・ホールから来たエイリアン)
また、ヴァルカンの連邦内の功績としてよく知られているものの一つにクリンゴン帝国と連邦の同盟条約が知られている。この条約は24世紀前半の約半世紀をかけてヴァルカン大使サレクとその息子であるスポック大使が起草し交渉した結果、連邦とクリンゴンの固い友情を確立することとなった。(TNG: 亡霊戦艦エンタープライズ“C”、英雄症候群、DS9: クリンゴンの暴挙・前編、VOY: 平和協定)
また、ヴァルカンは宇宙艦隊の高官も多く輩出しており、サヴァー少将やシタック少将等が知られている。(TNG: 恐るべき陰謀、DS9: ディープ・スペース9奪還作戦・前編)
いくつかの宇宙艦隊の宇宙艦には、クルーが全てヴァルカンのみで運用される艦(例:USSヘラ、USSイントレピッド、USSトゥカンブラ)も存在した。(TOS: 単細胞物体との衝突、TNG: インターフェイス救出作戦、DS9: がんばれ、ナイナーズ!)
2368年、ヴァルカンとロミュランの再統合が試みられたが、結果としてロミュランによるヴァルカン侵攻という形に帰着した。新しいロミュラスの総督ネラルが、ロミュラン側がヴァルカンとの再統合の準備が出来ているとスポック大使に信じさせることに成功し、大使は単身ロミュラスへと渡った際に、ロミュランによるヴァルカン侵攻の陰謀は開始された。
しかし、このカウボーイ外交は連邦及び宇宙艦隊の認可を受けたものではなかった。
このロミュランとヴァルカンの統合地下運動は、ロミュランにとって連邦内の足場を得るための手段として逆に利用された。
ロミュランはこの計画の実現のため、再統合のための使節団と偽り、兵士を乗せた輸送船団をヴァルカンに送ろうとしたところ、この陰謀が連邦側に発覚したため、ロミュランは自らこの輸送船団を破壊した。(TNG: 潜入!ロミュラン帝国・前編~ミスター・スポックの失踪~、潜入!ロミュラン帝国・後編~ミスター・スポックとの再会~)
しかし、この失敗にも関わらずスポック大使はロミュラスに留まり続け、ヴァルカンとロミュランの国交回復のために尽力を続けた。(TNG: ロミュラン帝国亡命作戦、スター・トレック)
ベイジョー・ワームホールが2369年に発見された後、ヴァルカンはガンマ宇宙域調査の先頭に立っていた。そこで、ヴァルカンはワディとファースト・コンタクトし、連邦として初めてガンマ宇宙域の種族との接触をした。(DS9: 死のゲーム・DS9)
その後、ヴァルカンはラカーリと遭遇し、ハークの遺跡の発見もしている。(DS9: エイリアン殺人事件、カーレスの剣)
しかし、不運にもワームホールは連邦に科学的調査の機会を増やしただけではなく、ガンマ宇宙域の侵略勢力であるドミニオンの脅威をももたらすことになった。2373年の暮れ、ドミニオンと連邦間でドミニオン戦争が勃発し、戦争勃発から数ヶ月のうちに第5艦隊はヴァルカン星系付近でドミニオンと交戦するまでに追い込まれていた。(DS9: ディープ・スペース9奪還作戦・後編)
2374年、ベータゼットがドミニオンによって占領された際に近隣のアンドリア、テラライト、アルファ・ケンタウリと共にヴァルカンも直接侵略の脅威に晒された。(DS9: 消された偽造作戦、善と悪の叫び)
しかしながら、2375年のドミニオン戦争での連邦連合軍の勝利に伴う終戦によって、ヴァルカンへの脅威も同時に終結した。(DS9: 終わりなきはじまり)[7]
2387年、スポック大使によるロミュラン-ヴァルカン再統合に向けての努力は突然の終わりを迎えた。ロミュラスが近傍の超新星爆発により崩壊したためである。スポックは赤色物質による特異点(ブラックホール)で超新星の衝撃の拡散を阻止しようとしたものの、スポックやロミュランの採掘船ナラーダがその特異点に引き込まれてしまい新たな時間軸の原因となった。(スター・トレック)
Summary of key dates[]
- 2,700 BC: Vulcan civilization of this time is described as barbaric, war-like, aggressive and savage.
- 3rd millennium BC: Vulcans begin to mentally train themselves to suppress their emotions.
- 9th century BC: Master Haadok and others found the P'Jem monastery on another planet.
- 4th century: Time of Awakening - As Vulcan is consumed by atomic wars, Surak proposes to embrace logic as a way to peace. Although his katra is saved, he later dies of radiation sickness on Mount Seleya. "Those who march beneath the Raptor's wings," leave the planet, becoming the ancestors of the Debrune and the Romulans.
- 14th century: The religious holiday of Rumarie ceases to be observed on Vulcan.
- 19th century: By this time Vulcan had rebuilt its civilization and returned to interstellar travel.
- Early 20th century: First contact occurs between Vulcans and Andorians. Relations between both species should remain rough over the following two centuries.
- 1957: Vulcans make unofficial first contact with Humans when a Vulcan survey ship, which had been investigating the launch of Sputnik I, crash-lands on Earth.
- 2050s: Vulcans make first contact with the newly warp-capable Arkonians. Their relationship quickly sours to a point where Arkonians would bear deep hatred towards Vulcans. During this time, the Vulcans are also aware of the Third World War on Earth, but choose not to interfere.
- 2063: Official first contact between Vulcans and Humans takes place after the T'Plana-Hath observes Humanity's first warp flight and then lands in Bozeman, Montana to meet its pilot.
- 2097: After the Vulcan High Command forces its evacuation, a treaty is signed in which the Vulcans officially claim the Andorian planetoid Weytahn. It is renamed Paan Mokar, and a surveillance satellite is placed in orbit in order to enforce the accord.
- 2151: Hidden beneath the monastery of P'Jem, a Vulcan listening post used to spy on their Andorian neighbors is uncovered by the crew of the Earth starship Enterprise and members of the Andorian Imperial Guard. After a warning and its subsequent evacuation, the installation is destroyed by the Andorians later that year, thereby dealing a severe blow to Vulcan-Andorian relations, which are already tense due to both power's ongoing vying for politcal influence on the dilithium-rich planet Coridan.
- 2152: Vulcan-Andorian relations heat up further as the Andorian Empire tries to reclaim Weytahn nearly 60 years after it has been deserted. With the help of Captain Jonathan Archer of the Enterprise, a cease-fire is established and both sides resume their negotiations.
TBC
関連項目[]
付録[]
注釈[]
- ↑ If this is in fact true, the extraordinary mental powers of Sargon's people may be the origins of Vulcan telepathy, as well as other aspects of Vulcan mysticism and mythology. However, in ENT: The Forge (set before the discovery of Sargon's people in "Return to Tomorrow"), T'Pol clearly states that her people evolved on Vulcan.
- ↑ The year given while Spock is in the past on Vulcan in TAS: Yesteryear is "8877," while the year in Human standard is 2237. Therefore, it's possible some important event happened on Vulcan in 6640 BC, at which point their year system "started." However, this conjecture is predicated on the unlikely assumption that the Vulcan year is exactly the same length as an Earth year.
- ↑ ヴァルカンによるワープ・ドライブの発明時期に関しては、クワークの台詞によれば1947年以降ということになる。(DS9: フェレンギ人囚わる)
- ↑ A deleted scene from "Dawn" even suggests that capital punishment was to be expected by Arkonian captains allowing Vulcans on their ships.
- ↑ A newspaper article (It's Federation Day!) in the Picard family album created for スタートレック:ジェネレーションズ suggests that a Representative T'Jan was the Vulcan at the forming of the Federation, though the clipping was not seen on screen and is not considered canon.|The novel Last Full Measure suggests that the Vulcan signers of the Federation Charter were Soval, T'Pau and Solkar.
- ↑ The non-canon Starfleet Operations Manual goes so far as to suggest that the Vulcans were so well trusted by other Federation members that some less-diplomatic species, such as the Zaldans, elected Vulcan Federation Councillors to represent their interests rather than a member of their own species.
- ↑ In the Star Trek: Deep Space Nine Companion (p. 557), Ronald D. Moore mentions that the Star Trek: Deep Space Nine writers toyed with making Vulcan the planet that was conquered by the Dominion in "In the Pale Moonlight". However, they decided to go with Betazed, as Vulcan carried "too much weight."