ヴォス | |
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トーヴァ・ヴィア ヴォス男性 | |
オダラ大臣 ヴォス女性 |
ヴォス(Voth)はデルタ宇宙域に居住する種族の一つ。その歴史はかなり古く、彼らの文化はデルタ宇宙域における「第一の種族」という教義の下で社会や宗教が成り立っている。
技術[]
その歴史の長さを表すかのように、ヴォスはヴォイジャーほどの大きさの船を丸ごと転送する技術を持っているだけでなく、トランスワープの技術を常用化しているほどの高い科学技術を持ち、他にも携帯型や艦載型問わない位相遮蔽装置も実用化している。
また、USSヴォイジャーのクルーが遭遇した時には、その数十から数百倍の大きさを誇るシティ・シップと呼ばれる巨大な宇宙船に乗っていた。その内部に転送されたヴォイジャーは、あらゆるエネルギー兵器を無効化された。
人類との遭遇[]
そのヴォイジャーとヴォスが出会うことになったのはヴォスの考古学者であるフォーラ・ゲイガン教授らのハノン4号星調査がきっかけだった。ゲイガン教授は助手のトーヴァ・ヴィアとともに、ハノン星で見つけたヒューマノイドの骨を調査している内、その骨の持ち主とヴォスの遺伝子標識には47箇所の共通点があることを突き止めた。このことが単なる偶然でないとゲイガンは考え、彼は、このヒューマノイドが、自分たちの「本来の故郷」からやってきた、とする「遠隔起源説」の証拠として、元老院で発表した。しかし、この仮説そのものが彼らの教義に反するものであり、ゲイガンは逮捕される寸前にヴィアと共に宇宙船でシティ・シップを飛び出し、このヒューマノイドの航跡を辿り始めた。
そして、トランス・ワープ航法を使って彼らはヴォイジャーに追いつくことができた。2人はヴォイジャーの船内に忍び込み、携帯用位相遮蔽装置を用いて、彼ら(つまりは人間のクルー)を間近で研究・観察することにした。しかし、ハリー・キム少尉はセンサーに起きた揺らぎに気付き、クルーはヴォスの侵入者を発見した。その際にヴィアの放った麻酔矢がチャコティ副長に刺さり、気絶させてしまう。ヴィアはそこで捕まってしまったが、ゲイガンは気絶したチャコティと一緒に自分の船に戻ってしまった。
ヴォス船に転送されたチャコティ、ヴォイジャーに残ることになってしまったヴィアを調べたキャスリン・ジェインウェイ艦長は、それぞれでヴォスの起源に関して推測を始めていった。その結果、6500万年前に地球で絶滅したとされるパラサウロロフス(ハドロサウルス類)を起源とし、何らかの方法によって絶滅を逃れた彼らの子孫こそが、宇宙で進化を遂げた、現在のヴォスであることを突き止めた。
しかし、直後、ヴォイジャーはシティシップにとらわれてしまい、それを聞いてゲイガン教授とチャコティはこの説が正しかったことを元老院に掛け合ったが、元老院のオダラ大臣はこの説がヴォスの社会にとって脅威であるとして受け入れず、ヴォイジャーを破壊し、クルーを抑留コロニーに送るという条件を彼らに突きつけ、ゲイガンは自分の仮説を取り下げることになった。(VOY:遠隔起源説)
また、ヴォスはデルタ宇宙域中を旅しているが、その内の数人がボーグに同化されたものと思われる。(VOY:遥かなるボーグの記憶、VOY:ボーグの絆を求めて)
人物[]
- オダラ
- フォーラ・ゲイガン
- フローラ・ゲイガン
- ハルーク
- トーヴァ・ヴィア
- 無名のヴォス