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複数の時間軸
(複数の異なる時間軸からの情報)
ネロによって作り出された時間軸については、新時間軸を参照。
Jake Sisko, 2450

別の時間軸のジェイク・シスコ

ファイル:Dax and Bashir married.jpg

別の時間軸の未来のジャッジア・ダックスジュリアン・ベシア

 別の時間軸(Alternate timeline)は、過去の出来事に何らかの変更が加えられることによって生じた付随的な時空連続体の一つである。数多く発生している別の時間軸は意図せず行われた時間干渉の結果によるものであった。

種別[]

閉じた時間軸[]

ナレンドラ3号星の戦いによって発生した時間軸[]

 2366年宇宙暦43625.2。USSエンタープライズD重量変動を伴う謎の現象を調査していたところ、USSエンタープライズCが出現した。(元の時間軸では、謎の現象からは何も出現せずにそのまま消滅している。)その途端に本来の時間軸が消えてしまい、惑星連邦クリンゴン帝国と戦争をしている時間軸が出現した。

 この時間軸では2344年にエンタープライズCがクリンゴンの植民星であるナレンドラ3号星を守るためにロミュラン帝国ウォーバード4隻と戦った、という記録が存在しなかった(いわゆるナレンドラ3号星の戦いの事実が消失した)。そのためにクリンゴンと惑星連邦の関係が悪化し、戦争に突入した。

 惑星連邦では400億人が犠牲になり、2366年内で降伏する可能性もあった。だが、エンタープライズCが2344年に戻り、ロミュラン艦との戦闘で破壊されたことで、惑星連邦とクリンゴン帝国が戦争をしている時間軸は消えた。(TNG:亡霊戦艦エンタープライズ“C”

反時間によって発生した時間軸[]

 2370年、宇宙暦47988.0。当時USSエンタープライズDの艦長であったジャン=リュック・ピカード大佐は、突然、意識のみが過去、現在、未来へと飛ぶような奇怪な現象に襲われた。

 ピカードが経験した過去は、2364年、宇宙暦41153.7。ピカードがエンタープライズDの艦長に就任した日であり、一方の未来は、現在より約25年後の世界であった。

 ピカードの意識がタイムスリップを起こしている原因はであったが、Qの態度や、過去と現在でロミュラン帝国惑星連邦の中立地帯上にあるデヴロン星系での異常などの出来事から鑑みて、それが悪ふざけでないことをピカードは悟った。

 現在と過去と未来、それぞれの時間のピカードはデヴロン星系に到着するが、過去の世界における亜空間の亀裂が現在よりも大きく、未来ではその亀裂が存在していなかったことを知る。ピカードは過去、現在、未来の世界それぞれで逆タキオンパルスによるスキャンを行ったが、亀裂がなぜできたのか、その原因がつかめなかった。

 その原因をピカードが理解するためのヒントをQが与えた。Qはピカードを35億年前の地球に連れて行き、ピカードは亜空間の亀裂は地球だけでなく、銀河系の全生命に影響を与え、生まれるはずの命が生まれないまま失われてしまったことを目の当たりにした。

 ピカードはそれによって、逆タキオンパルスが過去現在未来のすべてで同じ座標に照射されたために亀裂が発生する、というタイムパラドックスに気づき、過去、現在、未来のエンタープライズDでワープシェルを張りながら亀裂に突入。亀裂を閉じるためにエンタープライズDは三隻とも爆沈したが、その結果、亀裂がふさがれ、銀河系の全生命の存在は守られた。(TNG:永遠への旅

ベル暴動によって発生した時間軸[]

 2371年、宇宙暦48481.2。USSディファイアント(NX-74205)ガンマ宇宙域のシンポジウムのため、セクター001に戻った。艦長ベンジャミン・シスコ中佐ドクタージュリアン・ベシア中尉科学士官ジャッジア・ダックス大尉ら三人は地球サンフランシスコ転送降下。しかし、三人は現在ではなく、2024年のサンフランシスコで実体化してしまった。

 この原因はディファイアントのアブレーティブ装甲に、遮蔽装置使用の副産物である分極化したクロニトンの分子が付着、さらにこれに太陽からの放射線と転送ビームが作用したことで、タイムスリップを引き起こした。

 シスコとベシアは失業者とみなされて保護区域に収容されてしまったが、彼らはベル暴動の直前に、暴動の主要人物となり、後に英雄として称えられるガブリエル・ベル本人を誤って死亡させてしまう。これが原因で、地球の歴史が変わってしまい、宇宙艦隊が存在しない時間軸が発生した。この時間軸では、ロミュランアルファ・ケンタウリにまで進出していた。

 また、歴史の変化から守られたディファイアントから三人の捜索を行なっていたチーフマイルズ・オブライエン副長キラ・ネリス少佐は、本来の歴史とは異なる2048年を目撃した。

 幸い、シスコとベシア、ダックスらは歴史を元の流れに戻したが、結果として、“ガブリエル・ベル”の写真はシスコに変わっていた。(DS9:2024年暴動の夜・前編DS9: 2024年暴動の夜・後編

ワームホールの亜空間反転現象によって発生した時間軸[]

 2372年、ディファイアントはベイジョー・ワームホール亜空間反転現象の観測を試みたが、この時、ディファイアントにはベンジャミン・シスコ大佐の息子ジェイク・シスコが乗艦していた。ディファイアントは亜空間反転現象の影響でワープコアに亀裂が入る寸前の状態に陥り、ベンジャミンとジェイクはインターフェイズ補正器を使って過剰となったパワーを逃がし、ディファイアントの爆発を寸前で食い止めたものの、直後にベンジャミンはワープコアから放電されたエネルギーの直撃を受け、その場から立ち消えてしまった。

 ジェイクはその後、60年あまりの人生を生き、その間に小説家して大成するが、その中で数度、父ベンジャミンと再会していた。ベンジャミンは亜空間の裂け目に捕えられており、ジェイクはその原因が自分にあることを突き止めた。

 そして、老人になったジェイクはベンジャミンがこちらの世界に来るであろう時期を見計らって自身に毒を注射し続けており、老人のジェイクが死んだその瞬間に、ベンジャミンは事故が起きたその瞬間にまで時間をさかのぼり、ワープコアからの放電を辛くも避けることに成功し、本来の時間軸に復帰した。(DS9:父と子

時間戦争によって発生した時間軸[]

 2374年、ある時間軸の宇宙暦51252.3、USSヴォイジャー空間グリッド005を航行中に突然、クレニム帝国の小型艦に攻撃を受けた。それから4日後、ヴォイジャーは領域の通過許可を得るためにザール艦二隻と会合を開くが、その時に時空の波に襲われて、ザールが艦諸共消滅。ザールが歴史から消された時間軸でのヴォイジャーは、クレニム戦艦と交戦中であった。

 その後、幾度となくクレニム艦と交戦したためにヴォイジャーは各所に深刻な被害を受け、大勢のクルーが戦死した。しかし、セブン・オブ・ナイン保安部長トゥヴォック少佐クロニトン魚雷を分析して時空差の割り出しに成功したため時空シールドが完成した。

 シールド完成直後、ヴォイジャーはクレニム兵器艦による時空侵略で発生した時間衝撃波に遭遇するが、歴史改変の影響を受けずに済んだ。一方で、クレニムの領域は大きく縮小し、国家も弱体化。クレニム兵器艦の艦長であるアノラックスはヴォイジャーがその原因であることを知り、ヴォイジャーへの攻撃を強めると共に、チャコティトム・パリスを拉致した。

 ヴォイジャーからは、艦長キャスリン・ジェインウェイ大佐を含めた7名を除いた全クルーが退避。USSヴォイジャーはその後、応急修理を済ませた後、ニハイドロンマワシの協力を得て、クレニム兵器艦を攻撃。この戦闘でヴォイジャーのブリッジはメインスクリーンより前方が破壊され、宇宙空間が直に見えるほどの重大な損傷を受けた。

 だが、ジェインウェイはあえてヴォイジャーをクレニム兵器艦に激突させた。結果、クレニム兵器艦の時空コアがオーバーロードし、クレニム兵器艦は自らを時空侵略したため消滅。それと同時に、ヴォイジャーとクレニムが戦った時間軸も消滅した。(VOY:時空侵略戦争・前編、VOY:時空侵略戦争・後編

Jean-Luc Picard, 2364 この記事は書きかけだ。是非とも、この記事に加筆してみて欲しい。記事を書く際は、画面上部の「編集」をクリックするように。


別の時間軸の例[]

USSエンタープライズDが関わった例[]

 2370年宇宙暦47391.2。USSエンタープライズD保安部長であるウォーフ大尉タイプ6・シャトルクラフトキュリーフォーキャス3号星からエンタープライズへの帰路の途中、偶然、量子現実が交差するポイントを通過して亀裂を入れてしまった。その結果、ウォーフはエンタープライズに帰還後、機関部長ジョーディ・ラフォージ少佐バイザーに使用されている亜空間フィールドパルスの影響で異なる量子現実を転々とすることになった。ある量子現実においては、ウォーフがエンタープライズの副長となっていた。ウォーフを元の世界に戻すためにエンタープライズのクルーはその量子現実が交差する亀裂に向けて亜空間識別パルスを発射していたが、ベイジョー船の攻撃を受けたためにパワーシステムが不安定になり、パラレルワールドの境界が崩壊し、無数のエンタープライズが同じ量子現実の世界に出現することになった。幸い、ウォーフが元の世界のエンタープライズに戻ったことで、パラレルワールドの境界が復活した。(TNG:無限のパラレル・ワールド

USSヴォイジャーが関わった例[]

 別の時間軸の例が多いとすれば、当時キャスリン・ジェインウェイ大佐艦長を務めていたUSSヴォイジャーが顕著だろう。ヴォイジャーはデルタ宇宙域の旅の中で度々、過失、あるいは時間規則に違反するような故意により、別の時間軸を生み出した。以下にそれらの時間軸の例を記す。

 2372年宇宙暦49011、ハリー・キムタイプ8・シャトルクラフトドレイクで船外任務中に、時間の流れが集中するエリアに入ってしまった。そのため、ハリーは、ヴォイジャーに乗船せずに、地球で新型宇宙船の設計技師として働いている人生を経験した。時間を超越した存在がなり変っていたコジモという男と、その人生において、ハリーと出会わなかったためにディープ・スペース・9でトラブルに巻き込まれてしまい地球に戻っていたトム・パリスの助けを借りて、ハリーは元の現実に戻ることができた。(VOY:現実への脱出

 ある時間軸の2374年、ヴォイジャーはクレニムの領域に入り、クロニトン魚雷による攻撃を受けた。この時に艦長だったジェインウェイと機関部長だったベラナ・トレスを含む大勢のクルーが戦死し、ヴォイジャーには命中したクロニトン魚雷から放射線が漏れ出した。そして、2379年ケスはヴォイジャーの医療部長になっていたが、9歳となりモリロジアムを迎えた。ドクター・ヴァン・ゴッホ生体活性チェンバーを用いてケスの延命を試みたが、この時、ケスの体内にはクロニトンが残留していたため、チェンバーを作動させた途端に、ケスは意識のみが過去へ次々とタイムスリップする現象に襲われた。その中でケスは最低でも7回違った時間軸へジャンプを経験しているが、6回目にジャンプした時、クレニムによる最初の攻撃が始まった時に戻った。この時にケスはクロニトン魚雷から正確な時間変動値トリコーダーでスキャンすることに成功し、その次にジャンプした2373年の世界で、クロニトンを中和するための治療を受け、タイムスリップに歯止めがかかった。(VOY:9歳のケス

 2375年、宇宙暦52861.2。ヴォイジャーは時間分裂爆弾によって船内に時間異常が発生して爆沈したが、セブン・オブ・ナインのみが29世紀において就航しているUSSレラティヴィティに連れてこられた。セブンは、ヴォイジャーがケイゾンによる攻撃を受けている最中の2372年にタイムトラベルし、時間分裂爆弾を仕掛ける犯人を捕まえようとした。この時にセブンの存在がヴォイジャーのクルーたちに知られてしまったが、ジェインウェイからの協力を得ることに成功し、犯人が、レラティヴィティの艦長を務めていた頃より数年後のブラクストンであることを突き止める。このブラクストンを追跡中にセブンはさらに2度違った時間軸へとジャンプした結果、2375年において別のセブンがブラクストンを拘束することに成功するが、時間の流れが乱れてしまった。この乱れを治すために、ブラクストンを捕まえた時、彼と対面したジェインウェイをレラティヴィティに転送した。ジェインウェイは2372年へとタイムスリップして、もう一人のブラクストンを捕まえて29世紀に連れ帰ったことで、時間の乱れは補正された。(VOY:過去に仕掛けられた罪

関連項目[]

付録[]

登場回[]

非正史[]

外部リンク[]

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