反重力子(antigraviton)は素粒子で重力子の反物質。トラクター・ビームや宇宙艦のディフレクターを介して生成される事がある。
概要[]
2370年、ジャン=リュック・ピカード大佐とドクタービバリー・クラッシャーがケスプリット3号星に転送後に行方不明なった後にUSSエンタープライズ(NCC-1701-D)のクルーは転送記録を調べ、エミッタ・コイルに反重力子の不自然な集合を発見し、それは転送ビームを別の座標へ偏向させるトラクター・ビームの役割に用いられた事を示唆していた。(TNG:混迷の惑星ケスプリット)
2371年、USSヴォイジャーの装甲にグラップラーを打ち込んで来たヴィディア艦へ反撃する試みとしてチャコティ中佐はディフレクターから出る反重力子パルスを船体装甲に沿って放出させるように指示し、彼は慣性制動機を使ってピッチを制御するように命令した。この試みは成功しヴォイジャーはヴィディアンの攻撃から解放された。(VOY:帰ってきたケス)
2374年、ダマールは反重力子を利用して宇宙艦隊がドミニオンの援軍がガンマ宇宙域から来るのを防ぐ為にベイジョー・ワームホールの出入り口に敷設した自己複製機雷原を破壊する方法を開発した。ダマールの計画ではディープ・スペース・9のディフレクター・フィールド・エミッターと反重力子エミッターに改造したディフレクター・アレイを使い、反重力子ビームで機雷を孤立させ自己複製を妨げた。ステーションのレジスタンス組織は計画を阻止しようと試みたが、ドミニオンは機雷原の破壊に成功した。(DS9:レジスタンスの苦悩、DS9: ディープ・スペース9奪還作戦・前編、DS9: ディープ・スペース9奪還作戦・後編)
2375年、リノベーション・チーム・ノヴァのスーパーバイザーヨストは反重力子ビームを用いてデルタ宇宙域にある亜空間シンクホールを塞ごうとした。これによって亜空間ポケット内部のシンクホールに足止めされたヴォイジャーのクルーのトゥヴォック少佐、トム・パリス少尉とドクターの救出計画を速める事になった。(VOY:ブラックホールと共に消えた恋)
関連項目[]
付録[]
背景[]
- 重力子は数学的構造の定式化はまだされていないが重力波は特殊な状況で検出される。物理学者は重力の周囲の平面/空間分布を考えると重力子は光子と同様にそれ自身が反粒子であると仮定している。