2140年代から2160年代初めまでの間、地球連合宇宙艦隊の人員が着用した制服は、将来の宇宙艦隊の制服のテンプレートとなった。この均一なデザインは約20年間使用される中でほとんど変化はなかった。(ENT: 運命の飛行、最後のフロンティア)
標準の制服[]
ジャンプスーツ[]
2150年代[]
2143年初期、地球上の宇宙艦隊司令部や宇宙船、前哨基地に配属される宇宙艦隊の人員は、青いジャンプスーツを着用していた。このジャンプスーツの肩には部門を示す色のラインがあしらわれていた。
部門を示す色は以下の通りであった。
この制服は、後の宇宙艦隊の制服にはないいくつかの特徴を持っていた。最も顕著なものはいくつかのジッパーとポケット及び、左腕に着用するアサイメント・パッチ(隊員の所属を示す)である。この制服は難燃性の素材でできていた。(ENT: 戦場の絆)
袖口とズボンの裾はジッパーで締めることが出来、前部はジッパーで閉じるようにできていた。また、ズボンと腕、胸の裏地にいくつかのポケットがついていた。
右胸には矩形の銀色の階級章がつけられており、部門色は胸部にライン状にあしらわれている。(ENT: 夢への旅立ち、運命の飛行)
2160年代[]
2161年、宇宙艦隊の制服にはいくつかの変更が加えられていた。
肩の肩章、右腕の宇宙艦隊記章のミッション・パッチ、左胸のネームタグが新たに追加された。(ENT: 最後のフロンティア)[2]
シャツとパンツ[]
ジャンプスーツのインナーには、黒いボタンアップのタートルネックシャツ。ズボンは上着と同じ青いポケット付きのパンツに、重い黒革の様なブーツを装着した。(ENT: 獲物たちの罠、小さな生命の灯)
下着[]
制服のアンダーウェアとして、2151年時点で明るい青色とパンツゴムの部分が黒色の下着が着用されていた。男女共にボクサーブリーフタイプのショートパンツと、タンクトップの下着であった。女性用タンクトップは胸の下までの長さのものであったが、男性用のものは腰まで覆うシャツか、もしくは上着は着用しない。また、下着は難燃性素材であるとされた。(ENT: 夢への旅立ち、名誉に生きる者、獲物たちの罠、戦場の絆)[3]
帽子[]
エクスカーション着や標準の制服を着用する際に、自身の所属のレジストリ・ナンバー刺繍の入った黒い帽子を着用することができた。
この帽子は伸縮性のある素材で作られており、野球帽に似たデザインであった。この帽子は主に上陸任務で使用されるが、一部の士官は船内任務でも着用していた。(ENT: 夢への旅立ち、引き裂かれたクルー、幻影の戦士、トゥポルの反乱、狙われた地球大使館)[4]
将官の制服[]
通常の制服とは別に、宇宙艦隊の将官専用の制服が制定されていた。将官の制服は部門色のストライプ部分は赤と白の二重線であり、通常の制服よりもよりフォーマルな紺色の2ピーススタイルの制服であった。
ジャケットのインナーには白いボタンアップドレスシャツにネイビーブルーのネクタイというスーツスタイルであった。ジャケットの両胸には着用者の階級章ピンが、袖にも赤と白のストライプ階級章があしらわれていた。(ENT: 夢への旅立ち、覚醒する恐怖、運命の飛行)[5]
礼装[]
外交行事もしくは式典のために、2161年初期には宇宙艦隊は礼装を用意していた。この礼装は通常の制服と同様に肩の部分に所属カラーがあしらわれており、左右両胸に階級章がつけられていて、通常の制服よりも明るい青の2ピースのジャケット&ズボンのセットであった。ジャケットは将官の制服と同じように袖口にはストライプがあしらわれており、右腕には宇宙艦隊記章のミッション・パッチ、左腕にはアサイメント・パッチがつけられている。ジャケットのインナーは白いマオカラー襟のシャツであり、将官の様にネクタイはしていない。(ENT: 最後のフロンティア)[6]
船外活動着[]
宇宙艦隊では砂漠や特殊地形での任務の際に着用する特殊な制服も支給していた。カーキ色の生地に肩の部分に黒いラインが引かれ、襟はジッパー式となっている長袖の上着と、黒いベルトとOD色のズボンという組み合わせであった。左腕にはアサイメント・パッチ、右襟には階級章があしらわれていた。オプションでサングラスも必要に応じて使用された。(ENT: 幻影の戦士、バルカンの夜明け)[7]
船外活動ジャケット[]
船外活動ジャケットは様々な色と素材のタイプがあった。共通しているのは部門色のストライプとアサイメント・パッチがあしらわれている点であった。いくつかのタイプのジャケットには階級章がつけられていた。(ENT: 夢への旅立ち、最後のフロンティア)[8]
タイプA[]
2151年には採用されていたジャケットは、重厚なキルティング加工されたジャケットで、寒冷地では青灰色のタイプが採用されていた。このジャケットは通常の制服の上から着用するものであり、伝統的な襟を特徴としており、いくつかのポケットもジャケット前面に配されていた。(ENT: 夢への旅立ち、閉ざされたオアシス)
このタイプのジャケットは2154年11月の時点でも、地球の地上勤務の士官にも使用されていた。(ENT: クリンゴンの苦境)[9]
タイプB[]
二つ目のジャケットは2150年代の宇宙艦隊船とシャトルポッドで使用された。灰色で以前のジャケットより薄手の素材であり、同じように部門色のラインとポケットを有していたが、キルティング加工ではなくなった。
2161年までにこのジャケットは若干の修正が加えられ、通常の制服同様に右側の腕に宇宙艦隊記章のパッチが追加され、左胸には着用者の名札があしらわれた。(ENT: 恩讐を越えて、最後のフロンティア)[10]
タイプC[]
2154年初期にNX級宇宙船では、灼熱地帯や埃の多い土地、砂漠地帯などでの任務のために3つ目のタイプのジャケットが使用されていた。カーキ色の船外活動着と併せて着用するためのロング丈のジャケットであり、通常であれば部門色のラインがあしらわれる肩回りに黒いラインがあしらわれており、部門色はインナーの制服で見分ける形となっている。このジャケットの胸の両側にはそれぞれ一つのポケットがあった。他のジャケットと異なり、アサイメント・パッチの類は着けられなかった。(ENT: 狙われた地球大使館)
防寒着[]
宇宙艦隊の防寒着はいくつかの衣服層で構成されていた。インナーに白と灰色の縦縞模様のシャツを着用し、その上に暗い緑と茶色のオーバーオールを着用する。同じ色の厚手のフード付きジャケットと手袋とブーツがセットとなっている。この防寒着は2152年には使用されており、宇宙船勤務及び地上勤務の宇宙艦隊士官共に使用できた。また、アサイメント・パッチは左腕に取り付けることが可能であった。(ENT: 封印された記憶、覚醒する恐怖、氷窟の民、テラ・プライム・後編)[11]
EVスーツ[]
圧力スーツ[]
2150年代初めの宇宙艦隊船で使用された環境スーツ(EnVironmental suit=略してEVスーツ) は、独立した空気供給機能と重力ブーツを持つ一般的な宇宙服であった。銅色のゴム状素材であるこのスーツは幅広い動きが可能であり、ヘルメットとつながっていた。胸から背中にかけて空気供給機材などがあり、手元はタイトフィットのファスナー付き手袋とブーツもセットであった。左胸にはアサイメント・パッチのロゴと着用者のネームタグが付いている。
ヘルメットは内部から照らされ、着用者の顔を青い光で照らすようになっている。ヘルメットの脇に装備されたサーチライトを必要に応じて周囲を照らすために点灯することができる。
空気供給ゲージはスーツの裏側と袖上に配置されており、着用者本人の他に周囲の別の人からも見えやすいようになっている。
通信機はヘルメット内に内蔵されており、装着時にイヤーピースを着用する。(ENT: 死のファースト・コンタクト、名誉に生きる者、許されざる越境、幽霊船)
アンダーシャツ[]
EVスーツのインナーには専用のアンダースーツを着用した。体にフィットするスーツであり、色が濃紺で正面のファスナーで脱着する。このスーツはサイドアーム他様々な他の装置を保持できるベルトを着用することもできた。重力ブーツはこのアンダースーツ用の靴を履いたまま履くようにできていた。(ENT: 名誉に生きる者)
医療員服[]
無菌状態を必要とする医学的状況に対応するため、宇宙艦隊は少なくとも2セットの服装を用意していた。
2151年、地球上の医療施設では白いシャツとズボンの上下と、ブーツと手袋のセットが使用された。(ENT: 夢への旅立ち)
2152年には、シルバーのゴム状の手術着が宇宙船に搭載されていた。この手術着はシルバーの手袋と白いズボンがセットで着用された。(ENT: 夢への旅立ち、小さな生命の灯、謎の自律浮遊基地)[12]
運動着[]
2143年初期には、運動やトレーニングに使用するためのよりカジュアルな運動着を宇宙艦隊は支給していた。運動着の一部オプションの中には明るいグレーの長袖シャツがあり、右胸にはネームタグ、左腕に宇宙艦隊記章のミッション・パッチが付けられていた。通常の制服のズボンと組み合わせてこのチュニックが用いられることもあった。(ENT: 運命の飛行)[13]
臨時制服[]
2150年代、地球連合の船に乗船する人員は、宇宙艦隊の標準の制服と同様のデザインの灰色のジャンプスーツを着用することが可能であった。標準の制服に着用されているミッション・パッチや部門色、階級章等は無く、詰襟であるが、腕や胸、脚にいくつかのポケットがあり、制服と同様の黒いブーツを着用した。(ENT: ライサリア砂漠幼虫、コールド・ステーション)[14]
適応制服[]
After receiving a Starfleet commission in 2154, Vulcan Commander T'Pol wore a uniform design adapted from her civilian jumpsuits during her service aboard Enterprise. Retaining the same basic appearance, her jumpsuits gained division color piping at the shoulders, rank insignia on the right breast, and an Enterprise assignment patch worn on the left sleeve.
By 2161, T'Pol's uniform also gained a name tag and Starfleet patch worn on the right sleeve, per the alterations made to the standard duty uniform. (ENT: Borderland、These Are the Voyages...)
テンプレート:Bginfo
階級章のサンプル[]
3等乗組員 |
2等乗組員 |
1等乗組員 |
少尉 |
大尉 |
中佐 |
大佐ピン 大佐袖章 |
准将ピン 准将袖章 |
少将 |
中将 |
宇宙艦隊の制服 | |
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時代: | 2140年代~2160年代初期 • 2160年代中盤 • 2230年代 • 2230年代後期~2250年代 • 新時間軸2250年代~2260年代 • 2250年代中盤~2270年代初期 • 2270年代中盤 • 2270年代後期~2350年代 • 2350年代~2370年代 • 2360年代後期~2370年代初期 • 2370年代~2380年代初期 • 2380年代初期 • 2380年代中盤 • 2390年代後期 • 2400年代初期 • 29世紀 • 32世紀 |
種類: | カジュアルな服装 • 別の時間軸の制服 • テラン帝国の軍服 • 新時間軸の制服 • 架空の宇宙艦隊の制服 |
関連項目: | アサイメント・パッチ • 連邦ブルー • 宇宙艦隊の記章 • 宇宙艦隊の階級 • 宇宙艦隊の勲章 • テラン帝国の階級 MACOの軍服と装備 • 患者着 • アルファ宇宙域の制服 • キセニロン |
付録[]
注釈[]
- ↑ TNG/DS9/VOYでも衣装デザインを務めたベテランであるロバート・ブラックマンがデザインした22世紀の宇宙艦隊の制服は夢への旅立ちで初登場以来、スタートレック:エンタープライズ全編を通して使用された。宇宙大作戦シリーズに見られる制服の先駆けとなるよう意図して、この制服はアメリカとNATO軍用機及び現在のミサイル部隊の兵士が着用しているフライトスーツに非常に似ていた。また、ゼフレム・コクレーンとワープ船フェニックスのクルーが着用していたフライトスーツにも似ている。
ジーン・ロッデンベリーはジッパーやボタン他のモダンな衣装は23世紀から24世紀にかけて陳腐化すると述べていたが、ブラックマンはここで敢えてエンタープライズシリーズの衣装にジッパーとボタンを多用した。<be /> エンタープライズのシーズン2から、マイナーチェンジされた新たな制服が導入された。これはわずかに青色が明るい色調に変更されている。当初はメインキャストだけが着用していたが、後にこのバージョンの新制服が全乗員にも採用された(一部背景のエキストラについてはその後もしばらく古いタイプの制服を着用していた)。
興味深いことに、エピソード上10年近く前に設定されている『運命の飛行』では、マイナーチェンジされた明るい色調の制服が使用されていた。 - ↑ インタビューによると、衣装デザイナーのロバート・ブラックマンは、シリーズの初期の段階から制服にネームタグをつけることを望んでいたが、当初はそれは認められなかった。しかし、最終話で彼の希望が叶えられた。
- ↑ 『スタートレック:エンタープライズ』では、キャラクターがシリーズの中で何度か下着姿を披露している。『狙われた首』ではフロックスとトゥポルが宇宙艦隊以外の下着姿を見せているが、トゥポルのそれはヴァルカン軍のものかもしれない。
- ↑ エンタープライズシリーズのより現代に近い描写の一つがこの野球帽であった。ジョナサン・アーチャーは第一話から『狙われた地球大使館』までの間、この帽子を着用した。しかし、帽子は初期のエピソードでは頻繁に登場したが、シーズン3ではほとんど登場せず、シーズン4では一度しか登場しなかった。
- ↑ 当初は准将用の制服の可能性もあったが、後にマックスウェル・フォレスト大将もこのタイプの将官制服を着用していた。この制服は米空軍のクラスA勤務服に似ている。尚、この制服は初回から最終話の『最後のフロンティア』まで変更されていない。尚、プロデューサーのマニー・コトが演じた最終話の宇宙艦隊中将の制服の腕にはエンタープライズのアサイメント・パッチがあしらわれていたが、これは通常の将官の制服には余計なものに見える。
- ↑ 宇宙艦隊の礼装は、最終話でジョナサン・アーチャーが着用した一つのモデルしか登場しなかった。奇妙なことに、袖のストライプは2140年代の准将の制服のストライプとほぼ同じデザインであった。しかし、准将の制服のストライプは他の将官の制服よりも厚いストライプであったため、大佐にも利用される可能性がある。
- ↑ この制服は当初、『幻影の戦士』の中で砂漠着として採用されたが、後に『理由なき憎しみ』では、マルコム・リードとトラヴィス・メイウェザー、チャールズ・タッカー・三世がロッククライミングをする際にも着用された。これは通常のジャンプスーツの制服よりも柔軟性と快適性を有している。
- ↑ 宇宙艦隊の上陸任務用ジャケットは 『戦場の絆』でも登場する予定であった。[1] しかし、最終稿では削除された。
- ↑ 共同制作者のブラノン・ブラガによる『夢への旅立ち』のオーディオコメンタリーによると、パラマウント社の幹部の要請により、このタイプのジャケットはシリーズの早い時期に別のタイプのものと取り換えられたため、何人かはキルティング加工されたジャケットは着用していない。尚、後のエピソードである『クリンゴンの苦境』では、宇宙艦隊保安部のコリンズ中佐がこのタイプのジャケットを着用して登場した。
- ↑ これまでのジャケットデザインと置き換わる形でつくられたこの新しいバージョンは『恩讐を越えて』で初登場し、以降シリーズ全体を通して使われ続けた。『引き裂かれたクルー』の描写では、シャトルポッド1には少なくとも二着のこのジャケットが搭載されているようである。
- ↑ 防寒着はロバート・ブラックマンがデザインした。(ENTシーズン2・ブルーレイ、『覚醒する恐怖』 オーディオコメンタリー)
『テラ・プライム・後編』に登場する防寒着は、通常のフード付きジャケットからフードを取り除いたものが登場した。 - ↑ シルバーの手術着はズボンに白いパンツが使われていることから、白い医療服の上から着用されている可能性がある。また、どちらの服も宇宙艦隊の施設で使用されたが、宇宙艦隊の支給品であるかどうかは明確にされていない。
『26世紀のタイム・トラベラー』では、22世紀にはまだ外科用マスクと無菌手袋が使用されていたことが語られているが、フロックスや他の医療士官の誰もそれらを着用してない。 - ↑ 『運命の飛行』の脚本最終稿にはこの運動着は含まれていなかった。
- ↑ 標準の制服と同じ素材から作成されたと思われるこのタイプの制服は、宇宙大作戦と新スタートレックでも使用された作業服とも同じ素材である可能性が高い。しかし、シムとウダールがこの制服を着用したのは2エピソードだけだった。『It's A Wrap! sale and auction』のこの制服の前ポケットは偽物である。[2] [3] [4]
- ↑ This chart represents the rank insignia seen on screen throughout these uniforms' appearances. Ranks and insignia that existed in later centuries are: petty officer, chief, lieutenant junior grade, lieutenant commander, and fleet admiral. Lieutenant j.g. and lieutenant commander were specifically mentioned in an interview in Star Trek Monthly テンプレート:Magcite not to be included in Robert Blackman's costume design. In the mirror universe, the Terran Empire counterparts did have a lieutenant commander grade, however, as well as fleet admiral and at least one grade of non-commissioned officer (where the "regular universe" had none, only having crewmen representing their enlisted complement).
背景[]
The Starfleet uniforms introduced in スタートレック:エンタープライズ were designed by Robert Blackman, based upon William Ware Theiss' designs for Star Trek and 新スタートレック.
Each suit had 13 zippers. Because the zipper pulls were custom made, they didn't make it through the dry cleaning process very well. As a result, the color on the pulls had to be touched up after each cleaning.
The prototype suits were created with different features on each side of the suit so that producers could get an idea of all of the possible features the finished suit could have.
Several costumes and costume components were sold off on the It's A Wrap! sale and auction on eBay, including several pairs of boots, made by Alfani in Italy. [5]
非正史[]
In the Rise of the Federation novel A Choice of Futures, the uniforms were phased out in favor of a new standardized uniform that used elements from all of the founding member states.