平行宇宙(parallel universe)は、通常の宇宙とは別に存在する宇宙ないし世界の総称である。
平行宇宙にはいくつかの種類がある。通常の宇宙と非常に良く似たものもあれば、全く別の物理法則が支配する宇宙もある。2267年までに、平行宇宙の存在は科学的に認められていた。(TOS: 二つの宇宙)
通常の宇宙と似た宇宙[]
同じ場所だが異なる事象が起こっているような宇宙。実現可能なあらゆる出来事に対応する、無数の異なる宇宙を量子現実という。
ウォーフが経験した量子現実[]
2370年、ウォーフは量子亀裂に遭遇し、異なる量子現実を行き来してしまった。
ウォーフが経験した量子現実には、ケーキの味のようなものから恒星間の外交関係まで、さまざまな違いがあった。(TNG: 無限のパラレル・ワールド)
鏡像宇宙[]
何度か通常の宇宙と接触があった平行宇宙として、いわゆる鏡像宇宙がある。鏡像宇宙での恒星間の歴史は、人類とヴァルカンのファースト・コンタクトを含めて通常の宇宙とは大きく異なっている。鏡像宇宙についての最初の報告があったのは2267年のことである。鏡像宇宙の側では、テラン帝国は2155年に反対側の平行宇宙が存在することを知った。(TOS: イオン嵐の恐怖、ENT: 暗黒の地球帝国・前編)
鏡像宇宙と通常の宇宙の間の行き来は、いくつかの異なる状況で可能になる。(TOS: イオン嵐の恐怖、異次元空間に入ったカーク船長の危機、DS9: 鏡あわせのジェニファー、ENT: 暗黒の地球帝国・前編)
タイムトラベルに関連して生じた宇宙[]
時間侵略などが原因で、元とは異なる歴史を辿る時間軸が発生する場合がある。(TNG: 亡霊戦艦エンタープライズ“C”、スター・トレック[1]等)
通常とは異なる物理法則が支配する宇宙[]
通常の宇宙と共存しているが、特殊な状況でしか関わり合わないような異種の宇宙が存在する。
- USSディファイアント(NCC-1764)が入り込んだ宇宙は通常の宇宙とは次元の構造が全く異なっていた。(TOS: 異次元空間に入ったカーク船長の危機)
- メーガンの宇宙。(TAS: 魔星メーガスの半獣人)
- 旅人は通常とは異なる宇宙に存在した。(TNG: 宇宙の果てから来た男、恐怖のワープ・バブル)
- ネクサスは願望が現実になる世界だった。通常の宇宙からネクサスへ入るには、エネルギー・リボンの近接を通過する必要があった。また、ネクサスから通常の宇宙へは、願望次第で好きな場所と時間へ戻ることが出来た。(スタートレック:ジェネレーションズ)
- 流動空間は流動物質に満たされたような領域である。通常の空間からは、共鳴重力子ビームで作られる量子特異点を介して訪れることが出来る。(VOY: 生命体8472・前編)
- カオス・スペース。(VOY: 眩惑のカオス・スペース)
- 光子生命体の存在する宇宙。(VOY: 侵略されたホロデッキ)
- アンカリが「幸運の精霊」と呼ぶ核遺伝子生命体は通常とは異なる空間に住む。アンカリは召還ビーコンを用いて「精霊」を通常の空間に出現させることが出来た。(VOY: 異空生命体を呼ぶ者達・前編)
亜空間領域[]
亜空間にも無数の平行宇宙が存在する。(TNG: 謎の第3次亜空間)
- 安定なワープ・バブルを生成することで亜空間の中に新しい平行宇宙を人工的に作り出すことが出来る。(TNG: 恐怖のワープ・バブル)
- 第三次亜空間多様体(tertiary subspace manifold)にはソラノジェン・ベース生命体が住んでいた。彼らは反転テトリオン粒子(inverted-)を用いて、通常の宇宙へ繋がる空間断裂を作り出すことが出来た。(TNG: 謎の第3次亜空間)
- 転送装置の物質ストリームは亜空間領域を横切って送信される。(TNG: 浮遊機械都市ボーグ・後編)
- トランスワープ空間は亜空間の領域である。(TNG: ボーグ変質の謎・前編、VOY: ボーグ暗黒フロンティア計画)
- ボーグの集団意識をつくる信号は亜空間領域を横切って送信される。(TNG: 浮遊機械都市ボーグ・後編)
- インターフォールド・レイヤーは、通常の宇宙や亜空間には含まれない、二つが合流した中間の領域である。(VOY: ドクターの家庭)
- 亜空間シンクホールは物質を亜空間ポケットに吸い込む。これらの亜空間領域は恒星系まるごとを含むほどの大きさだった。(VOY: ブラックホールと共に消えた恋)
付録[]
注釈[]
言及[]
直接「parallel universe(平行宇宙)」が言及されたエピソード。
外部リンク[]
- 平行宇宙:非正史スタートレックWiki Memory Beta英語版