循環する時間の輪(temporal causality loop)は時間の循環する輪とも、単に時間の輪(temporal loop)とも呼ばれる。時間の特殊な状態の事で、時間の輪の内部では時間は一定の間過ぎた後終わりを迎えその後リセットされ元の時間まで戻り再び同じ出来事が繰り返される。しかしながら以前のループの残像がデキオン・フィールドに影響を及ぼす事が判明しており、時間の輪はヒューマノイド生命体にとってデジャヴを経験する原因になる。
時間の輪に遭遇した例[]
2152年、エンタープライズ(NX-01)は31世紀から来た小型のタイム・トラベル・ポッドに遭遇した際、ポッドはパワーを回復して時間放射線を放出しエンタープライズのシャトルベイに循環する時間の輪を作り出した。(ENT:沈黙の漂流船)
循環する時間の輪は時間異常の近傍で反物質爆発が起きた事が原因で生み出される事もある。
2368年、USSボズマンとUSSエンタープライズ(NCC-1701-D)はタイフォン領域において発生していた時間異常現象が起きている空間の近くで互いに衝突した後、循環する時間の輪に捕らわれた。ただし、この時はエンタープライズのクルーたちがループに気付き、最終的に時間の環が断ち切られた。(TNG:恐怖の宇宙時間連続体)
一方、超次元的な生命体の特殊な力によって、意図的に時間の環が作り出された例もある。
2377年、USSヴォイジャー(NCC-74656)にQが乗艦したと同時にキャスリン・ジェインウェイ大佐以外のクルーを時間の輪に捕らえ強制的に同じ30秒間を繰り返し経験させ、彼は「イチェブの書いたジェイムズ・T・カークの論文がヴァルカン葬送曲のように単調になっているのと同様に単調」に繰り返していると解説した。(VOY:断絶するQ)