(制作視点での記事)
惑星M113の吸血獣 | |
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制作順No. | 6149-06 |
本国初放映 | 1966年9月8日、第1話 |
脚本 | ジョージ・クレイトン・ジョンソン |
監督 | マーク・ダニエルズ |
宇宙暦/西暦 | 1513.1/2266年 |
不思議な野獣はエンタープライズの乗組員に忍び寄り、殺害している。 (シリーズプレミア)
エピソード概要[]
プローログ[]
補給を与えたり、たった二人の住人のロバート・クレイター博士とレナード・マッコイ医療部長がかつて愛したことがあるその妻を定期的な診断したりといったことをする為、エンタープライズは惑星M-113に到着した。M113に住んでいた5年間にクレイター博士と妻のナンシーは惑星の遺跡の考古学的研究を行っていた。遺跡を建設した原住民は大昔に不思議と姿を消し、クレイター博士と妻は知っている限りに惑星のたった二人の住人だった。
カーク、マッコイ、とダーネル乗組員の三人は地面に転送して来ると、クレイターの居住でナンシーに迎えてもらったが、三人に気がづかれずに見る人によってナンシーが全く違った女性に見えた。前回に会って以来ナンシーが全然変わらなかったのを驚いたマッコイにとってはナンシーが十年前に知っていた時と同じに見えていた。ダーネルにとってはマッコイが見ていた30代のブルネットと異なり、リグリー遊園惑星で別れてきたよりも若いブロンドと同じように見えていた。カークが見ていた姿はマッコイの方に似ていたが、もっと如実に年寄っていた。ナンシーは発掘現場で働いていたクレイター博士を外へ呼びに行くという口実で出ていたが、途中で居住の正門で立ってるダーネルを唆しダーネルにとって魅惑的な金髪の姿で誘き出させた。
第一幕[]
クレイター博士は到着した。クレイターは「必要なのは塩だけで健康については何ら心配はいらん!」とカークに言っていた。それ以外、二人にしてほしいことをはっきり分らせていた。カークは他の補給が必要で、規則によりクレーターとナンシーがマッコイに診断を受けなければならないと主張し、クレーターと口論し始めていた。最終的にクレーターは診断を受けるのを渋々承諾したが、診断中に女性の絶叫が聞こえてきた。
カークが捜査しに行くと、ダーネルが死亡しナンシーが死体を見下ろすようにし立っていたと発見した。ダーネルの顔に赤い斑点が付いていた。ナンシーはダーネルが有毒植物の実を口に入れたのを見たと主張していた。
カークとマッコイは死亡した乗組員と一緒にエンタープライズへ転送した。ブリッジでは、転送室が上陸班の一人が死亡したと報告すると、指揮していたスポックはただ「ブリッジ了解。」と冷静に答え、それを聞いたウフーラはスポックが誰が死んだかとさえ聞かなかったのを信じられないと驚いた口調で言った。
医療室では、マッコイとスポックはダーネルが中毒の形跡がないが、死んだという兆候は何一つもなく、死因は不明だと決定した。
第二幕[]
その後、マッコイは死体の塩分が除かれたと発見した。
カーク、マッコイ、と二人の乗組員は捜査を進める為に地面に転送して戻り、カークはクレイターとナンシーが捜査が終わった時まで一緒にエンタープライズへ転送して戻ると要求した。クレイター博士はナンシーを荒々しく見つけに走っていた。カークとマッコイと一緒に転送してきた乗組員の一人のスタージョンは死体で見つかった。もう一人の乗組員のグリーンもナンシーに殺された後、ナンシーはグリーンの姿を取った。
カークとマッコイはナンシー/グリーンを尋問し、一緒にエンタープライズへ転送して戻った。
カークとマッコイがナンシーそれからグリーンとして見た人は実際に変身できる生物で。この惑星M113の最後の生き残りは会う各人にとって別の人として見えることができる。この生物は脳の内を見抜き記憶を引き出す仕方で犠牲者に誤った安心感を与え、催眠術をかけ殺せるようだ。
エンタープライズの中を自由に放浪していた間、惑星M113の生物は信用できる同僚を装う方法で乗組員を殺し、体の塩分を吸っていた。
第三幕[]
クレイター博士を捕まえるためにカークとスポックは再び地面に転送した。短い打ち合いの後、カークとスポックは成功にクレイターをフェイザーで麻痺させて捕まえた。カークがナンシーの行方について尋ねると、クレイターは本当のナンシーが何年前から亡くなっていたと認めた。惑星M113の生物に関する事実も述べた。クレイターによると、この生物が直面していた問題は塩化ナトリウムの欠乏ということだ。この生物の種族は塩で生活していた。しかし、塩の欠乏のせいでこそこの最後の一匹以外に種族が絶滅してしまった。クレイターはこの最後の一匹を地球の絶滅した旅行鳩や絶滅に瀕したバッファロー(アメリカバイソン)等と比較していた。
第四幕[]
ブリーフィングルームでは、カークはクレイター博士とエンタープライズの部長達と会議を行っていた。マッコイを装った惑星M113の生物も会議を出席していた。会議中にクレイターはこの最後の一匹と共生関係を結んだと皆に知らせた。クレイターは生物が塩の為に本当のナンシーを殺した時から堪えなければならなかった。しかし、塩の提供の見返しに生物の交わりで孤独と喪失の痛みを補ってもらった。
会議の後、生物は遂にクレイターを殺し、またナンシーの姿に変わった。生物は本当のマッコイを殺しに行っていたが、生物の手口を解いたカークとスポックは生物がマッコイを殺せないうちにマッコイの部屋に駆け付け、目の前に立っていたナンシーは本当のナンシーではないと納得させた。気持ちの上で苦痛なのに、マッコイはカークを攻撃していた生物を殺し、そうしているうちに自分とエンタープライズの全員の命を助けた。やがて、まだ感情的に回復していたマッコイはブリッジでスポックとカークに加わっていた。カークが思案に暮れていたのを見ると、スポックは「どうかしましたか。」と聞き、カークはバッファローのことを考えていたと答えた。そして、カークはワープ1で離脱するようスールーに命じた。エンタープライズは惑星M113を回る軌道を離れ、星々へ向かった。
日誌エントリ[]
- 「艦長日誌 宇宙暦 1513.1。惑星、M113を回る軌道に乗った。エンタープライズの指揮をミスター・スポックに任せ、私はドクター・マッコイを伴ってM-113に降り立った。古代文明の廃墟と化したこの星に住む考古学者ロバート・クレイター博士と、その妻ナンシーの健康診断を行うためだ。ナンシー・クレイターは、ドクター・マッコイがかつて愛したことのある女性である。」
- 「艦長日誌 追記。我々は、惑星M113で各々が別の女性を見ているとは気づかなかった。見る人によって、ナンシーは全く違った女性に見えたのだ。」
- 「艦長日誌 宇宙暦 1513.4。依然として、惑星M-113周回軌道にある。私と共に上陸した部下は死亡した。原因は不明だ。毒によるものではないことだけは確かである。」
- 「艦長日誌 宇宙暦 1513.8。部下が何か不思議な生物に殺されたことは、今や明らかである。」
- 「艦長日誌 追記。身体の自由が利き、しかも武装した部下がこうも簡単に殺されるのは不思議だ。私はもう一度クレイター博士を尋問するため、ミスター・スポックを伴って惑星M113へやってきた。」
- 「艦長日誌 追記。エンタープライズは危機に晒されている。変幻自在で誰の姿をも借りられる恐るべき人殺しが、船内に忍び込んでいるのだ。」
記憶に残る言葉[]
「そう『周波数、周波数』って言わないでくれます、今度その言葉を聞いたら私泣きますよ。」
- - スポックと会話をしようとしているウフーラ
「あなたの惑星ヴァルカンは、眠たい満月の夜にどのように見えるか私に教えてください。」
「ヴァルカンには月はない。」
「あらそう。驚きませんわよ。」
- - ウフーラとスポック
「でもこの事件は、私の嫌いなミステリーだ。ミステリーと聞くだけでも胃が痛くなる。」
- - カーク、クレイターが塩を要求したことについて
「ミスター・スポックを見習ったらどうだ、君の腺で考えるのをやめたまえ。」
(吹き替え:「ミスター・スポックを見習ったらどうだ、君の理性はどこへいった。」日本語字幕:「スポックを見習って論理的に考えろ。」注:原語の「腺(glands)」とは「睾丸」の婉曲語です。)
- - カーク、ナンシーを探しているマッコイに
「隕石でも追えば?」
(吹き替え:「宇宙人のお尻を追っかけたらどう?」)
- - ランド、グリーンに
「銀河の聖鳥の祝福を」
- - スールー、食事を配達してくれているランドに
「何で無生物はいつも「彼女」と呼ばれてるの?」
- - スールー、ランドに
「こっそりソーリアン・ブランデーでも飲んで酔っぱらってんの?」
- - ランド(偽)、グリーンに植物研究班で
「私達を見失わないように、モニターしててくれ。大声で叫ぶのが聞こえたら、反響音が消えないうちに助けをよこせよ。」
- - カーク、ウフーラに
「奥さんにもなってくれるし、恋人、親友、聖人、愚か者、奴隷にも何でも好きなものになってくれる。面白い暮らしじゃないか、何でも自分の望みがかなって自分が世界一偉いんだからな。」
- - カーク、クレーターに惑星M113の生物を巡り
「幸いなことに、人類と違って私の先祖は別の大洋で産卵したからね。血液の塩分が違うんです。」
- - 生物の攻撃を生き抜いたスポック
「神よ、許したまえ。」
- - マッコイ、生物を殺す前に
「どうかしました?」
「バッファローのことを考えてたんだ。」
- - スポックとカーク、生物の死について
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