(制作視点での記事)
無法者オコーナ | |
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制作順No. | 40272-130 |
本国初放映 | 1988年12月12日、第30話 |
脚本 | バートン・アルマス |
ストーリー | レス・メンヒェン(Les Menchen) ランス・ディクソン(Lance Dickson) デイヴィッド・ランズバーグ(David Landsberg) |
監督 | ロバート・ベッカー |
宇宙暦/西暦 | 42402.7[1]/2365年 |
エンタープライズは、故障していた貨物船と、その船長オコーナを助ける。遊び心のあるオコーナにエンタープライズのクルーたちは好感を持つものの、彼の搭乗がエンタープライズに騒動を運んできてしまう。一方、オコーナのジョークを理解しきれなかったデータは、ホロデッキでコメディショーを再現し、参考にしようとするが……。
エピソード概要[]
プロローグ[]
宇宙暦 42402.7。USSエンタープライズDは、オメガ・サジタ星系の双子惑星、アトレックとストレイラブの間を航行していた。マデナ連合に属する両惑星は200年前にヒューマノイドが植民して以来反目し合っているが、和平条約によって一応の均衡が保たれていた。
その時、エンタープライズは誘導装置が故障したクラス9貨物船、アーストワイルと遭遇し、船長のオコーナと対話する。
カウンセラーのディアナ・トロイは、ビュースクリーン越しのオコーナのことを「無法者ながらも悪意は全く感じられない」とピカードに伝えると、ピカードは誘導装置の修理を手伝うことをオコーナに申し出たため、彼がエンタープライズにやってくることになった。
第一幕[]
エンタープライズはアーストワイルをトラクタービームで牽引してからオコーナを受け入れた。
オコーナは、ウォーフに武器を預け、出迎えてくれたライカーに、修理を見学させてほしい旨を伝える。
オコーナはウェスリー・クラッシャー少尉をデータ少佐と間違えて故障した誘導装置を手渡すが、勘違いされたウェスリーは自分が少尉であることを説明して自己紹介をし、オコーナと握手をした。
そして、転送してくれたB・G・ロビンソン大尉にも礼を言い、優しく口説いてデートの約束をした。
オコーナはデータとウェスリーの案内で機関室に行く途上、ロビンソンのことを「色っぽい」と言ったが、データは「それは自分には認識できません」と言った。
すると、オコーナは、「じゃぁ、最近、美人のコンピューターに遭ったことはあるかな?」と返す。困惑するデータに、続けてオコーナは「ジョークだ」と説明した。
誘導装置をジョーディ・ラフォージの元に持っていくと、ラフォージは、ゼレビウムの端子の部品を、トリセライトのものに交換した。
オコーナはトリセライトが手に入りにくいことから使用を渋るが、ラフォージはトリセライトの端子が壊れる前に船がダメになると返した。オコーナは自他ともに認められる天才的なパイロットである一方、船を少々手荒く扱っている癖があることをラフォージと談笑する。
オコーナ曰く、「(エンタープライズのような)大きい艦には乗れず、俺は一匹狼で貨物船を飛ばしているんだ。悩みは色々あるが、それを吹き飛ばすためにも派手に生きなきゃな」と述べた。
その後、修理をラフォージ、ウェスリーに任せて、データにデッキ8のロビンソンの部屋へ案内される。その道中にアンドロイドのデータに興味を持ったオコーナは色々と尋ねるが、続いてオコーナが繰り出す複数のジョークに、データは再び困惑することになる。
第二幕[]
機関室に修理の進捗状況を聞きに来たライカーに、ウェスリーは、オコーナ船長のことをどう思うか尋ねる。
ライカーは、「面白そうな男であることは確かだ。航海士としても優秀で、人の心を掴むのも上手なようだ」と言う。対してウェスリーは「でも、一人ぼっちです」と言う。
そんなウェスリーを、「彼は、自分のやり方で生きているからだ。すべてを自分の意思で選んできている。決断の時は来るぞ」と、ライカーは諭した。
テン・フォワードでは、データがガイナンにジョークやユーモアとは何なのかを話し合っていたが、その後、ガイナンからのアドバイスに従って、データはホロデッキのコンピューターにコメディショーの検索を頼んだ。
コンピューターはスタノ・リガ[2]を最初に勧めるが、内容が難解な量子数学[3]のジョークが主体であったため、RW-96321[4]のロナルド・B・ムーア[5][6]のプログラムを再生することにした。
コメディアンは、手始めにジェリー・ルイスの物真似を見せるが、データは、その行動を分析するに留まる。コメディアンは、「動作で笑わせるパターンは脇に置いて、言葉遊び(ジョーク)の方が良いかもしれない。あまり得意ではないが」と言いつつ、データにジョークを披露する。
テン・フォワードに戻ったデータはそのジョークをガイナンに披露したが、思うような反応を得られず、「今一つ笑えない」と言われた。
「間が悪いのかもしれないわね」と言うガイナンに、「タイミングならデジタルだ」とデータは返し、ようやくガイナンを笑わせた。
その予期せぬ反応にデータは驚くが、ガイナンは「(ジョークは)理屈じゃないのよ。別のジョークを言ってみて」と言う。だが、データが新しいジョークを披露する直前にブリッジからの呼び出しを受ける。
エンタープライズはアトレックのクラス7惑星間航行船の接近を察知するが、そのアトレック船は、レーザーの照準をエンタープライズに定めてきた。レーザーではエンタープライズの予備シールドも破れない事実があるにも関わらずである。
万一のことに備え、ピカードは、警戒警報を発令、防御シールドもオンにさせた。
第三幕[]
アトレック船はようやくエンタープライズの交信に応じ、デビンと名乗る男はエンタープライズへの査察を強く主張、オコーナの引き渡しを要求してきた。彼は、オコーナを重罪人として追ってきたのである。
その最中に、今度はストレイラブの警備船がエンタープライズに接近してくる。
「またか、グロブバエめ」とウォーフが呟くが、ピカードはストレイラブ船と交信する。ストレイラブ船には、統一使節団長官のクシェルと、その息子ベンゼンがおり、クシェルもまた、オコーナを罪人として追ってきたのである。
ピカードはオコーナをブリッジに呼び出すが、彼から応答がないため、ウォーフを向かわせた。
オコーナはデッキ11のとある女性士官の個室を訪れていたが、業を煮やしたウォーフがオコーナを呼びつけて、共にブリッジに向かった。
ピカードは、オコーナが船の修理だけが目的ではないのだろう、と尋ねた際、オコーナは、女性クルーの部屋を訪れていたことによる叱責だと思った。しかし、ピカードがオコーナを呼びつけたのは、クルーとの交流の件ではなく、ここでようやくオコーナは、デビンとクシェルが自分を追ってきたことを知る。
オコーナがどのような罪を犯したのかをピカードは尋ねるが、当のオコーナには、罪を犯したことも、追われていることにもほとんど身に覚えがない。ただし、何かを隠していることは彼の言葉から判断できた。
ピカードは再びデビンと交信し、彼がどのような罪でオコーナを追っているのかを尋ねると、デビンは、娘のヤナーを連れて来て、オコーナが妊娠させたのだと訴えてきた。
第四幕[]
ピカードは、オコーナが何かを知っているものの、中々彼が事情を話さないため、ビュースクリーンを二画面にし、アトレックとストレイラブの両者を対話させることにした。
クシェルは、オコーナが家宝である宝石を盗んだことを訴えるが、デビンは取り合わない。ピカードは両者を執り成そうとするが、結局はデビンとクシェルが口喧嘩を始め、ピカードは通信を切らせた。
オコーナは、ピカードやエンタープライズのクルーたちを巻き込んだことを謝罪するが、彼自身も、この事態を予見していなかった。それも、もしオコーナが、アトレックかストレイラブのどちらかにでも引き渡されると、結局は戦争が始まってしまうという事態であった。
オコーナは、改めて罪を犯していないことを主張し、最初の予定通り、誘導装置の修理が終わり次第エンタープライズから急いで離れることをピカードに告げる。
だが、機関室で誘導装置を修理するラフォージや、ウェスリーと話している内に、オコーナは気を変えた。
第五幕[]
オコーナは再びブリッジに現われ、アトレックとストレイラブに降参する、とピカードたちに話した。
そこで、ピカードは、デビンとヤナー、クシェルとベンゼンをエンタープライズに招き、デッキ14の会議室で話し合いをさせた。
デビンとクシェルは共にオコーナを「恥知らず」と罵倒し、オコーナを取り合う。
当のオコーナは、自分に残された選択肢が、ヤナーとの結婚か、ストレイラブでの囚人暮らしかを突き付けられている状況を改めて言及した上で、ヤナーと結婚する、と決断を下す。
すると、その決断にベンゼンが異を唱えた。そして、ベンゼンは、オコーナが宝石を盗んでおらず、その宝石は、正当な後継者であるベンゼンの手に渡っていて、それをヤナーに渡すため、オコーナに預けていたことを告白した。
続いて、ヤナーも、彼女のお腹の子供がベンゼンとの子であることを正直に話した。
その状況にデビンもクシェルも驚くが、オコーナは、半年に渡ってベンゼンとヤナーの手紙のやり取りを手伝い、さらにそれぞれをアトレックとストレイラブに密航させてデートの手伝いをしていたため、驚きはしなかった。
クシェルとデビンは、それぞれベンゼンとヤナーに、特に罪を犯していないオコーナを追わせたことを叱責するも、ベンゼンは「ヤナーに宝石を渡そうなんて言ったら父に勘当されていた」、「オコーナのことだから、捕まるはずがない」と言い、ヤナーも「もしもベンゼンとの子だって言ったら、戦争になりかねなかった」と言った。
宝石がヤナーの手に渡れば結婚が成立するはずだったが、ヤナーはその宝石を受け取っておらず、しかも、このような騒動に陥ってしまい、ヤナーは気分を害してベンゼンとの結婚を取りやめようとする。
しかし、オコーナは、ヤナーとベンゼンが愛し合っている気持ちを親同士のいがみ合いが原因で捨てて欲しくない、と説得。ヤナーは、その説得で思い直し、再びベンゼンに向き合った。
続いてオコーナから宝石を受け取ったベンゼンは、ヤナーにそれを漸く手渡し、ついに二人は結婚した。
二人はアトレックとストレイラブを離れて別の星に移住しようとするが、再びクシェルとデビンは言い合いになる。その状況に周りは少々呆れるが、戦争の危機は去った。
一方、データはガイナンと共にホロデッキを訪れ、再びコメディアンと対面する。ガイナンに「全く笑えない」と言われたため、コメディアンに「ネタは大勢の前で披露するんだ」と言われ、データは観客を登場させた。
だが、データのジョークに対して観客たちは何をしてもただ笑うだけに設定されていたため、意気消沈し、観客を実際の人間と同じぐらいの反応にしようと試みるが、
ガイナンは、「人を笑わせたり、自分が大声で笑ったり、何もそれだけが人間らしさというわけではないの」と言う。対するデータは、人を笑わせることの難しさに、「しかし、これほど、人間らしいことはない」と述べた。
そして、オコーナは修理を終えたアーストワイルに乗り、エンタープライズを離れていった。
背景[]
第2シーズンのみのレギュラーであるドクターキャサリン・ポラスキーが、このエピソードでは登場しない。ポラスキーが登場しないエピソードは、他には『TNG:無限の大宇宙』のみである。
注釈[]
この記事は書きかけだ。是非とも、この記事に加筆してみて欲しい。記事を書く際は、画面上部の「編集」をクリックするように。 |
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