(制作視点での記事)
父と子 | |
---|---|
制作順No. | 40510-476 |
本国初放映 | 1995年10月9日、第73話 |
脚本 | マイケル・テイラー |
監督 | デヴィッド・リヴィングストン |
西暦 | 2372年/2373年/2389年/2408年/2422年/2450年 |
ディファイアントの機関室での事故によりベンジャミン・シスコの命が失われたとされた後も、ジェイクは人生をかけて父の行方を探し求め続ける。
エピソード概要[]
プロローグ[]
地球・ルイジアナ、ニュー・オーリンズ近くのバイユーのほとりにある一軒の家。外は悪天候で、年老いたジェイク・シスコは自分に何かを注射し暖炉の前に座る。ほどなく、ドアをノックする音を聞いたジェイクがそれに応じると、一人の若い女性メラニーが土砂降りを避けて雨宿り先を求める。ささいな会話の後、彼女は本来の来訪目的を打ち明ける。メラニーは作家志望で、大ファンである作家のジェイクを探しにきたのだという。ジェイクが彼女の探し求める相手だと認めると、彼女は即座になぜ作家活動を止めたのかを問いただす。
ジェイクは今日という日に彼女に出会ったことに縁深いものを感じ、質問に答え始める。作家としての活動を止めたのはほかでもない、彼が18歳の時に起きた事故のためだった。母を亡くしてから男手ひとつで育ててくれた父、ベンジャミン・シスコを失ったのである。
第一幕[]
2372年(宇宙暦49011.4以降)の若き日、ジェイクは父が司令官を務める宇宙ステーションディープ・スペース・9に住んでいた。ベイジョー・ワームホールで50年に一度の貴重な天文現象亜空間反転が起ころうとしていた。現象中に珍しい変異や時間変動が発生するため、素晴らしいものになると感じたシスコは見逃すまいとしていた。
その時ジェイクは散文作品の執筆の困難な部分に差し掛かっているところで、苦闘する息子を見かねたシスコは一緒にUSSディファイアントで亜空間反転を見に行こうと誘った。ジェイクは同行することになったが船室にあってなおも続けていたので、シスコはジェイクに手を止めてブリッジに来るよう説得するために、たまには周囲を見回さなければ見逃してしまうものがあると諭し、後でジェイクの文章について議論し合おうと約束した。ようやくジェイクがその気になった直後、ディファイアントがワームホールの反転開始に伴って停止した。機関室の故障が原因であった。状況を確かめに行くシスコからジェイクはブリッジに残るよう言われたものの、父について行った。機関室で、ジェイクは機関部員たち全員が倒れこんでいて、ワープ・コアが過剰なエネルギーの流れで崩壊し始めているのを見た。ジェイクの助けもあって、シスコはワープ・コアの破裂を防ぐことができたが、シスコがジェイクに道具を手渡したその時、ワープ・コアからエネルギーが放たれた。ジェイクは弾き飛ばされ、父がエネルギーの直撃を受けて消失するのを目の当たりにした。ベンジャミン・シスコはエネルギーにより肉体が蒸発したと推定された。
葬儀が執り行われ、人々はシスコ大佐の思い出を語ったが、ジェイクは何も語る気になれなかった。ジェイクはダックスと暮らすようになり、皆がジェイクの心中を慮っていたわった。クワークもノーグに店の手伝いよりもジェイクとともに過ごすことを優先させた。そしてジェイクとノーグはこれからのことを語り合い、ノーグが宇宙艦隊アカデミーに戻ったらジェイクはかねてから入学を延期していた地球のペニントン大学に入学することを考えていたが、ステーションにとどまりたい気持ちもあり迷っていた。ある夜、ジェイクがベッドで寝ているとふいに閃光が瞬いたのに気づき、父が椅子に座っているのを目撃した。数秒の後、彼はまた姿を消した。
第二幕[]
ジェイクはすぐに起こったことをダックスに説明し、何らかの異常がないかをスキャンしてもらったが何も検出されず、夢だったとがっかりした。
その頃、クリンゴンによる干渉の増加と選ばれし者の死によってベイジョランは不安に陥り、カーデシアンとの防衛協定を結ばせることになった。これがクリンゴンの不興を買い、DS9も戦争の最前線として攻撃の対象となることが予想された。これにより一般市民の大部分がステーションを離れていった。この情勢に加えノーグが宇宙艦隊アカデミーに戻ると、ジェイクはさらに気落ちした。キラとウォーフは身の安全を思ってジェイクにステーションからの退避を説得したが、彼は拒否した。さらに上部パイロンのビューポイントでキラは、ジェイクに彼の祖父が地球で一緒に暮らそうと提案していることを伝え、戦争間際ではなかったとしてもDS9に留まり続けるべきではないと諭した。しかしジェイクはこの瓦礫だらけだったステーションに初めて来たときから父が復興に尽力し、その父とともに過ごしたこの我が家を離れるのは父との思い出をなくしてしまうという強い思いを打ち明け、ステーションに残りたいと希望した。するとキラはそれを許したが、状況が迫った場合には退去に応じるよう約束させ、ジェイクもそれを受け入れた。
ジェイクが廊下を歩いているとき再び閃光の発生に気付くと横たわる父を発見し、直に父に触れたことで幻覚ではないと確信できた。すぐに診療室へ運ばれたシスコは検査によって、時間の反転にとらわれて通常の時間の流れから外れ、亜空間に引き込まれているため時間経過の感覚がないことが分かった。以前に姿を現した父を真剣に探さなかったことを詫びるジェイクに対してシスコが気に病むことはないと伝えるさなか、シスコの肉体が消え始めた。悲痛な面持ちの息子を安心させようとシスコは言葉をかけ続けるがジェイクにはそれにこたえる余裕が無かった。ベシアらの必死の試みにもかかわらず、シスコはまた亜空間に消失し、ジェイクはこれまでにも増して悲しみに心を震わせた。
ジェイクは父を二度失ったことに耐えられない思いをしたと語るうちに体調を崩す。メラニーはつらい話をさせてしまったから出直そうとするが、ジェイクはもうすぐ死ぬということを伝えてとどまらせる。
第三幕[]
第四幕[]
第五幕[]
この記事は書きかけだ。是非とも、この記事に加筆してみて欲しい。記事を書く際は、画面上部の「編集」をクリックするように。 |
付録[]
トリビア[]
- ジェイクを訪問した女性メラニーを演じたレイチェル・ロビンソンは、エリム・ガラック役のアンドリュー・ロビンソンの娘である。
参照[]
括弧内は日本語吹き替えや字幕。
アンスレム(アンセルム)、ベーター賞、インターフェイズ補正器、亜空間フラックス分離装置、亜空間反転、亜空間力学、タカリアン蜂蜜酒、時間転移
前エピソード クリンゴンの暴挙 |
ディープ・スペース・ナイン シーズン 4 |
次エピソード 苦悩するジェム・ハダー |