臨時士官(Provisional officer)とは、名誉士官として任命された士官や緊急事態などにおいて一時的に正規の手順を踏まずに士官として登用された士官である。
宇宙艦隊において、艦長は自艦における士官登用を行う際に非正規の士官として臨時士官を任命する権限が付与されている。
実例[]
- USSエンタープライズDのジャン=リュック・ピカード大佐は、ウェスリー・クラッシャーを少尉代理という形で臨時士官として採用した。後に彼は正規の少尉として登用され、宇宙艦隊アカデミーへ入学している。(TNG: 宇宙の果てから来た男、愛なき関係、悲しみのアカデミー卒業式)
- USSヴォイジャーのキャスリン・ジェインウェイ大佐は、デルタ宇宙域で遭難した際にマキのメンバーをクルーに迎え、有能な要員を臨時士官として採用した。(VOY: 遥かなる地球へ)
- 2366年、ボーグによる第一次太陽系侵攻に際してピカード大佐がボーグに拉致されたため、J・P・ハンソン中将はウィリアム・T・ライカー中佐をUSSエンタープライズDの艦長として臨時の措置を執ったため、一時的に大佐へと昇進した。尚、暫定措置であったためピカード大佐の帰還後には中佐に戻っている。(TNG: 浮遊機械都市ボーグ・後編)
- 2373年、USSヴァリアントでは、士官候補生レッド・スクワッドの練習航海の為に7名の士官が在籍していたが、航海中にカーデシア巡洋戦艦の攻撃を受け士官が全員死亡したため、候補生のティム・ワターズは在籍している士官候補生全員を臨時で士官へと昇進させている。しかし、これは正規の手順ではない。(DS9: 過信)