訓練艦(training vessel)は、士官候補生が実際の宇宙艦を用いて操縦や運航の訓練を行うために用いられた宇宙艦である。通常、訓練艦のクルーは訓練航海を行う。
宇宙艦隊では改装されたUSSエンタープライズやUSSリパブリックが訓練艦として使用された。(スタートレック2:カーンの逆襲、DS9: 過信)
一般的に訓練艦のクルーは動きが鈍いものと考えられていた。USSエンタープライズのパイク艦長は2254年にタロス4号星を出発する際にブリッジ・クルーを急き立てて「この船はなんだ、訓練艦か?ナンバー・ワン。準備は出来たのか?[1]」と述べた。(TOS: 歪んだ楽園)
2260年代中頃から、宇宙艦隊は訓練航海の為に少なくとも2266年までクラスJ宇宙船を保有していた。パイク先任大佐が訓練航海を指揮している時、エンジン室で事故が発生したため、彼は候補生を救い出すため単身飛び込み、デルタ放射線を受け重度の麻痺を患った。(TOS: タロス星の幻怪人・前編)
2367年、USSエンタープライズDがタラリア観測艦と遭遇した際、ウィリアム・T・ライカー中佐はその艦の乗組員である5名の少年が制服を着ているのを見て、その艦が基礎訓練艦であると認識した。(TNG: 宇宙孤児ジョノ)
2360年代後半、宇宙艦隊アカデミーのノヴァ中隊等の一部の士官候補生は土星付近のアカデミー飛行範囲上をアカデミー訓練機で訓練飛行することができた。(TNG: 悲しみのアカデミー卒業式)
また、アカデミーの士官候補生は様々な訓練任務の一環としてクラス2・シャトルでの任務が与えられた。ベラナ・トレスによると、「速くて操縦しやすいけど、乗り心地は最低。」であり、トム・パリスはこの時の任務を回想し「1週間もの間、6人の士官が狭いシャトルに詰め込まれたんだ。外に出た時は、仲間の面を見るのもウンザリ。」と述べた。(VOY: 新生ボーグの悲劇)
2374年、ノーグ士官候補生はレッド・スクワッドと呼ばれる士官候補生のエリートによって指揮されるUSSヴァリアントと遭遇した際に、通常であれば士官候補生はせいぜいランナバウトかシャトルしか指揮は執らないと聞いていたため驚きを隠せなかった。(DS9: 過信)
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付録[]
注釈[]
- ↑ "What are we running here, a cadet ship, Number One? Are we ready or not?"