(複数の異なる時間軸からの情報)
赤色物質(Red matter)は特殊な重力的特性を持った不安定な物質で、量子特異点へと凝縮しようとする傾向を持つ。非常に不安定なために注意深く取り扱う必要があり、一度点火するとほんの少量であっても惑星をまるごとを吸収するほどの特異点になる。惑星連邦では24世紀終盤になって利用が可能になった。
2387年、ある恒星が超新星化し、銀河系は脅威にさらされた。スポック大使は宇宙船ジェリーフィッシュで恒星に赤色物質を注入することで人工的にブラックホールを作り爆発を吸収しようとしたが、ロミュラスが破壊されるのを食い止めることは出来なかった。
ジェリーフィッシュと、スポックを追うネロの船ナラーダは赤色物質が作ったブラックホールに吸い込まれて行方不明になった。
新時間軸[]
(2233年分岐)
ナラーダは2233年に出現し、USSケルヴィンを襲撃した。一方のジェリーフィッシュはそれから25年経った2258年に出現し、ネロに拿捕された。ネロはジェリーフィッシュに搭載されていた赤色物質を使ってヴァルカン星の核にブラックホールを作り、惑星を吸収させた。
USSエンタープライズのスポック中佐はジェリーフィッシュを操縦し、ナラーダに激突させた。ジェリーフィッシュに搭載されていた残りの赤色物質は点火されて巨大なブラックホールを作った。その重力とエンタープライズの攻撃によって破壊されたナラーダは吸収されて消えた。(スター・トレック)
背景[]
赤色物質のような「大きな赤い玉」はJ・J・エイブラムスが手がけた他の作品『エイリアス』や『ミッション:インポッシブル3』にも登場する。『スター・トレック』のプロダクション・デザイナー、スコット・チャンブリスはそれらを考慮して赤色物質を登場させたことを「Star Trek Magazine issue 144」の中で述べている。[1]