軌道(Orbit)は反復運動を行う宇宙空間の飛行経路であり、飛行経路に対して明確な中心を持っている。
宇宙艦はその相対的な位置を保持するために軌道に乗る。軌道という言葉は恒星系の中での惑星の飛行経路を定義するのにも使われる。(TNG: 危険なワープ・エネルギー)
2269年、スポックはUSSエンタープライズがエクスカルビアの地表から高さ643マイル2021フィート2.04インチにあるということをエイブラハム・リンカーンに説明した。(TOS: 未確認惑星の岩石人間)
軌道にはいくつかの形式があり、宇宙艦隊の人員が言及したものの中には「標準軌道(standard orbit)」や「高軌道(high orbit)」のようなものがあった。
- 同期軌道:この形式は宇宙艦が惑星の特定の地点に対して位置を保つのに使われる。船の角速度は惑星の自転角速度と同じになる。(TNG: エンタープライズの面影)
- 高軌道:この形式は宇宙艦が安全面の理由から惑星の地表から大きい距離を保ちつつ転送装置の使用が可能な距離にいなければならない場合に使われる。(VOY: 殺された者の記憶、戦慄!オメガ破壊指令) USSヴォイジャーは1996年の地球を訪れた時、高度2万kmの高軌道に乗った。(VOY: 29世紀からの警告・前編)
- 極軌道:この形式は惑星の極の上空22,300マイル(35,900km)以内を通る軌道で、宇宙艇が使う場合がある。USSエンタープライズのライブラリ・コンピュータには地球の極軌道に乗っている人工衛星ニンバス1の画像があった。(TOS: 歪んだ楽園)
後にディープ・スペース・9となるテロック・ノールはベイジョー占領の時代には惑星ベイジョーの同期軌道にあった。(DS9: 聖なる神殿の謎、殺しの密告者、憎悪を超えて)
関連項目[]
- 潮汐固定
背景[]
標準軌道や高軌道といったものは速度や高度のパラメータで決まる同期軌道のひとつであると考えられる。