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現実世界
(制作視点での記事)

運命の分かれ道 
"Tapestry"

TNG シーズン 6
制作順No.40276-241
本国初放映1993年2月15日、第140話
Picard, lieutenant junior grade
脚本ロナルド・D・ムーア
監督レス・ランドウ
西暦 2369年2327年

 死に瀕したピカードはQから人生をやり直す機会を与えられる。

エピソード概要[]

プロローグ[]

 医療室で急患の受け入れを準備中のDr.クラッシャーのもとに、船外チームが転送されて来た。怪我人はピカード大佐だった。胸に大きな傷を負っており、医療チームが処置を進めるが、助かる見込みが薄れていく。その時ピカードの意識は、真っ白な空間の中で立っていた。そこには白い服を着た人物が待っており、ピカードが手を伸ばして握手をすると、それがだということに気づいた。

第一幕[]

 Qはそこが死後の世界だと伝え、ピカードの父や、ピカードの行動が原因で死んだ人々の声を聞かせた。ピカードはQに耳を貸さなかった。次にQは、若き日のピカード少尉ノーシカンとの喧嘩で心臓を刺された場面を見せた。その事件のためにピカードは人工心臓を埋め込むことになったのだった。ピカードは人生に後悔があることを認めた。次の瞬間、彼は少尉当時の格好で女性に平手打ちを喰らった。

第二幕[]

 イアハート宇宙基地の居室にて、その女性は、ピカードが二股をかけていたことに腹を立てて去って行った。さらに彼はアカデミー時代の学友でもある2人の親友、コーリーとマルタとも再会した。ピカードは幻想を体験していると考えていたが、Qはピカードを2327年に引き戻して人生をやり直すチャンスを与えたのだった。

 ピカードはバーに向かい、待っていたもう一人のデート相手と会話をしたが、ふられた。バーではコーリーがドム・ジョットというゲームに興じていた。ピカードはマルタと合流してゲームの行方を見守った。コーリーはゲームを有利に進め、勝利した。そこへノーシカンの男が現れ、勝負を挑んだ。

第三幕[]

 コーリーは受けて立ったが、ノーシカンに大敗してしまった。3人の少尉は居室に戻り、ノーシカンがイカサマをしていたに違いないと話した。コーリーとマルタは、仕返しの作戦をすることにピカードが賛成すると思っていたが、2度目の人生を歩んでいるピカードは反対した。自分たちはもう士官候補生ではなく、宇宙艦隊士官としての自覚をもつべきだと主張した。その後Qがまた現れ、ピカードがマルタと恋愛関係に発展しなかったことを後悔しているのではないか、と指摘した。

 コーリーはノーシカンへの仕返しを計画していた。ピカードとマルタはコーリーのことで話し合った。マルタは、ピカードが卒業してから性格が変わったようだと言い、さらにそれが魅力的だと告白した。ピカードもマルタへの気持ちを告白し、2人はキスを始めた。

第四幕[]

 翌朝、ピカードはマルタと共に過ごしたベッドで目を覚ました。ところが彼がマルタに会いに行くと、彼女は後悔しており、友情が壊れてしまったのではないかと涙を流した。

 それぞれの配属先へ出発する前夜、3人の少尉たちはバーで乾杯した。そこへ先日のノーシカンが現れ、コーリーを馬鹿にして挑発した。コーリーは怒って喧嘩を始めようとしたが、ピカードは過ちを防ごうと、親友を自分で突き飛ばして喧嘩が始まるのを止めた。結果、ピカード少尉は自分の心臓を失わずに済んだが、2人の親友を失った。

 ここでピカードの人生が変わり、気がつくと現在のエンタープライズブリッジに立っていた。しかし彼の制服科学部門のブルーで階級は中尉、無論エンタープライズのキャプテンではなかった。上官であるウォーフ大尉から、ラフォージ少佐のところへ行くよう指示され、ピカードは困惑しながらブリッジをあとにした。ピカードはDr.クラッシャーに現状を伝えようと医療室を訪れたが、そこにはQがおり、ピカードの2度目の人生が安全側を選択した結果だと説明した。

第五幕[]

 ピカードはテン・フォワードへ行き、ライカー副長カウンセラートロイの意見を求めた。ピカード中尉は、指揮に携わるような役職に昇進できないか打診したが、2人の上官は同意しなかった。ピカード中尉の働きぶりは正確で特に問題がないが、リスクを冒して自分を試すような挑戦をしたり、目立つような行動は今までに全く見られなかったのである。上級士官の召集がかかったためこの面談は中断し、中尉は1人取り残された。彼は自分の選択の結果に気づいた。

 ラフォージ少佐から報告書の提出を催促する連絡が入ったため、ピカードはテン・フォワードを出てターボリフトに乗り、Qに呼びかけた。ドアが開くと、真っ白な空間に戻った。

 Qが現れてピカードに説明した。元の人生ではノーシカンと喧嘩して死にかけたが、リスクを冒して挑むことで、ピカードは歴史にいくつもの影響を残すような活躍をすることが出来たのだ。ピカードはもう一度時間を戻してやり直させてくれと頼んだ。いま体験したような男として生きるくらいなら、元の人生の通り死んだ方がましだと主張した。

 Qはピカードを再び過去に引き戻した。コーリーたちを挑発しに来たノーシカンの男たちに殴りかかり、ピカードは喧嘩を始めた。ノーシカンは大きなナイフを取り出し、ピカード少尉の背中に突き刺した。ピカードは胸から突き出たナイフを見て、笑いながら倒れた。すると、エンタープライズの医療室で緊急処置を受けていた現在のピカード大佐の顔に笑みが浮かんだ。Dr.クラッシャーは彼の状態が快方に向かっていることを確認したが、ピカードは笑い続けていた。

 その後、傷が回復したピカード大佐はライカー中佐に2度目の人生体験について話した。単なる臨死体験で幻想を見たのか、それともQによるテストだったのかは分からないが、ピカードは過去の決断の重要性を知ることが出来たと語った。過去の人生には自慢できない部分も多くあるが、もしその「ほつれた糸」を取り除こうとして引き抜けば、自分の人生という「タペストリー」が全てばらばらにほどけてしまう。ライカーは、若き日の無鉄砲なピカードに会ってみたかったと言った。するとピカードはノーシカンに関する別の武勇伝があることを明かし、思い出を語り始めた。

背景[]

連続性[]

トリビア[]

 このエピソードには、(パイロット版である『未知への飛翔』と、最終回の『永遠への旅』を除く)Qが登場するエピソード中で唯一、原題に「Q」の文字が入っていないという特徴がある。

Jean-Luc Picard, 2364 この記事は書きかけだ。是非とも、この記事に加筆してみて欲しい。記事を書く際は、画面上部の「編集」をクリックするように。


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