銀河(Galaxy)とは数百億から数千億個の恒星が重力により密集した集団で大きさは数万から十数万光年に及び、周囲にはハローと呼ばれる数百個の球状星団が球対称に分布している。多くの銀河の中心には大質量のブラックホールが存在する、ハロー部分には恒星などの目に見える質量の10倍以上のダークマターによる質量がある。銀河同士は互いの重力によって銀河団とよばれる宇宙規模の大規模集団を作っている。
構造は渦巻銀河と楕円銀河で異なり、渦巻銀河はディスクと呼ばれる円盤部からなり中心の周りを差動回転している、ディスクには種族Iと呼ばれる恒星が多く星間物質も多い、中心にはバルジと呼ばれディスクよりも膨らんで厚みがある、種族IIの古くて金属量の少ない恒星が多い。
楕円銀河は3軸不等の恒星の集団で回転運動を行わず恒星の運動と重力で形が保たれる、星間ガスは殆ど存在しない。
銀河の種類[]
- 楕円銀河(球形のものからE0扁平なものをE10と分ける、比率が約10対4のE7よりも扁平なものは見つかっていない)
- レンズ状銀河(バルジはあるが円盤部が認められない銀河、記号はS0)
- 渦巻銀河(中央に回転楕円体形状のバルジがあり周囲にディスク{円盤部}があり中に渦状腕があるもの。渦状腕の巻き込みがきついものをSaゆるくなるとSb、Scとなりディスクに対するバルジの大きさの比が小さくなる)
- 棒渦巻銀河(バルジの部分が棒状の構造になっていて周囲に渦状腕をもつ巻き込みがきついものからSBa、SBb、SBcとなる、天の川銀河はSBbc型の棒渦巻銀河と見られる、Sbcの渦巻銀河説もある)
- 不規則銀河(上記のいずれにも当てはまらないもの、Irr-I何らかの構造を持っているが系列に分類できるほどはっきりしていないもの、Irr-II系列に分類できる構造が全く見られないもの)