HMSバウンティ(HMS Bounty)は、ジェイムズ・T・カーク少将らが2285年に鹵獲したクリンゴン・バード・オブ・プレイに名付けられた名前である。このプリフィクス・コードと名前は、レナード・マッコイが歴史的な皮肉としてつけた。地球の航海船であるオリジナルのHMAVバウンティは反逆者たちによって乗っ取られた船なので、宇宙艦隊に反逆した自分たちを彼らに重ねたのである。(スタートレック4:故郷への長い道)
鹵獲後[]
ジェネシスの軌道上でクリンゴンのクルーゲ司令官から船を奪った後、カークはこの船でスポックをヴァルカン星のセレヤ山に連れて行ってファル・トア・パンの儀式を受けさせた。(スタートレック3:ミスター・スポックを探せ)
ヴァルカン星に留まること三ヶ月経った2286年、カークと彼のクルーは地球へ戻って軍法会議を受ける決意をし、HMSバウンティでヴァルカン星を発った。しかしながら地球はクジラ探査機の脅威にさらされており、ザトウクジラのつがいを連れ帰るために彼らはバウンティで1986年にタイムトラベルした。20世紀のゴールデン・ゲート・パークに着陸したバウンティは長時間遮蔽を保っていなければならず、またタイム・トラベルによるダイリチウム結晶の劣化で動力不足の危険があった。しかしダイリチウム再結晶化の方法をスポックが考え、それに必要な光子をパヴェル・チェコフとウフーラが手に入れたことで動力の問題は解決した。バウンティは遮蔽したまま離陸し、クジラを捕獲するためベーリング海へ向かった。クジラはまさに捕鯨船に狙われているところであり、バウンティは遮蔽解除して捕鯨者たちを驚かせた。クジラを転送収容したバウンティは23世紀に戻り、探査機の影響でサンフランシスコ湾に墜落した。クジラは湾に放たれて探査機と交信し、危機は去った。(スタートレック4:故郷への長い道)
クルー情報[]
- 本来のクリンゴン人クルーと鹵獲後のクルーについてはクルー:HMSバウンティを参照。
クリンゴン・バード・オブ・プレイ | |||
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22世紀: | 名称不明: Duras' • Malik's | 23世紀中盤: | 名称不明 |
23世紀後半から 24世紀: |
IKSビュラク • IKSチタ • IKSチュタン • IKSヘクタ • IKSキタング • IKSコラガ • IKSコリナー • IKSムチャール • IKSマルパラ • IKSニンタオ • IKSオランソ • IKSパーグ • IKSロタラン • IKSシュリヴァン • IKSヴォーン • IKSヤーテム | ||
名称不明: Chang's • Duras sisters' • Japar's • K'Temang's • K'Vada's • Kang's • Klaa's • Kruge's ("HMSバウンティ") • Lurin's |
付録[]
背景[]
- 「スタートレック4:故郷への長い道」におけるバウンティのブリッジのデザインは『スタートレック3:ミスター・スポックを探せ』から完全に作り替えられている。このデザインはそれ以降のクリンゴン艦のブリッジの基礎となった。
- 『スタートレック6:未知の世界』の初期の絵コンテではスペースドックでバウンティが宇宙艦隊技術士官たちに解体されている場面が描かれていた。
- カードゲーム『Star Trek Customizable Card Game』ではこの船の本来の名前をIKS Qel'Pohとしている。
外部リンク[]
- HMS Bounty:非正史スタートレックWiki Memory Beta英語版