MediaWikiソフトウェアでは、テンプレートを使用することによって自動的にメッセージや特定の表示を実現させることができます。テンプレートはそれら自身で独自のHelp:名前空間を持っています。テンプレートは名前空間としてTemplate:という接頭辞がつきます。
本文中に挿入[]
記事中にテンプレートを挿入する場合の記載方法は以下の通りです。尚、通常テンプレートはTemplate:テンプレート名という名称ですが、以下の場合は名前空間は記載不要です。
{{テンプレート名}}
上記方法で記載した場合、記載箇所にテンプレートが実際に挿入されて表示されます。尚、ここで入力したテンプレートが存在していないならば、記事の表示上Template:テンプレート名といった表示のされ方をします。
パラメータ[]
テンプレートに直接パラメータを入力することによってメッセージを表示させることができます。テンプレートパラメータは名称か番号の場合があります。パラメータを構文に含める場合の書式は以下の通りです。
{{thing|param=value}}
{{{param}}}の変数部分がテンプレートに組み込まれている場合は以下の通りです。
{{thing|value1|value2}}
パラメータテンプレートの具体例として、{{imagelicensing}}があります。このテンプレートに「所有者(owner」と「ソース(source)」の参照を引数としてテンプレートに記載することでこれらを表示させることができます。
{{imagelicensing|license=copyright|owner=[[Kivas Fajo]]|source=Kivas Fajo's ship}}
上記記載内容は以下の様に表示されます。

- License
- Copyrighted - this image is used here with the explicit permission of the owner (see below). The terms of permission do not include third-party use.
- Owner/Creator
- Kivas Fajo
- Source
- Kivas Fajo's ship
- Rationale
- N/A
subst展開[]
{{テンプレート名}}を使用すると、そのページを閲覧するたびにそのテンプレートが読み出されるため、閲覧したタイミングのテンプレートが表示されます。そのため、テンプレートに変更を加えた場合には、変更された内容が閲覧の都度反映されてしまいます。それを防ぎたい場合には、subst:を使用することができます。実際の記載例は以下の通りです。
{{subst:copyvio1}}
上記の記載を行うと、記載を行った時点でのテンプレート状態で記事にテンプレート表示内容が書き出されるため、後になってテンプレートに変更を加えても、表示されているテンプレート内容が更新されなくなります。
テンプレートの利用[]
テンプレートは、まったく同じ構成の文や表示を複数の記事に使用する場合に役に立ちます。複数ページに渡って使用される同じ表示を変えたい場合に一つ一つ編集する手間を省くことができます。