(制作視点での記事)
盗まれたエンタープライズ | |
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制作順No. | 40271-116 |
本国初放映 | 1988年2月1日、第14話 |
脚本 | モーリス・ハーレイ、ロバート・ルーウィン |
監督 | ポール・リンチ |
宇宙暦/西暦 | 41365.9/2364年 |
USSエンタープライズはターサス3号星の第74宇宙基地でバイナー人の手でシステムのグレードアップをうける。事故のためピカード艦長とライカー副長だけを残し総員退艦したエンタープライズはバイナー人により彼らの母星へと向かわせられる。
ストーリー[]
USSエンタープライズはターサス3号星で第74宇宙基地に入る。コンピュータの改良の為だ。オーフィル・クインテロス中佐がバイナー人を連れて来る。バイナー人は雌雄が無く二人で一個体といい、行動等がアンドロイドのようだ。突然変異のためという。
艦のセクションL94で停電が発生する。システムのグレードアップの為、一時的なものという。改良が終わり、ライカーはホロデッキでテストと称してジャズクラブを出す。客として妖艶な女性キャラクターミニュエットもいる。バイナー人は何故か慌てた様子でデッキから出ていく。暫くしてピカード艦長が様子を見にホロデッキへやってくる。
ホロデッキの外では事故が起こっている。磁気フィールドに反物質反応がある。磁気レベル低下があり15分余りで反物質が漏れ出し艦が爆発する恐れがある。そこで、艦長と副長に連絡がとれないまま総員退艦させ、エンタープライズを自動操縦でドックから出来るだけ遠く離そうと試みる。
エンタープライズからデータとラフォージが最後に退避する。しかしピカードとライカーがまだ退避していないことが判明する。その直後、磁気フィールドが回復するがそのままエンタープライズはドックから離れていってしまう。
一方、艦内ではピカードとライカーの二人がホロデッキから外へ出ようとして、誰もいないまま警報だけが鳴っていることに気付く。コースはバイナスへセットされている。エンタープライズは乗っ取られてしまったのだろう。ブリッジへの通路が閉鎖されてしまっている。そこで、二人は機関部へ行き自爆命令を下す。五分後に自爆するようにセットし、ブリッジへ行こうとする。ブリッジへ行けば自爆の解除が出来るためだ。ここで、ライカーがメイン・コンピュータに大量の情報が入っていることに気がつく。
転送でブリッジへ着くと、そこには何故か衰弱したバイナー人がいたが危険はないようなので自爆命令を停止する。そこでちょうどバイナスに着き周回軌道にのるエンタープライズ。しかし、バイナー人は衰弱しきっていて口もきけない状態である。
ここでホロデッキを思いだし、ミニュエットに話を聞く。すると、超新星爆発があり電磁波でバイナスのメインコンピュータがダメージを受ける為、その間だけ、メインコンピュータの情報をエンタープライズに移したのだという。バイナー人はメインコンピュータにリンクしているらしい。そして、もしも自分達だけでエンタープライズへの情報のバックアップとリストアがうまく出来なかった時のためにピカードとライカーをエンタープライズ艦内に残したのだった。最初からピカードたちに依頼しなかったのは協力を断られるリスクを恐れたからであった。
背景[]
- 『宇宙空間の名探偵』でのホロデッキの故障はバイナーによる改造のせいだったと説明されるはずだったが、撮影も放送も本エピソードの方が後になってしまった。(Star Trek Encyclopedia 2nd ed., p. 44)
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