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 USSグレン(USS Glenn NCC-1030)は23世紀半ばに惑星連邦宇宙艦隊が運用していたクロスフィールド級宇宙艦である。USSディスカバリーの姉妹艦にあたる。

歴史[]

 2256年連邦・クリンゴン戦争の勃発に伴い、USSグレンはUSSディスカバリーとともに菌類プロトタキシーテス・ステラヴィアトリ胞子を用いる新たなタイプの超光速航法である胞子ドライブの実用試験を行うことになった。(DIS: 支配する者)

 グレンでは宇宙菌類学者ストラールのチームが乾燥した胞子を用いて胞子ドライブを稼働させようとした。これにより大型緩歩動物が艦の貨物室に引き寄せられた。この生物が胞子を用いた何らかのコミュニケーションを行っていることがわかると、反応キューブをつくりこれに緩歩動物を閉じ込めて胞子ドライブのシステムに連結し、スーパーコンピュータのような役割を担わせることにした。これにより胞子ドライブの制御が可能になり、90光年先のベータ宇宙域へのジャンプを1.3秒で行う成果を上げた。しかしこれは緩歩動物に苦痛を伴わせる方法であることが分かった。それでもグレンのクルーは緩歩動物を厳重に閉じ込め実験を継続した。

USS Glenn adrift

漂流するUSSグレン

 そしてある実験ジャンプにおいて、マイセリウム平面に存在するホーキング放射ファイアーウォールを検知できずにグレンがそれに衝突してしまった破滅的な事故が起こった。結果、艦が受けた衝撃で極度のねじれを起こす力が発生して乗員全員が肉体をねじられて死亡し、船体バシディオサック崩壊の痕跡である模様が刻まれた。しかし緩歩動物だけはまったく無傷で反応キューブから抜け出したがひどく攻撃的になっており、事故後のグレンにやってきたクリンゴンの集団を殺害した。

 ディスカバリーはグレンの事故調査のため、乗船班を派遣した。チームはグレンに残されたログや胞子ドライブの技術をサルベージしたが、緩歩動物の攻撃に保安士官コウスキーが命を落とした。乗船班が引きあげた後、機密保持のため2発の光子魚雷をグレンに撃ち込んで破壊し、自沈処分した。その直前、ガブリエル・ロルカの命令で緩歩動物は秘密裏にディスカバリーに転送収容された。ロルカはフェイザーバトラフが効かない緩歩動物の金属質の爪を武器化することを目論んだのであった。(DIS: 支配する者殺戮者のナイフは子羊の悲鳴など気にかけない

 2257年マイケル・バーナムマイセリウム・ネットワークからシルヴィア・ティリーを救い出し準備をしているとき、USSグレンのことを思い出した。(DIS: 薄れゆく境界

付録[]

背景[]

  • 艦名はアメリカ人として初の地球軌道周回飛行を行い、1998年に当時最も高齢でスペースシャトル・ディスカバリーで宇宙に行った宇宙飛行士のジョン・グレンだと思われる。
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