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(複数の異なる時間軸からの情報)
- ディファイアント級の艦については、USSディファイアント(NX-74205)を参照。
USSディファイアント(USS Defiant NCC-1764)は、惑星連邦宇宙艦隊が保有するコンスティチューション級宇宙艦である。23世紀中期に運用された。
2256年、ディファイアントはセクター006をパトロールする任務に就いていた。(DIS: 我の意志にあらず)
最後のミッションと失踪[]
2268年、ディファイアントは未開拓のセクターから救難信号を受信した。(ENT: 暗黒の地球帝国・前編) その領域に入ってすぐに、ディファイアントのクルーは幻覚を見るようになり、あっという間に艦中に狂気が広がってしまった。医療部長は何が起こっているのか突き止めることが出来ず、最終的にはクルーが殺し合いをするという事態に陥った。
三週間後、宇宙艦隊はUSSエンタープライズにディファイアントを捜索する任務を与えた。宇宙暦5693.2、エンタープライズはディファイアントが失踪した領域へ入った。エンタープライズの計器が記録したところによると、そこは前代未聞の現象によって空間自体が文字通り破れており、ぼんやりと現れたディファイアントは見えているだけでセンサーでは全く探知出来なかった。ディファイアントに転送乗艦した乗船班は、首の折れた艦長とクルーが死亡しているのを発見し、艦内で暴動が起こったと考えた。
その時はディファイアントの存在が通常の空間から見えていたのだが、出現したときと同じように、再び消えてしまった。ディファイアントは空間の別の位相にとらわれており、周期的に通常の空間と重複していたのだった。そこへ領域の所有権を主張するソリア艦が現れ、警告の上でエンタープライズを攻撃した。エンタープライズはフェイザーで応戦したが、その影響でその不安定な空間に大きな穴が空いてしまい、ディファイアントは飛ばされて完全に行方不明となった。(TOS: 異次元空間に入ったカーク船長の危機)
鏡像宇宙[]
(共存する裏の宇宙)
22世紀、ディファイアントはソリア人に発見された。彼らこそ、死んだ星の重力井戸の中でトリコバルト弾頭を起爆して空間の亀裂を引き起こし、そこから救難信号を送信してディファイアントをその領域におびき寄せた張本人であった。ソリア人はすぐにディファイアントをヴィンターク星系にある巨大ガス惑星を周回する小惑星に造られたドライドックへ運び、雇ったヒューマノイドたちを使って略奪行為を始めた。しかしその途中でISSエンタープライズ(NX-01)のジョナサン・アーチャー中佐によってディファイアントは盗まれてしまった。(ENT: 暗黒の地球帝国・前編)
エンタープライズはソリアン・ウェブに破壊され、アーチャーは盗んだディファイアントのシールドと兵器を復旧して脱出しようとした。ディファイアントはドックのトラクター・ビームに引かれ始めたが、タッカーがフェイザーや光子魚雷の復旧に成功し、これらでドックを無力化し、脱出した。ディファイアントはワープ・ドライブを復旧出来なかったが、それはソリア人に雇われていたゴーンのスラーがワープに必要なプラズマ・レギュレーターを盗んだせいだった。アーチャーはスラーを殺し、ワープ・ドライブを復旧した。
突撃部隊との合流点に到着すると、二隻のアンドリア巡洋戦艦と一隻のディキーア型ヴァルカン巡洋艦、さらに一隻のテラライト巡洋艦がISSアヴェンジャーを攻撃していた。アーチャーのディファイアントはこれらの艦を破壊したが、一隻のアンドリア艦だけはわざと逃がした。
平行宇宙からやって来たディファイアントのライブラリ・コンピュータの情報が与えた影響は大きなものであった。ソヴァルとトゥポルは平等理念に基づく惑星連邦の存在を知り、フロックスの助けを得てディファイアントに破壊工作をしようとした。フロックスによってディファイアントは無防備になり、ソヴァル率いる反乱種族たちのアヴェンジャーが攻撃を始めた。ディファイアントは重大な被害を被ったが、タッカーがパワーを復旧し、アーチャーはアヴェンジャーの破壊を命じた。ディファイアントのフェイザーと光子魚雷はアヴェンジャーのワープ・レギュレーターを破壊し、さらなる光子魚雷の連射でメイン・リアクターを破壊、アヴェンジャーは乗員もろとも大破した。
その後ディファイアントは地球に到着したが、アーチャーはサトウに毒殺され指揮権を奪われていた。「サトウ女帝」はガードナー元帥に降伏を要求し、さもなくば地球を攻撃すると警告した。(ENT: 暗黒の地球帝国・後編)
ディファイアントはその後一世紀近くにわたって帝国によって運用され、2256年までに船体のいくつかの箇所に改装を受けていた。
胞子ドライブによってISSディスカバリーと入れ替わる形で鏡像宇宙に迷い込んだUSSディスカバリーのガブリエル・ロルカ大佐は、胞子ドライブを搭載していないディファイアントが鏡像宇宙に現れた方法を探れば元の世界に帰ることができると判断し、マイケル・バーナム科学専門官、アッシュ・タイラー大尉とともにISSシェンジョウに潜入した。(DIS: 我の意志にあらず)
コンスティチューション級宇宙艦 |
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USSアワニー • USSコンステレーション • USSディファイアント • USSエンタープライズ • USSエンタープライズ-A • USSエクスカリバー • USSエクセター • USSフッド • USSイントレピッド • USSコロリョフ • USSレキシントン • USSポチョムキン • NCC-1707 • USSコンスティチューション • USSファラガット • USSイーグル • USSエムデン • USSリパブリック • USSコンゴウ • USSメリマック • NCC-1831 • USSエンデバー • USSヨークタウン • USSニュージャージー • 名称不明コンスティチューション級 |
鏡像宇宙: ISSエンタープライズ |
新時間軸: USSエンタープライズ • USSエンタープライズ-A |
宇宙艦ディファイアント |
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USSディファイアント(NCC-1764) • USSディファイアント(NX-74205) • USSディファイアント(NCC-75633) |
鏡像宇宙: ISSディファイアント |
背景[]
ディファイアントのスタジオ・モデルは、USSエンタープライズの再利用であった。
オリジナル版のディファイアントは、リマスター版のように艦全体が緑色の光に覆われているのではなく、艦にもやがかかったように表現されていた。
ENTで使われたCGIモデルはコウジ・クラムラ(Koji Kuramura)が全体的に作ったものである。ナセルの光と例のテクスチャはロブ・ボンチューンが「ひねった」。この仕事はダグ・ドレクスラーから参照の手助けを得ながらEden FXでなされた。[1]
『暗黒の地球帝国』のために、TOS時代のブリッジの完全なセットが宇宙大作戦以来初めて作り直された。
『我の意志にあらず』でワイヤー・フレームの画像のみながら再登場した際にはワープ・ナセルなどがモディファイされていたが、それはテラン帝国によるものであるとテッド・サリヴァンがツイッターで明言した。