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 USSフェニックス(USS Phoenix NCC-65420)は、エリダヌス座40番星A宇宙艦隊造船所ヨーヨーダイン社によって建造され、2363年(宇宙暦40250.5)に就役したネビュラ級連邦宇宙艦である。2367年に同艦はベンジャミン・マックスウェル大佐の指揮下にあった。

カーデシア襲撃事件[]

 2367年ベンジャミン・マックスウェル大佐は同艦を指揮し、セクター21505のカーデシアの基地と数隻のカーデシア艦を攻撃し破壊した。彼は、2366年カーデシア連合との間で締結した停戦協定成立後もカーデシア軍は密かに戦争準備を行っているという情報を元に独自の判断で行動を行っていた。

 USSエンタープライズDジャン=リュック・ピカード大佐は、宇宙艦隊司令部からの命令でフェニックス捜索任務に派遣された。捜索の途上、フェニックスが二隻のカーデシア艦を破壊するのを目撃した。

 カーデシア人の生命を守るため、ピカード大佐はカーデシアのガルマセットにフェニックスの武装を無力化するためのプリフィクス・コードを伝えたが、マックスウェルは巧みに攻撃をかわし攻撃をかけてきたカーデシア艦を破壊した。

 エンタープライズに追いつかれたマックスウェルは、ピカードの説得により一度はフェニックスの進路を第211宇宙基地へと向けたが、突然コースを変え別のカーデシアの補給艦に向かった。マックスウェルはカーデシアの陰謀の証拠を示すため、補給艦の捜索をするように迫ったが、ピカードはそれを拒否し双方のにらみ合いが続いた。

 マックスウェルの元部下であるマイルズ・オブライエンは、フェニックスは高エネルギー・センサーシステムを用いているため、シールドに5.5分の周期で50分の1秒の隙が発生するというシステム上の盲点を付いて、単身フェニックスのブリッジに転送で乗り込み、マックスウェルを説得した。説得に応じたマックスウェルはフェニックスの指揮権を副長に委ねて、自身は拘留され事件は解決した。

 しかしながら、ピカードはガル・マセットに対し、連邦はマックスウェルの情報は本当であるかどうか、カーデシアが協定を守っているかどうか、今後は入念に監視するという警告を与えたのであった。(TNG:不実なる平和

背景[]

 USSフェニックスは、ストーリー上(大破していない状態で)、初めて画面上に登場したネビュラ級であるが、背部のセンサーポッドは後に登場するネビュラ級とは異なるものが採用されていた。(ちなみに、大破しているものの、画面に初登場しているネビュラ級はUSSメルボルンであるが、これはUSSフェニックスほどハッキリと映っているわけではない。その上、メルボルンは後に製作された『DS9: 聖なる神殿の謎』においてエクセルシオ級の宇宙艦として再設定がなされているため、この大破しているネビュラ級の扱いは曖昧となっている)

 また、USSフェニックスの名は、本来の意味である「不死鳥」や、星座である、ほうおう座。そして、ゼフラム・コクレーンが初めてワープ飛行を成功させた宇宙船フェニックスなどにも由来する。

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